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エヴァンゲリオンは唯一無二のヒーロー像を生んだ

こんにちは、よしポンです。本日は趣向を変更して、「アニメ」に関する記事を書きたいと思います。

誰もがアニメを視聴できるようになった時代

「怪獣倶楽部」というドラマがあります。ウルトラマンの特定の回に関して、各々の考察をまとめて、同人誌を作る話なのです。

今では大人がコミケに参加して同人誌を出版するのは当たり前な時代ですが、物語の時間軸である昭和40年代は「アニメや特撮は子供のみるもの」というのが常識だったため、「オタク」たちの風当たりは相当強かったことがわかります。

とにかく、オトナもアニメを楽しめる良い時代になりましたね。僕もアニメが大好きであります。とは言っても、昭和や平成初期のアニメが好きなんですがね汗

エヴァンゲリオンは今でも大人気

その中でも「新世紀エヴァンゲリオン(以下エヴァ)」について、僕の考察をしたいと思います。

エヴァは1995年から放映が開始して以来、劇場版で「新世紀エヴァンゲリヲン」としてリメイクされるほど大人気アニメです。

分からない人にあらすじを簡単に説明します。

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西暦2000年9月13日に起きた大災害セカンドインパクトによって世界人口の半数が失われた世界が物語の始まりです。

15年後の西暦2015年、主人公である14歳の碇シンジは、別居していた父、国連直属の非公開組織・特務機関NERV(ネルフ)の総司令である碇ゲンドウから突然第3新東京市に呼び出されます。

そこで彼はエヴァ初号機のパイロットとなって第3新東京市に襲来する謎の敵「使徒」と戦っていく話です。

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僕は熱狂的なファンではありませんが、エヴァはそこそこ観ていました。

でもなんで、エヴァは大人気アニメなのか?当初、アニメは打ち切られたらしいですよ。

綾波レイや惣流・アスカ・ラングレーの女性キャラ人気もあるかもしれませんが、それ以外にもあると思うのです。

碇シンジの主人公スペックは人間レベル

着目した点は碇シンジのスペックです。

では、碇シンジのスペックを簡単にみてみましょう。

性格:情緒不安定。学校でぼっち(最初は)
運動神経:普通
見た目:中性的・華奢
成績:中の上

他にも表面的な社交性であるとか、実は頑固であるとか、碇シンジについて様々なことが書かれています。アニメ主人公のスペックからみると、普通以下であることが容易に想像できます。

碇シンジはエヴァだったからこそ、たまたま相性が良かったんです。彼にマジンガーZやガンダムを動かせません。

それから骨太ではなく、華奢な身体です。筋肉質でもなく、別にかっこいいわけでもありません(どちらかと言えば「カワイイ」です)。

庵野秀明監督も実際に「ダメキャラ」と評価するほどです。

昔のアニメ主人公のスペックは高い

昔の主人公ってなんとなくスペックが高いイメージがありませんか?

僕は金曜日、「超電磁マシーンボルテスV」を観ておりました。この記事を書こうと思ったきっかけです。

ボルテスVは40年以上前のアニメですが、フィリピンでは相当人気らしいですよ。

では、主人公たち五人のスペックを観てみましょう。

岡健一:ピストルの名手。ボルテスVのリーダー
剛大二郎:棒術の達人
峰一平:全米ロデオ大会で3年連続優勝
剛日吉:機械いじりが得意。ロボットが作れる
岡めぐみ:甲賀流十八代目忍者

この五人だったらボアザン星人(敵)になんとなく立ち向かえそうですね。

それでは、他のアニメ主人公たちのスペックもみてみましょう。

「マジンガーZ」
兜 甲児:運動神経抜群。料理が得意。
「ゲッターロボ」
流 竜馬:サッカー部のキャプテン。剣術の達人。
「機動戦士ガンダム」
アムロ・レイ:ニュータイプ。機械いじりが得意。
「キューティーハニー」
如月 ハニー:人造人間

このようにエヴァ以前のアニメキャラ像は、何かしら能力が高く、戦いへの順応性が高いことが分かります。

アムロ・レイの場合は元々一般市民で、巻き込まれてしまった形なのですが、説明書少しみただけで、ガンダムを動かせるのってすごくないですか。

もう一つの共通点は「男らしい」ですよね。ここぞというときに根性を見せて、敵をやっつけますよね。

如月ハニーは女性ですが、変身すると、男らしくなります。

碇シンジの場合は、戦いの中で途中で逃げ出すシーンが描かれています。

碇シンジは普通の人間だから、エヴァは大人気

このことから、「エヴァ」以前の主人公は現実離れしていることが分かります。ほとんどの人は運動神経が抜群でもなく、機械いじりが得意で、いきなりガンダムを操縦できませんよね。

では碇シンジはどうでしょうか。普通の男の子です。学校では陰キャラ、毎日が鬱蒼として心が不安定、親子関係が破綻している、理不尽な思いをしている。

まさに現代社会でよくあることが、物語の中で描かれていることがわかります。この現実純度の高さから、多くの人の共感を呼び、今日のエヴァ人気に繋がったのではないでしょうか。

もしも、碇シンジが兜甲児やアムロ・レイのようなスペックの高い主人公だったら、ここまで人気は続かなかったでしょう。

まとめ

「エヴァ」以後にそういった主人公いたかといえば、多分いないと思います。元々スペックは低いけど、チートを使って一気に強くなったのは、あります(「僕のヒーローアカデミア」)。

ですから、碇シンジは唯一無二のヒーロー像と言えるでしょう。ガイナックスというか庵野秀明は改めてすごいなと思いました。

結論として、普通の人間である碇シンジがエヴァに乗って覚醒したように、誰もが適材適所を持っているメッセージ性を孕んでいるということです。

誰でも自分の得意なことって必ずあるはずです。だから、僕も諦めないで自分の人生を見つめていきます。

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