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「編集者」の2つの価値

誰でも「編集者」

 近年ネットメディアやSNSの登場、さらに“まとめブログ”や“NAVER まとめ”のようなメディアが登場して新しいタイプの編集者やライターが登場しています。

 10年前まで編集者といえば、主に出版社に務めて雑誌や書籍の編集をする人など、ごくごく限られた人たちの職業でした。
 しかし、今は自分でメディアを持てるようになり、誰でも編集者やライターになることが可能になりました。

編集者の価値とは何でしょうか

 では、編集者の価値とは何でしょうか。
 作者は編集者には2つの価値があると思います。

価値(1)常に読者のことを考えている

 編集者の2つの価値とは「常に読者の視点で考えること」と「伝わる内容にすること」です。

常に読者の視点で考えること

 先ず、「常に読者の視点で考えること」です。

 編集者は決して読者の存在を忘れないものです。
 企画フェーズにおいて設定した読者層に合わせて表現を変えたり、構成を組み替えたりといった工夫を凝らします。
 「誰に」「何の目的で」「何を伝えるか」の3つの軸を明確にしつつ文章を組み立てていくのが、編集者の仕事です。

価値(2)「伝わる内容」にする

 編集者は、ライターや著者が書いた原稿に手を加え、読者にとって読みやすい形へと文章を整えていきます。
 具体的には、句読点の位置や「てにをは」をはじめとした文法の修正、文章の構成の整理などを行います。

 では編集者は、相手に「伝わる」文章を生みだすために、どのような基準で原稿を修正しているのでしょうか。その基準は5つあります。

(1)相手の見る視点(横軸)と合っている

 所謂相手の「目線を合わす」というやつですね。

 たとえば、会社で企画書を提出した際、「なんか違うから書き直して」と言われたとします。
 こうしたことはなぜ起こるのか。その原因として考えられるのは、視点の横軸のズレです。
 上司は今後の事業分野の「成長性」を見ているのに対し、部下は事業展開の「実現可能性」を見ているのかもしれない。それでアウトプットが食い違ったものになります。

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