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やってはいけない勉強法 その2

〜京都大学医学部に地方進学校から塾通いなしで子供3人を合格させた子育て法〜

「小テストや定期テストは点数がとれるけれど、模試になったら成績が伸びない」と悩んでおられる保護者の方はいらっしゃいませんか?


以前、「分からないところがあるから教えて欲しい」と、学校の教科書を広げて、私に質問をしてきた生徒がいました。


「えっ!これ、答えを書き込んでるの?!」


英文法の問題で、空欄に当てはまる語を下記の4択から選ぶ問題でしたが、その生徒の教科書は、オレンジ色のペンで空欄に答えがバッチリ書き込まれていました。オレンジのペンで書かれていたのは、赤色のシートで隠すと、答えが消えるので、反復して練習できるからでした。


「どうして、答えを書き込んでるの?」と尋ねると、「学校の定期テストは、教科書の問題と全く同じ問題が出るから、答えをそのまま暗記している」とのことでした。


全く同じ問題が出るのなら、教科書や問題集の答えを暗記すると、確かに定期テストの点数は上がるかもしれません。
けれど、これで本当に、英語の文法を理解していることになるのでしょうか?


学校によって(先生によって)、定期テストの出題方法は異なると思いますが、問題集やプリントの問題がそのまま出される学校もあるようです。

その問題を本当に理解出来ているのなら、そのまま暗記してもいいのかもしれませんが、「(1)の答えは〇〇」など、理解せずに覚えてしまうと、少し問題文の単語や形を変えられたり、また文法を理解しているかを問われる模試になると、答えられないことがあるのではないでしょうか?


確かに、勉強は暗記することが必要とされます。けれど、問題の意図を理解しないで、ただ答えを覚えるだけでは、「お経は唱えられるようになったが、その内容はわかっていない」と同じ状態になってしまいます。

「理解すること」が、勉強では1番大切だと思うのですが、何となく問題集をしている人が多く、このことに気付いて勉強できている人は案外少ないように感じます。

定期テストや小テストでは、点数が取れるのに、実力テストや模試では点数が取れないお子さんがいたら、もしかしたら理解を伴わない「丸暗記」をしているのかもしれません。

心当たりのある保護者の方は、お子さんに「この問題は間違ったみたいだけど、何を間違ったの?」と一度聞いてみてはいかがでしょうか?


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