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「重要な他者」とのみ関係を深掘りすれば良い

 この前神社にお参りに行ったら、

「自分にとって幸せと感じられる人間関係のみありますように」と書かれていた絵馬を見て、「そんな人間関係を構築して何が幸せなんだろう」と思った。

 神様が身近にいるなら、その方にtwitterのDMで聞いておいてほしい。

他人を受容できる人間には「自律性」があり、他人を拒絶する人間には「依存性」がある

 自分の自尊の感情が満たされるか傷つくかに関係なく、他人の欲求を認めることができる、これが「自律性」である。

 他人に心理的に依存している人間は、当然他人の言動から心理的影響を受けるのだ。

「重要な他者」とのみ関係を深掘りすれば良いのではないか

 「対人関係療法」の面から鑑みると、全ての人間と100%分かりあおうとしているから「自分を肯定する人間関係」のみあって欲しいと思っているのではないかと思っている。

 「対人関係療法」とは、「重要な他者」との「現在の」関係に焦点を当てて治療するものである。

 「重要な他者」とは配偶者・恋人・親・親友など、その人に何かがあったら自分の情緒にもっとも大きな影響を与える相手を指す。

 「重要な他者」ほど強くはないけれどもそれなりに親密な関係をもっているのが、友人や親戚等である。そして、そのほかに、職業上の対人関係などがある。

 これらの対人関係をバランスよくもっていることが心の健康を支えると考えられている。

【出所】水島広子 (2004). 自分でできる対人関係療法 (日本語) 単行本 創元社 pp.13より筆者作成

対人関係が重要だといっても、全ての対人関係が同じように重要なわけがない

 対人関係が重要だといっても、全ての対人関係が同じように重要なわけがないのである。

 「相手とわかりあうことが心の健康に大切だ」ということを全ての人に当てはめて、通りすがりの相手とも100パーセント分かりあおうなどとしたら、かえって疲れ果てて心の健康を損ねる。

 『以前、会社員のメンタルヘルスに関わっている方たちを対象にした講演でこの図を用いて説明したところ、「この図は一面的すぎる。会社員の中には、もっとも親密なところに仕事上の関係者がいるケースもあるはずだ」という意見が出されたことがあります。

 私は、「そういう状態がすでに不健康なのです。家族と仕事上の関係者が逆転してしまっていることが、精神的なもろさをつくってしまうのです」と説明しました。』

【引用元】水島広子 「対人関係療法(IPT)とは」

作者は最終的には家族とだけ仲良くすれば良いと思っている

 作者は最終的には家族とだけ仲良くすれば良いと思っている。
 そうしたら確実に自分が亡くなった時に確実に諸々処理が行われることを担保できるからだ。

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