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可愛い女を消費しないように

今更ながらBerryz工房にハマっています。ももち可愛い。

ルッキズムはくそ!といつも言っていますが、正直にいうと私も可愛い女の子は好きです。特に、突き抜けたエネルギーの塊みたいな女の子が好き。それこそももちとか。あと、他のアイドルでいうとBABYMETALが大好き。3人とも好きだけど、特にもあちゃん。顔がくるっくる変わって可愛いんだあ。
やっぱり、私はアイドルにパワーで殴りかかられたい。ぎこちなさを愛でて成長を見守るほどの余裕はないから、一発でどかんと惚れさせてほしい。

さて、ひさびさにアイドルを推すことになったので、「推しを丁寧に推すぞ」との初心を忘れないために注意書きを作っておこう。

以下、
「可愛い推しを消費しないための注意書き」

①他のメンバー、グループを貶めるべからず
当たり前だけど忘れがち。
誰かに推しの良さを伝えるときに、他のものを引き合いに出すのが一番手っ取り早かったりするから。「他のグループと違って安易に脱がないから好き」とか「並のアイドルとはダンスのレベルが違う」とか。
だけど、男性達に「女の格付けはやめろ!」って言ってる私がそれをするのは大きな矛盾だ。比べて褒められたって嬉しくないし、何様?と思うだけ。それは身にしみてわかっているはず。
私は人を格付けして値踏みできるほど偉くない。これは忘れちゃいけない。自惚れは禁物ね。

②「主観」で推すべし
相対的な価値観でなく主観で推しを語ろうね、ということ。
前者は、例えば「グループで一番可愛い」とか「トップクラスに胸が大きい」とか。アイドルを容姿で好きになるのは自然なことだし、その基準を無視したらいつも可愛くいてくれるアイドルに失礼だとも思う。
だけど、「可愛い」というのはあくまで主観であって、一般的な尺度で一番とか二番とか順位をつけられるものではない。胸の大きさも、差はあれどそこに優劣はないはずだ。実際は中学校や高校で「可愛さ」「スタイルの良さ」の順位付けがナチュラルにされていたのだけど、それが気持ち悪かったから自分はしたくない。
だから、「自分はどこを可愛いと思うか」「どこが好きなのか」という主観で推しを語れる人であろうと思う。例えば、ももちは全力の歌とダンスとぶりっ子がかっこよくて、見ていて痺れる。もあちゃんはエキゾチックな顔立ちが私好みで、くるくる変わる表情が可愛い。
一般的な尺度じゃなくて、自分の言葉で推しを語れた方が楽しくもあるんじゃないかしら。

③布教せよ、ただし強要すべからず
可愛い推しを独り占めはもったいないので、いろんな人に教えたい。だけど、「この子を推せないなんてどうかしてる!」とは間違っても思わないように。如何なる理由があっても、他人の推しを否定しないように。
十人十色。よそはよそ、うちはうち。

アイドルを推す上で、推しを都合のいいように消費することだけは避けたい。人間と思わず値踏みしたり、自分の理想の型に勝手に当てはめたり。私が受けて嫌だった眼差しを推しに向けるのは、反則だ。
最近の演劇の授業ではポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ)の話が多いけど、今日の推しの話もここに繋がってくると思う。有色人種の役を有色人種が演じるべきかって議論とか、エロ要素のある広告を規制すべきかって議論と大元は同じ。

「ポリコレは表現の自由を奪う!」なんて言われるけど、私は多くの場合において逆だと思う。誰かを消費しないためには、自分の中の言葉や想像を豊かにしないといけないから。その上で推しを語り合ったら、より楽しくて豊かな沼トークができるんじゃないかしら。
そういうオフ会、やりたいなあ。

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