【らんまん】印刷へのこだわり 6/5感想【第10週・ノアザミ】
「らんまん」第46回感想です。
万太郎は、植物学雑誌を石版印刷で印刷することを思いつき、印刷を依頼するために、神田にある大畑印刷所を訪れます。黙々と作業をする職人たちの様子、そして印刷の工程に、万太郎は興味津々。職人たちはちょっとやりにくそうです…。
店主の大畑(奥田瑛二さん)に、印刷のサンプルを見せてもらった万太郎。大畑は、原画と印刷物を並べて、画工の技術力の高さをアピールしましたが、万太郎は、原画と印刷物の細かな違いを見逃しませんでした。
「図案を写すことに限界がある」という万太郎の言葉に、大畑は、画工を侮辱されたと思い激怒。
しかし万太郎は「わしをここで働かせてください!」と頼み、大畑を驚かせます。
現在の製版では、入稿したデザインデータを写すことができますが、この当時は手描きで写していたのですね。
ずいぶん前(多分20年位前)に、凸版印刷の印刷博物館というところに行って、昔の印刷技術の展示を見たことがありますが、もしかしたら、その中に石版印刷の展示があったかも…。昔過ぎて、正直覚えていませんが。。
今でも本を作る編集者は、印刷にこだわりを持っていると思います。印刷会社選びにこだわったり、写真の色を細かく指示して修正してもらったり…(これまた昔の記憶ですが)、やはり図鑑などでは、できるだけ正確な仕上がりを求める気持ちは同じだと思います。
ましてや手描きで原画を写すとなれば、全く同じように描くことは不可能ではないでしょうか。学術的な植物画であれば尚更、万太郎が不安になるのも無理はないと思います。
実際に牧野富太郎も、自ら印刷するために、印刷所に弟子入りして石版印刷の技術を学んだということですが、その理由が今日の放送で納得できました。
一方寿恵子は、菓子屋に来なくなってしまった万太郎を想う日々。お母さん、寿恵子に万太郎の想いを伝えていないんですね… 心配するのも無理はないですが…
せっかく急接近した二人の間に、また距離ができてしまったようです。。
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