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社会事業で暮らしていけたら

社会事業で暮らしていけたらいいなあと思っております。

教員を辞めるときには、教育系の起業をするつもりでした。特にフリースクールやオルタナティブ教育に関心があり、それらをサポートするような事業をできないかを考えていました。

様々なスクールを取材し、どのような支援が必要か、自分に何ができるかを考えていました。在職中は研修に参加したり、書籍を読むことしかできなかったので、自由な身分になったら、全国をまわる予定でした。

ところが、自由の身になったとたんに、感染症の流行です。全国をまわるどころか、家から出ることもできなくなりました。同時に教育の現場も大きく変わり、急激に多様な学びが認知されることになりました。その中で、新しく事業をする見通しは全く立てられませんでした。

結果的に、表現活動を始め、東京に移住することになりました。それは良かったとは思いますが、あれ、そもそも何がしたかったんだっけ?という状態になりました。

現在は、主に社会事業系の職場で教師として働いています。いくつかの仕事をかけもちしていて、仕事の依頼ごとに賃金をいただいている感じですね。

一般の塾講師と比べれば賃金は低めなのですが、自分の問題意識と自分のスキルを活かしたいとの思いから、今の仕事を選んでいます。

様々な仕事をする中で、とても貴重な体験をさせていただいています。自分のスキルを役立てられているという実感もあり、やりがいはあります。

ただ、ここからが本題ですが、経済的に余裕がないんですよ。

雇用形態としても、賃金単価や時給にしても、どう考えても生活はしていけないよなあという感じなんです。

もちろん、自分が選んだ仕事ですし、働き方です。同じような内容でも、フルタイムであれば経済状況は改善されるでしょうが、今のような様々な経験をすることは難しくなるでしょう。悩むところです。

社会事業はとても大切な仕事だと実感しています。しかし、どうしても賃金は低くなりがちです。むしろ、無給で活動されているNPOも多いでしょう。

ただ、資金源がない事業でできることには限界があり、それは常勤スタッフの不足にもつながります。それでできることをする、というスタンスもありますが、公的支援が十分ではない現状では、どうしても民間の社会事業に頼らなければならない部分は大きいと思うのです。

善意だけではこの社会にある様々な問題を解決できません。その社会問題は、どの人にとっても直接、間接に影響してきます。

僕はどうもそういった問題を無視できないというか、目の前にあるものを見過ごすことができない性分です。できることとできないことがあるものの、できるだけなんとかしたいと思う。

目の前の倒れた自転車を起こせるなら起こしたい。起こせないなら、起こす方法はないか考えたい。せめて心にとめておきたい。それは善意というよりは、性分です。

一方で、そもそも僕は経営者ではありません。雇用されている人間です。だから、うまいこと自分の問題意識に合致しつつ、経済的にも保障されているような事業所に勤めることができれば、解決できるような気もしています。

ただ、今のところそんな都合のよい話はなく、なんとか今の場所でも収入が増えたらと思うのですが、それは難しいのが現状です。

自分のやりたいことと生活のバランスが取れることは、多くの人にとって共通の課題でしょう。

そもそもが、物価の上昇に比して賃金水準は上がっていないことを体感しています。それに輪をかけて、社会事業で生活していくことの難しさを感じています。

一つには、問題意識と賃金のバランスが取れた働き方を実現できるように雇用形態や働く場所を見直す。

一つには、自分が個人事業主となって、マネタイズできるような社会事業の仕組みを作る。

一つには、副業の収入の増加を図り、収入を補う。

そんなことをしょっちゅう考えながら、日々を送っています。刻々と社会情勢が変わる中、振り回されながら、うまいこといかないかと願っています。



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