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誰も教えてくれない部下の生産性のあげ方|減点主義より加点主義

~減点主義より加点主義~

私たちの仕事は建物をつくる仕事です。
だから、建物が完成して引き渡す前にお客様の検査があります。

ある現場で工事が完成し、お客様の検査を受ける1週間前の話です。

工事を担当してくれたT工務店のNさんに検査書類の作成を依頼して、
書類の出来を確認しました。

しかし、私の思っている出来の70%ぐらいの出来上がりなので、
少しがっかり、いや大分がっかりしました。(汗)

昔の私なら「なんで70%しかできないんだ!30%はどうするんだ!」と
怒鳴っていたかもしれません。

でも、そのときは、そうじゃありませんでした。
「70%はできたんだね!お疲れ様、残り30%はどう?」と言えたのです(笑)

このとき、大切なことは、検査に合格することです。

検査に合格するためには、今の状況をありのままに受け止め、
これから何をすべきか見極めることが大事だと気づくことができました。

感情にまかせてNさんを責め立てることが目的ではありませんでした。

必要なことは、Nさんが、ここまでやってくれたことを労い、
これからどうするか、検査の合格という目的を果たすために
何をすべきかを一緒に考えることでした。

話を聞けば残りの30%ができない理由は、Nさんだけの責任ではありませんでした。
私たちの情報不足や情報をちゃんと伝えていないことも原因でした。
だから、残りの30%をどうやって完成させるための対話が必要だったのです。

1週間後、検査にも合格することができ、
T工務店さんとNさんと信頼関係を深めることができました。

そんな嬉しいエピソードがありT工務店さんの勉強会へ講師としてお招きいただきました(笑)

現場の安全でいえばKY(危険予知)活動で、最初から完璧にできる人はいません。
最初から「なんで、できなんだ!もっと、できるだろう!」と責めるのではなく

大きな声でやっていれば、「大きな声ではっきりしているね!」
取組みだけでもやっていれば、「毎日きちんとやっているね!」

働く人たちの持っている才能やできていることを褒めてあげれば、
彼ら彼女らは、嬉しくなり力を発揮しだします。

大切なことは、安全でいえば事故をなくすこと、
働く人達がそれに向かって行動してくれることです。

結局、安全や品質、工程を守るのは人です。
彼ら彼女らに動いてもらわなければ何もできません。

安全、品質、工程を守り、現場の目標を達成するために
その人の持っている良いところ、できているところを
まず、褒めて可能性を引き出してあげましょう!

今回の質問です。

~働く人たちの可能性を引き出すために何をすれば良いでしょうか?~

次回に続きます。お楽しみに!!
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拙著「部下が変わる本当の叱り方」明日香出版社P27から引用しています。

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