問題解決のプロセスとフレームワーク
「問題」「課題」「解決策」の違い
「問題」とは、あるべき姿(目標)と現状のギャップである。
「課題」とは、ギャップを埋めるための具体的なToDo アクションである。ToDoは、明確な期限が設定されていない。
「解決策」(=対策)とは、課題を克服するためのタスクである。タスクは、担当(WHO)と期限(WHEN)が割り振られており、1人で対応可能な単位まで分解されている。
問題解決のプロセス
問題解決のプロセスは、大きく3つのステップに分けられる。
①課題形成プロセス
・問題の明確化(WHAT)
・問題箇所の特定(WHERE)
・原因の追究(WHY)
②解決策立案プロセス
・解決策の立案(HOW)
③実行プロセス
・解決策の実行(DO)
問題解決のプロセスで使うフレームワーク
問題解決のプロセス①~③を実施するにあたり、物事を体系的に/客観的に捉え、筋道を立てて考える論理的思考(ロジカルシンキング)が不可欠となる。
①課題形成プロセス(論理的思考)
②解決策立案プロセス(論理的思考+創造的思考)
③実行プロセス(論理的思考+対人スキル)
論理的思考は習得にトレーニングが必要であるため、短時間で身につくものではないが、フレームワークを使用することで誰でも論理的思考が可能になる。
<フレームワークを活用するメリット>
・最短・最速で、問題解決に取り組むためことができる。
・課題の本質に迫るための切り口/アプローチを提供してくれる。
・課題に対する問題を整理し、最善の解決策を得る方法を導いてくれる
<問題解決のフレームワーク(6種類)>
(1) As-Is/To-Be(問題抽出)
↓
(2) 6W2H(原因整理)
(3) なぜなぜ分析(原因究明)
(4) MECE(ヌケ/モレのチェック)
↓
(5) ロジックツリー(問題の見える化+解決策の整理)
↓
(6) ピラミッドストラクチャー(仮説検証)
(1) As-Is/To-Be
現状とあるべき姿のギャップを言語化+見える化し、そのギャップを埋めるための方法を考える。
As-Is/To-Beで問題を抽出できたら、(2) 6W2Hと (3) なぜなぜ分析を用いて問題の詳細を深堀りする。
(2) 6W2H
下記の疑問詞(8つ)を用いて、問題/課題を多面的に考察する。
Who(誰が)
What(何を)
Whom(誰に)
When(いつ)
Where(どこで)
Why(なぜ)
How(どのように)
How match(いくらで)
(3) なぜなぜ分析
問題がなぜ発生してしまったのか?その原因を「①それはなぜ?>②それはなぜ?>③それはなぜ?>④・・・」と繰り返し深堀りし、問題の根本原因(真因)を明らかにする。
論理的に矛盾ないか?中立的な立場で原因が整理できているか?の2つがなぜなぜ分析のポイントである。
(4) MECE(ヌケ/モレのチェック)
(2) 6W2Hと (3) なぜなぜ分析結果について、抜けなく(漏れなく)・ダブりなく(重複なく)、問題とその原因/真因を洗い出せているか、チェックする。
MECE=Mutually Exclusive and Collective Exhaustiveの略(相互に・重複なく・全体的に・網羅的に)。
問題に対して複数の原因が考えられる場合は、(5) ロジックツリーを活用する。
(5) ロジックツリー
MECEにより問題を漏れなく・ダブりなく分解し、障害になりうる全ての原因/解決すべき課題を、階層的に見える化する。
階層化+細分化したツリーの上下のつながりが論理的であるか確認する。
問題の原因を細分化するときは、Whyツリー。
問題の場所を特定するときは、What/Whereツリー。
解決策を洗い出すときは、Howツリー。
(6) ピラミッドストラクチャー(仮説検証)
主張したい結論とその根拠(複数)をピラミッド状(階層状)に図式化する。
結論に対する根拠と結論が妥当であるか検証する。
仮説検証する際によく用いられる。
原則は、①結論を考える ②結論の根拠を分類する ③根拠をデータ/事実で補強するの3つ。
その他のフレームワーク
SCAMPER
3C分析
SWOT分析
PDCA
バリューチェーン
参考
5つのプロセスとフレームワークを使った解決手法
https://infolounge.smbcc-businessclub.jp/articles/542
ロジカルシンキング研修 問題解決プロセス
https://www.ltkensyu.com/logicalthinking/1-2/2-3/
論理的思考や新規事業開発に役立つフレームワーク13選
https://monstar-lab.com/dx/solution/about-framework/
フレームワークとは?シーン別25選と使い方のポイントを解説
https://schoo.jp/matome/article/1619
「問題・課題発見に使えるフレームワーク8選【使い方のコツを解説】
https://logicalthinking.net/framework-problem-assignment/#b
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