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【PR】久々の大学テキスト企画

こんばんは。
何度か書いていますが、私の前職はミネルヴァ書房という会社で、研究書や大学向けのテキストなどを刊行していた会社でした。

研究書は単価が高いものが多いので、売れれば大きいものの読者を選ぶため、爆発的な売り上げには繋がりません。一方、大学テキストは多くの大学で使われる定番書になれば毎年一定の売り上げを確保できるため、会社の経営を安定させるためにはテキストが欠かせません。
そういうわけで、前職のミッションとしては「テキストを作ろう」ということになっていたわけですが、とはいえなかなか簡単にできるものでもなく。
要は、テキストを書きたい先生がいらっしゃることに加えて、そのテキストを使う見込みの授業も必要なので、丁寧なリサーチと地道なネットワークづくりが必要になります。

現職でも大学テキストの企画をしたいと思っていましたが、ようやく実現しました。

こちらは、獨協大学の高安健一先生が日経新聞さんと協力して編集したテキストです。その名も大学生のための世界の課題発見講座。昨今、課題を解決する力よりも発見する力や問いを設定する力が求められているということがよく言われますが、そうした側面にフォーカスしました。

獨協大学では、初年次の学生向けに「新聞記者と学ぶ現代経済ーSDGs未来講座」を開講しています。日経の記者さんたちがSDGsを切り口に、日本だけでなく世界が直面している様々な社会課題についてわかりやすく解説する授業で、それをテキスト化したものになります。
具体的には、ESG、ダイバーシティ、まちづくり、食料などをテーマにしており、社会課題を取り扱った書籍は賞味期限が短い傾向にありますが、具体的ではあるものの、課題としては普遍的なトピックが多いと思っています。

大学新入生が本書で幅広いテーマに関心を持っていただき、そこからご自身のテーマを見つけて、これからの学生生活を有意義なものにするために役立ててくれれば、とても嬉しいです。

転職してもうすぐ6年。随分時間が経ってしまいましたが、昔のノウハウを今の仕事に役立てることができたことは、自分としてもいい経験になったと思います。
新聞記者のお仕事に興味のある方、SDGsの中で具体的なトピックについて勉強したいという方にもお薦めの一冊です。


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