オリジナル小説(未完結)
子供としては冷ややかな世界に、二人はいる。
俺には知らない、知れない世界に、コイツ等はいる。
明らかに幸せな世界側にいる俺の、けれども越えられない、…
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1日目 癸 真矢 視点
僕は昔幼稚園の先生に、"真矢くんは頭がとても良いから将来すごい人になるね"と言われたらしい。それを記憶としては持ち合わせていない。母から聞いた。ご丁寧に、"きっとお母さんの助けになるよ"と言っていた事まで伝えられ、僕は確かにその時イラだった。その時僕は既に保健室登校だった。やがて、保健室すら行きたくなくなり、けれども家に居たくなくて、図書館にばかり通っていた。
幼なじみの佐藤尚樹(さとう しょう