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リモートワークで部下のモチベーションをあげる6つのポイント|不定期なコンタクトで緊張感とアイスブレイク

リモートワークで部下のモチベーションをあげる6つのポイント

1. 上司は現状を受け止め安心安全な場をつくる
2. 朝礼と夕礼を効果的に実施する。全員の意識を揃える
3. 仕事の締め切りを設け部下に緊張感を持たせる
4. 部下と言葉のキャッチボールをする
5. 不定期なコンタクトで部下に緊張感とブレイクタイムを与える
6. 部下の1日をリセットする

今回は5つ目の「不定期なコンタクトで緊張とアイスブレイク」です。 

・緊張感と安心感のバランスをとる

人は誰かから見られていないと怠惰になり、誰かと一緒にいないと不安になる傾向があります。
リモートワークは、まさしくこの状態です。

朝礼や夕礼で始業と終業の時間管理はできますが、それ以外の時間は、部下の自己管理に任せることになります。

部下を信じることが前提ですが、部下が怠惰にならないように上司から不定期なコンタクトをとるようにしましょう。

いつ来るかわからない上司からのコンタクトは、部下に緊張感を持たせます。この緊張感が怠惰になるのを防いでくれます。

ただ、コンタクトの内容は部下を責めるためのものではありません。メールで済みそうなことでも、オンラインで対話します。

ブレイクタイムも兼ねて、上司から雑談をしながら部下の在宅勤務の環境や生活状況など話してみましょう。

緊張感ばかりでは部下の心は折れてしまいます。

最初は、天気の話や世間話をしてあげれば、部下の緊張感もほぐれます。

例えば「今日は天気がいいね」と気分をほぐして「最近、どんな感じ?」と問い掛けると、部下は仕事の進捗や困っていることを話しやすくなります。

さらに、部下が困っていることを聞きだします。例えば、「リモート環境はどんな感じ?」と聞いて、パソコンや通信環境(Wi-Fi)が不備であれば、できるだけ会社で支援してあげましょう。

リモートワークでは、家族のことで仕事に集中できない場合があります。

そんなとき、一方的に「そんなのダメだ。何とかしろ」と否定や強制するのではなく、「そうか、そういう環境になっているのか。」と現状を受け止めてあげると、部下は「この上司は、自分のことを気に掛けてくれているな。」と安心します。

その上で、仕事の進捗を確認すれば、部下も正確な現状報告や本音の話をしてくれます。

もし、躓いているようであれば、「どんなことに困っている?」「どんなことをサポートすればいいかな?」と部下のブレーキになっていることを一緒に考えれば、部下もやる気になります。

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・部下の小さな変化に気づく

このとき、上司のあなたは部下の表情や目の輝き、声のトーンなどを観察して、精神的に押し込んでいないかチェックしましょう。

例えば、上司が「調子はどう?」と問いかけ、「なにもないです。大丈夫です。」と部下が答えると、上司は、問題ないと考えてしまいます。

そのとき、部下の表情や目の輝き、声のトーンはどうなっているのか部下の小さな変化を注意して観察してください。

普段と違うようであれば、「何かあった?」と優しく問い掛けて、困っていることを聞いてあげましょう。それでも、気になる場合は、直接会うことをお勧めします。

また、元気そうな部下も要注意です。気を張って元気にしている場合もあります。元気そうだからと油断せずに、「最近、どう?」「困っていることはない?」と声掛けをしてあげれば、部下は本音を話しやすくなります。

人はつながりの生き物です。話をしないと「上司は何を考えているのだろうか?自分はこれでいいのか?」と疑心暗鬼になってしまいます。

リモートワークでは、他のメンバーと雑談やちょっとしたことを相談することができません。孤独を感じやすくなります。

あくまでも部下の話を聞くことが前提で、上司のあなたも「自分はこんなものが食べたい、コンビニのあのスイーツが美味しかったとか、こんな映画が良かったよ」などプライベートの話をしてから部下の話を引き出しましょう。

「言葉のキャッチボール」を思い出しください。

「最近、どう?」と問い掛け、どんな答えが返ってきても、「そうなんだ。そんなことになっているんだ」と共感言葉を掛け、「困っていることない?私にできることはないかな?」とフォローアップしてあげると部下は安心します。

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・気なる部下には接触回数を増やす

「ザイアンスの法則」をご存知でしょうか。これは米国の心理学者ロバート・ザイアンスが提唱した「知らない人に対して攻撃な態度をとっても接触回数が多いほど親しみを感じる」という法則です。


相手の人間的な側面が見えると感情が深まるなどの心情を示すものです。
部下にコンタクトを取ることで、嫌がれると思われますが、短くタイミングよくコンタクトをとれば、部下は上司に親しみを感じてくれます。

どうもあいつは苦手だという部下とは、接触回数がゼロなんてことになっていないでしょうか。「あいつとはどうも気が合わない」と決めつけている場合があります。

そうすると、なかなかコンタクトを取りづらくなります。気が合わないと思っている部下にも、きちんと「調子はどう。お疲れさん」の声がけして接触回数を増やしておきましょう。

「時間の長さではなく声掛けの回数」が大事です。

コンタクトをするときの3つの注意点

1つ目は、部下の「集中タイム」には不定期なコンタクトはしないことです。「集中タイム」とは、時間を決めてその時間は仕事に集中できるように誰も連絡をしない時間です。

誰からも連絡が来ないという安心感と開放感で集中力が高まり部下の生産性は高まります。例えば、午前中は集中タイムにして、緊急時以外、午前中はコンタクトしないというルールを決めてみましょう。

2つ目は、部下が5人以上いる場合は、上司にとってもコンタクトの時間が負担になってしまうことです。この場合は、サブリーダーを決めてコンタクトを任せましょう。

1グループは3~4人程度として、サブリーダーから部下の相談に乗ってあげるようにしてください。上司のあなたはサブリーダーの相談に乗ってあげればいいわけです。


ただ、サブリーダーから事情を聞いて。手に負えない場合は、任せ放しにしないで上司のあなたが直接その部下の話を聞くようにしましょう。

3つ目は、部下が異性の場合、プライベートの話をするとセクハラに取られる場合があることです。


部屋の状況が目に入ると、それを話題にしたくなりますが、オンライン画面を仮想背景して本人だけが映るようにして部屋のことや身体的なことは話題にしないようにしましょう。

今回のポイント
1緊張感と安心感のバランスをとる
2部下の小さな変化に気づく
3気なる部下には接触回数を増やす
4集中タイムにはコンタクトをとらない
5コンタクトをとるメンバーは4人程度
6ハラスメントに注意

今回の質問です

「あなたは、部下をどんな風に見守っていますか?」


次回に続けます!お楽しみに!(^o^)v

拙著「部下が変わる本当の叱り方」明日香出版社を参考していただくと、さらに部下との信頼関係が築けます❣


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