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違いっていいな

イギリスへ初めてやって来たのは25歳。
それ以来、出たり入ったりとその回数、
数知れず。

でも、その合間合間には、
別の国での経験がはさまっています。

そのおかげで知っていると思っていた
イギリスが、違って見えているんですね。

今回、その発見が一番大きいかな。
7年前に住んでいたこの町。
7年後に戻ってきたこの町。

その間にはさまれていたのは
タンザニアとモンゴルです。

「今まで住んだ国で、どの国が一番
よかったですか?」

これはよく受ける質問なのですが、
答えは「どの国でも無い」のですよ。

どの国もいいところがあって、
どの国も、ちょっとなと頭をかしげる
ところがある。

でも、そこがチャーミングポイントでも
あるわけですよね。人間もそうであるように。

昨日、ポーツマス博物館へ行ったのですが、
そこであらためて、世界へ先駆けて産業革命を
起こしたイギリスの歴史に思いを馳せました。

郵便制度、公共交通網など、インフラがすべて
整い、さらにその上に経済も発展。

成熟して行き着くところまで行き着いたあと
今はゆるゆると下り坂。
老衰期に入っているイギリス。

日本も一緒です。

片や、タンザニアとモンゴルは、イギリスや
日本のようなインフラは整っていません。

だけど、逆にイギリスや日本が失って
しまったもの。それらをまだ持っている良さが
あの国々にはあるのです。

例えば、クリスマス前のタンザニア。
購買欲をあおり、買え買えとプレッシャーを
かけるようなクリスマス商戦。

そんなのはタンザニアには存在しなかった
ですし。

つくって、売って、買って。
資本主義の頂点に達し、モノが必要以上に
あふれ返っているイギリス、日本。

モノはもう充分。この先は、モノではなく
精神が台頭する世界へ移行かな。

そんなことを気づかせてくれるのも、
この地球上で「違い」が存在するからこそ。

「おぉ!」と小さく、時には大きく
ひとりで声を上げて、違いを見つけるたびに
感動している私です。

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