普通とはなにか
はじめまして、吉野こまちです🍵
クローン病という難病にかかって今年で4年目になり現在はコーチング講師、またご縁があって特進アカデミーで塾講師として活動しています。(下記特進アカデミーの公式ホームページリンク)
前回の投稿から早半年が経ち、その間に色々なことがありました。又色々なことを関して改めて自分の考えを再確認する期間でもありました。
塾講師やコーチング講師のお仕事をしていると、普通という言葉に頻繁に出くわします。
そうでなくでも普通に過ごしていれば普通とか平均とかそう言った言葉に触れることは多々ありますよね。
それは子どもと大人も同じで、世間の色んな人が普通という言葉を頭のどこかに置いている気がします。
普通にならないと、
普通にできるようにならならないと、
うちの子普通とは少し違うみたいなんです、
ただ普通になってほしいだけなんです
私も昔から自分のことを普通ではないという風に思っていました。
それは所謂周りの人が普通にできていることができなかったり、当たり前だとされていることができなかったりしたからです。
ですがこの仕事をやっている今はこう思います、果たして普通や当たり前は本当に存在するのかと。
私が過去に聞いて面白いと思った話があります。
とある会社は飛行機の座席を作ることになった時、パイロット数人の身体の平均を取って全員がほどよく座り心地の良い椅子を作ろうと考えました。
数人いるパイロットの平均を取ってそれを数値化し、最終的にパイロット全員の平均を取ったサイズの座席が出来上がったのですが、その結果起きたのは
でき上がった椅子はその場にいたパイロット全員にとって居心地が悪く、仕事に支障をきたすものになってしまった
ということです。
当初は全員がほどよく座り心地のいい、誰が座っても大体フィットするものを作ろうと思って平均を割り出して椅子を作ったのに
結果として誰にも合わない椅子が出来上がってしまいました。そう、この話から言えることは平均なんて存在しないのです。
いや、厳密に言えば存在はしますがそれはなんの意味もないということ。平均に合わせても何も生まなかったということなのです。
この世界で生きていると平均という言葉たくさん聞きますよね。身近なところで行くと学校の平均点とかでしょうか。
学校が平均点を目標に、という理由はわかります。たくさんのレベルの子がいる中で大体真ん中を取ってこの点数は取れるように頑張りましょうと生徒に呼びかけるいわば指標です。
ですが平均点を出してもそれは曖昧なものでしかありません。先ほどの椅子の話と同じで、平均なんてものはほぼないに等しいからです。
又先ほどの椅子のように人にはそれぞれ個性があり、生まれ持ったものも違います。
椅子の話をすると足の長さ、身体の大きさ、お尻の大きさ、全く同じ人なんていません。
だから平均を取った結果誰にも合わない椅子ができたのです。
想像が椅子よりは難しいかもしれませんが、学校の点数もこれと同じです。能力が同じな人なんて誰もいません、みんなできることもできないこともあります。
なのでそれの平均を取ったとしても結局誰にも合わないものができてしまう。ですが先生としては平均点が一つの指標となる、どちらの気持ちもわかるから難しいですね。
又学校ではできるとできないが如実に浮き彫りになるというのもありますね。
私も算数と体育が大の苦手なのですが、それはみんなの前で発表したりテストをしたりした結果の点数が低かったからそう思っています。
たくさんの人がいるので、どうしても他人と自分を比べてしまう環境になってしまっているんですよね。
苦手なことをできるようにしよう、という風潮も強いので得意なことよりも苦手なことに目がいってしまいがちですが
さっきもお話しした通り、できることとできないことは人によって違います。個数も違います。
私は体育や運動が苦手なのでスポーツや身体を動かす仕事には就きませんでした、
でもその代わり頭を使ったりすることは好きなのでそういった関係の仕事を選んで仕事をしています。
そんな風に自分が好きなことを活かす、もっと伸ばすというやり方で良いのではないかと思います。
苦手なことがあるからといって得意なことが消えるわけではありません。
よく苦手なことから逃げているようじゃダメだよ、という声も聞きますがそんなことは決してないです。
むしろ何かと比べられてしまう世の中ですし、苦手を克服しようとされている世の中でもあるので
自分ぐらいは苦手なことがあってもいいんだ、と思ってほしいなと思います。
私たちの塾、特進アカデミー(https://ris.ne.jp/)ではこういった信念のもと、生徒の皆さんに授業を教えています。
その結果、最初は「得意なことなんてない」「何もできない」と言っていた子が
最近は「これ得意かもしれない!」と自分から言ってくるようになりました。
その言葉を聞いた時、自分のことのように嬉しかったです…!
これからも生徒の個性を潰さずに、良いところを活かしていけるような教育を目指していきたいと思っています。
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