つめたいとあったかいのあいだで生きていた
きょうはあたまを使いすぎたのか、帰るころにはねむたくて、ぼーっとしていて、それでも少し外の風を歩いたら、いしきがはっきりしてきた。
風を浴びた、とかそういうんじゃなくて、確かに風の中を生きていた。
でもやっぱりつかれているから、僕はマクにくるまっていて、その僕が、風の中を生きていたのだ。つめたいけど芯を冷やすまでではない。
それで、帰ってから、すぐにあったかいシャワーを浴びた。
お湯が僕を容赦無く打ってきた。
さっきまであったマクは「消えた」と思う間もなく失せ、それでも結構「あったかい」と思ったから、「あぁ、さっきは芯まで冷えていたのかも」とか思った、
あったかいから出るころには、『結構普通の僕』になっていた。
今日の僕が終わりを告げる。
もうすぐ消える。
もう、壊れる。
さようなら、今日の僕、
生きる。 解釈が交わる世界で、手を取り合いましょう。