No.86父、コナンで泣きそうになる
長女がハマっている「名探偵コナン」
最近、小学生の長女が「名探偵コナン」にハマっており、本を買ったり、アマゾンプライムで観まくったりとコナン一色となり、コナンに興味の無い自分としては正直ウンザリしている(笑)。
「○○はねえーかくかくしかじかのキャラでねー(後は略)」
目をキラキラ輝かせながら一生懸命にキャラクターの説明をする長女に対して、冷酷な反応を示す父親。
自分もこの反応が子どもの教育上良くないとは思いつつ、興味ないものを強要されるほどしんどいことはない(笑)。
「あれだけ毎週毎週人が亡くなったら(毎週とは限らないらしい)、コナンや他のキャラも精神的におかしくなるんじゃないの?こんなたくさん事件が起きて人が亡くなったら日本人がいなくなるよ」と、大人の勝手な理屈を言っては、長女に怒られる毎日。
そんなことを繰り返していたある日、長女からコナンの映画の誘いが来てしまった。
気が進まない映画鑑賞
誘いがあったコナンの映画は、「劇場版名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」。
北海道函館市を舞台としており、歴史に関係すること(土方歳三や五稜郭など)も描いていたので、全く乗り気ではなかったが、まあー好きな歴史も絡めているし、たまには長女のデートに付き合っても良いかと思い、前日にネットで座席予約。
漫画「推しの子」並みに目を輝かせる長女とは対照的に、自分の目はうつろ・・・これ、2時間も辛抱しなきゃならんのかと思うと足取りが重くなる。
この際、上映中に寝ようかと思ったが、昔、たしか「リンカーン」という映画だったと思うが、寝てしまった後に大いびきをかいて妻からメチャクチャ怒られたことを思い出して、その方法は止めようと思った・・・。
映画館に行く道中も延々とキャラクターの説明をする長女に、「あーそうなんだ」「へえー」と生返事する。最低な父親だ。
いざ映画館に着くと、長女が早速コナングッズを選び出す。
そんなに好きなら買ってあげようと思い、今日は親のお金で買うと言うとまたまた「推しの子」並みに目がキラキラ。よほど好きなんだろうな。
上映前に、いつもは飲ませないコーラが飲みたいとせがまれ、やむなく買ってから、スクリーンへ移動。
すると、お客さんの年齢層に驚いた。
なんと長女のような小学生がほぼおらず、ほとんどが大人。カップルや女性同士が多く、上映開始からだいぶ経っているにもかかわらずほぼ満席。
たまたまかもしれないが、土曜日の昼に子どもがほとんどいないなんて予想していなかった。
「へえー年齢層は意外に高いのか」
やはりテレビでは分からないけど、年齢層が高いファンがいることを映画館で実感。内容的には恋愛要素も含まれていたのでその影響もあるかもしれない。
開演直前まで延々とキャラクターの説明をしてくる長女に、半ば疲れ果ててきたときにとうとう開演時間に。
映画鑑賞後の心情の変化
コナン映画の詳細な内容については感想として書かないが、開演とともに2時間気持ちがぐっと引きこまれることになる。
スクリーンや音響の効果だと思うが、それを差し引いても各キャラクターたちの魅力的な人間模様や皆でなんとか事件を解決しようとするひたむきさ・・・最後の方でのシーンの皆の頑張りに今にも泣き出しそうになった。
最近涙腺が弱いせいか、たまにnote記事でも涙ぐんでしまうことがあり(その記事を書いたクリエイターさんには正直な気持ちをコメントに付した)、このコナンに至っては、長女がいる手前、泣くまいと我慢するのが精一杯・・・涙目をごまかすために目を一生懸命ゴシゴシこする40過ぎのおっさん。
「これほどまでに面白いとは思わなかった・・・」
劇場版ということもあるので、通常のテレビより迫力のあるシーン、感動的なシーンは多いのだろうが、これには少々侮っていた。これはとても素晴らしい映画だった。
あっという間に2時間が経過して、親子とも満足の映画鑑賞だった。
長女は大変満足したらしく、また、コナングッズ買ってとせがまれたので、映画に満足していた自分もつい買って良いと言ってしまう。
コナンはやはり偉大なアニメだなと映画の余韻に浸っていたときに、長女が近寄ってきて、あるモノを渡された。
「お父さんごめん、コナンが面白すぎて買ってもらったコーラ、一口も飲まなかった。はい、これあげる」
と、炭酸が完全に抜けきった満杯のコーラを渡されてそそくさと映画館を出て行った。
もったいないので、自分が飲もうとグビクビ飲んでみた。
吐きたいくらい激マズだった(笑)。
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