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飲食店の複業支援「Restaurant Career Lab.」

こんにちは!吉田柾長です。

今回は私の経営する株式会社Core DrivenでリリースしたRestaurant Career Lab.」という飲食店の複業支援サービスについてまとめます。


私は新卒からずっと飲食業界ですが、人にフォーカスして事業に取り組んできております。

その中で働き方に関する問題が深刻で、且つ解決策が講じられていない状況が判明しました。
特に問題視しているのは「飲食業が好きでも辞めている人が非常に多い」という点です。
後述する通り飲食業界は非常に厳しい市場環境で、いくら飲食業が好きでも離職者が跡を絶ちません。

飲食業を好きな人が飲食業をずっと続けるためにどうすれば良いか…考えて考えて考え抜いた先に「複業」という手段がありました。

複業という手段がない今までは100か0(飲食業orそれ以外)だった選択が、飲食店の関わり方に1~99が生まれることで働き方のバリエーションがグッと広がります


ちなみに、「飲食店スタッフは複業すべき!」と思っていません。

「複業したい人が複業できる業界」
「複業することで飲食業を辞めずに残る人もいる業界」
「複業することでネクストキャリアが強くなる業界」

選択肢がないことが問題だと思っています。


まずは飲食業界に関わってきた私がなぜ「キャリア」に目を向けたかデータを以って説明します。
その上で弊社が実現する世界観と、そのための事業戦略について記載します。


業界課題①:飲食店の70%が人手不足

まず飲食業界の人材市場を具体的に説明します。
(数字が嫌いな人は読み飛ばしてください)


まず有名な数字ですが、飲食店の70%が人手不足です。
これは本当に危機的な状況で、飲食業界全体ですぐ取り組むべき最優先クラスの課題の一つでもあります。

次に従業員数。

総務省統計局「経済センサス」の統計結果よりグラフ作成

2022年の従業員数は368万人、全業界5,977万人のうち6.2%を占める大きな市場です。
離職率は26.9%(全業界 14.6%)と高く、年間100万人ほどが離職していることになります。

人手不足の大きな原因は高い離職率

離職率が高い理由は「年収」「労働環境」「安定性」の3つです。


-収入

日本全体の平均年収が433万円に対して飲食業界は317万円。100万円以上も差があります。
ほとんどの店舗で各自治体の最低賃金〜少し上くらいの給与水準。
同じ労働時間でも社員よりアルバイトの方が収入が多いケースも多々あります。
また飲食店の売上上限と原価率はある程度決まっており、利益が爆増して昇給するなんてことはほとんどありません。
給与の高い店舗もありますが、倍率が高いか必要なスキルが高水準です。

-労働環境

例えばランチ12:00~15:00、ディナー18:00~24:00のお店の場合は11:00に出勤して15:30~17:00まで休憩、24:00まで働くと労働時間は11時間になります。
多くのお店が定休日は週1日のみ。
アルバイトは好きなだけ減らせますが、社員は労働規定を超えているケースばかり。業界では当たり前の労働環境です。
ホールは小走りで笑顔の接客、キッチンは常に動き回って火傷することもあります。
短い休憩時間はお店の椅子に寝そべっていても予約電話や営業電話が頻繁に鳴り続ける。
終電ギリギリまで働いてダッシュで帰宅、次の日も午前から出勤します。

-安定性

信じられない数字なのですが、飲食店の70%は3年以内に廃業、5年以内に80%以上が廃業しています。
「石の上にも三年」と言いますが、3年後はその仕事がなくなっている確率が70%なのです。
飲食業はそれくらい難しいビジネス、正社員であれば安心なんてことはありません。


業界課題②:確立されていないキャリアパス

「収入」「労働環境」「安定性」3つの理由から離職者が跡を絶ちません。
しかし毎年離職数と同じくらい再就業しているため離職数ほどは従業員数が減っていません。

その理由はキャリアパスが可視化されておらず、飲食店スタッフとして働く以外の選択を取りにくいからです。

「キャリアパス(Career Path)」の「キャリア」は「職歴」を意味し、「パス」は「道」を意味しています。つまりキャリアパスは仕事における最終的な目標を定め、そこに向かって進んでいくための道筋を表しています。

 キャリアパスとは


-ネクストキャリアの王道パターンが少ない

ある仕事を経て次にどんな仕事をするか、ネクストキャリアのパターンは「進化系」と「応用系」の大きく二つがあります。

①進化系
今の仕事で磨かれるスキルがそのまま活きるパターン。
上位役職や独立などの変化はあってもクライアントが大きく変わるわけではありません。

・営業を頑張って営業部の管理職になる
・雇われエンジニアとして経験を積んでフリーランスになる
・建築事務所に所属して10年後に自分の建築事務所を持つ

②応用系
今の仕事で培ったスキルや知見を応用して別の仕事に活かすパターン。
業界が一緒だとしても業務内容やクライアントが変わります。

・経理から経営企画への異動
・人事部での採用経験を活かして人材斡旋サービスに転職
・医療機関で培った薬の知識を以ってMRに

飲食業において、進化系は可視化されています。
・料理人として下積みを頑張り料理長になる
・店長として経験を積んで独立する
ただし進化系は前項で述べた「収入」「労働環境」「安定性」の問題がついて回ります。

また、飲食業の応用系は王道コースがありません。
正確に言うと可視化されていません
・集客責任者の経験から他店舗の集客コンサルに
・看板やメニュー表などの制作スキルを活かしてデザイナーに
・飲食店に詳しいため飲食店向け営業に転職
などのネクストキャリアを歩んでいる人はおりますが、どれも高いレベルが求められ誰でも可能な選択肢ではないです。


-企業側が採用に消極的

飲食業界の方々も一般的な転職サイトを使って転職活動をすることが多いです。
ただし飲食業界経験者を積極的に採用する企業が少なく、採用には不利です。


応募条件にもそれが表れています。

応募条件とは「営業3年経験」「MOSなどの基本的なPC操作が可能」みたいな応募する最低レベルを表すもので、企業は基本的に教育コストをかけたくないため、経験やスキルを持っている人を優先します。

この応募条件、飲食業の経験やスキルが問われることは本当に少ないです。
応募条件として公開されていなくても、選考の中でよりデスクワークの経験がある方を優先されてしまうことが多々あります。


そもそも飲食業に限らず未経験転職は難易度が高いです。
過去2年のRestaurant Career Lab.の中で転職エージェントに飲食店スタッフを紹介してきましたが、実際に転職先の選択肢は少なかったです。


飲食業の働き方に「複業」という新たな選択肢を

ここまで下記の業界課題について説明しました。
収入・労働環境・安定性・の観点で長続きしない働き方
②仕事の選択肢が少ないためキャリアチェンジが難しい

では、その問題をどう解決するか。
この業界課題を解決するために様々なプレイヤーが奔走しており、DXで業務効率化して働き方を変えてみたり、利益率を上げて収入を上げてみたり…
きっと解決策は無数に存在します。

もちろんキャリアの問題をダイレクトに解決するサービスはキャリア支援系。
そしてキャリア支援系のサービスも無数に存在していて、そのほとんどが就職・転職サービスです。

網羅型
業界特化型

ただ、こんなに就職・転職サービスが充実しているのに深刻な業界課題が解決されずにいます。
そこで私は「既存の転職サービスでキャリアに関する業界課題は解決できない」と仮説を立てました。

また業界課題でも述べましたが、飲食店が好きだったけど辞めてしまう人が多いです。
飲食店を続けたかったけど、続かないから辞めてしまうということ。
そんな人が飲食店を辞めないためにはどうすれば良いか…?
そんな疑問から着想を得たのが複業支援という選択肢です。


-複業により解決するキャリアの課題

業界課題の二つを同時に解決できることが複業の良いところです。

まずは複業により飲食店を辞めずに働き方を変えます
・収入:高単価の案件獲得でスキマ時間にベース月収をアップできる
・労働環境:体力が持つラインまで勤務時間を減らせる
・安定性:誰かに依存せず個人の力で収入を得る

そして複業で経験を積むことで転職先の選択肢もグッと広がるため、キャリアチェンジのハードルを下げます。


-複業により生まれる働き方のバリエーション

飲食業界における複業はまだまだ浸透しておらず、実際に取り組んでいる人はデータがないほど少ないです。
ただ、地道に探していく中で3パターンに分解できることがわかってきました。

どのパターンが良いかは様々な判断軸がありますが、飲食業を軸に考えて「飲食業をどれだけやりたいか」という観点が良いと思います。

週6回はお店に立ちたい人もいれば、週1回がちょうど良い人もいるかもしれない。
社員でなくアルバイトで数店舗を掛け持ちする方が楽しい方もいれば、オーナーとして開業した方が良い場合も。

複業という手段がない今までは100か0だった選択が、1~99が生まれることで働き方のバリエーションが広がります

これが飲食業の働き方に「複業」という新たな選択肢を生む最大のメリットです。


Restaurant Career Lab.の取り組み

最後に本題、何をやっていくか。

-キャリアパスの可視化

まずは飲食業の経験がどんな仕事に繋がりやすいか検証します。

今持っている力を他の仕事に活かす可能性は無限大です。
ただし何でも良いわけではなく、「◯◯の経験が別の仕事に活かせる」といった応用系の王道パターンがあります。

・接客で得たコミュニケーション能力を活かした営業
・調理で培ったプロダクトを磨く力を活かしたエンジニア
・店長の飲食店理解力を活かした飲食店向けサービスの企画職
…etc.

実際に複業している方へのインタビューRestaurant Career Lab.内の複業・転職など、あらゆる方法で検証します。

ちなみにインタビューは「飲食ネクストキャリア」というテーマですでに実施中です。


-飲食領域の最強複業チーム立ち上げ

キャリアパスの可視化にもつながる取り組みとして、実際に複業案件の委託をします。
Restaurant Career Lab.が獲得した案件を飲食店スタッフの複業として仕事をお願いするイメージです。


ただし、誰でもできる案件であればRestaurant Career Lab.の独自性がありません。
そういう案件の斡旋ならクラウドワークスで良い。


そこでRestaurant Career Lab.は、飲食店スタッフだからこその強みを活かすことにこだわります。

飲食店で働いたことで得た経験やスキルを活かせる案件であれば、
・他の人に代替できない仕事として安定的に獲得できる
・誰でもできる仕事ではないため収入アップにつながる
・飲食店で働くことのモチベーションが上がる
などの効果を期待できます。


では、具体的にどんな仕事があるか?
それを検証していくのがRestaurant Career Lab.のミッションです。

ただし仮説を立ててひとつひとつ検証していく必要があります。
まず間違いない事実として、飲食に詳しいこと自体が強みになります。
私が飲食店の詳しさを武器に様々な仕事を受託してきました。

そこで今回は4つの求人を募集します。
・飲食事業の戦略企画
・飲食店に対するDXサービスの代理店営業
・食系メディアのディレクション、ライティング

採用ページは近日公開予定

上記の職種以外も募集していく予定です。


募集

-飲食複業メンバー

現在飲食店で働いていて、複業を通して働き方を変えたい方を募集します。
採用サイトに限らず、興味のある副業があればお知らせください。
全力でサポートします。

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-飲食DXサービス 代理店販売

飲食DXサービスは販売が非常に難しいです。
また飲食店の解像度が低いことでサービス開発時に現場目線で必要な要件が十分に組み込まれないこともあります。
私のような飲食業界のマーケティングと開発に理解のある弊社メンバーに加え、現場解像度の高い飲食店スタッフと一緒にリサーチから要件定義、代理店販売までフォロー。

代理店販売させていただける飲食DXサービスの企業様、ぜひご連絡ください。

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