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創作・物語

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これまでに書き上げた創作作品や、物語風に綴った日常を集めています。楽しいひと時のお供ができたら嬉しいです。
運営しているクリエイター

#ショートショートnote杯

オコッタイマー

胸につけてるマークが言うぜ。 「さあ、ショータイムの始まりだ」 発動時間は30秒。 パパの意…

吉村伊織
2年前
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げんきえんぴつ

1年生になって最初の国語の授業は、校長先生が一人ずつえんぴつを配ることから始まった。 「み…

吉村伊織
2年前
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瓶の中の黒電話

「ねえ、みてもいい?」 「ああ、いいよ。」 あやかが聞くと、おばあが答えた。町はずれの日本…

吉村伊織
2年前
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ショートショートnote杯に向けて書いたお話たち

10月1日から今日(11月14日)まで、1ヶ月半にわたって開催された「ショートショートnote杯」。…

吉村伊織
2年前
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空飛ぶストレート【ショートショート】

「あ」 おっちゃんが言った。僕が振り向いたら、 「ぶっ」 公園で知り合ったおっちゃんは、よ…

吉村伊織
2年前
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数学ギョウザ【ショートショート】

「まさかここまで広がるなんて、僕が一番びっくりしています。」 インタビューに答えているの…

吉村伊織
2年前
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君に贈る火星の【ショートショート】

花火がドンと鳴る瞬間、ビクッと体が反応した。だけど、おじいちゃんにもらった黒い石をギュッと握りしめると、怖い気持ちはどこかに飛んで行った。手のひらに、じんわりあったかさが伝わってくる。 おじいちゃんがくれたのは、火星の石。 僕は小さい頃から花火大会に興味津々で、いつもおじいちゃんが連れて行ってくれた。なのに、いざ花火が始まると、大きな音に驚いて一発目から「帰りたい」と泣き出していた。3歳頃から、毎年その繰り返し。 小学1年生の花火大会の日、玄関先でおじいちゃんが僕に手を

アナログバイリンガル【ショートショート】

少年と少女が、丘の上のベンチで風に吹かれながら話している。時は、205X年。ふたりの間には、…

吉村伊織
2年前
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違法の冷蔵庫【ショートショート】

『高級プリン』と正面のタッチパネルに入力し、冷蔵庫のドアを開けた。現れたのは、予約3ヶ月…

吉村伊織
2年前
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