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【休職】元の職場への復職は優先度を下げてみようか

適応障害で休職6ヶ月目の50代男です。

会社を休職中につき、休みの過ごし方や、気付いたことなどを日々ポポンと発信しています。

いずれは、この休職生活にも終わりを告げないといけません。
私の会社の場合は、1年間の休職で自動的に退職となります。
傷病手当金が給付される期間も、最長で1年6ヶ月です。長いようで短い。

一番の王道は、「すっかり元気になって、元の職場の同じポジションへの復帰」でしょう。
身体的な病気や怪我なら、このパターンが最有力ですよね。

ただ、メンタル不調の場合、この「元の場所に復帰」パターンが難しいケースも結構あるのでは、と思います。
そもそも、休職の原因となったメンタル不調は、「元の職場環境に問題がある」ことが多いと思われるからです。
どうしても、再発の不安は拭いきれません。

この記事は、元の職場への復帰を第一候補と考えるより、その優先度は下げて、他の可能性も考えてみたらどうだろうか? という提案です。

元の職場への復職以外の道を考える

ちなみに、これを書いている私は50代であること、記事の読者層も同年代のサラリーマンを想定していることから、若い人には当てはまらないかもしれない点をご了承ください。

つまり、例えば「20~30年のキャリアがある」「ある程度の資産が貯まっている」「定年や年金受給までのカウントダウンが計算可能」「今後の親や子供にかかるお金や時間、リスク等が、ある程度想定できる」というような前提です。

それらを踏まえて、以下のような候補があるのではないかと思います。
一応、「長い目で見た、今後の負担が少ない順」に並べてみたつもりです。
元の職場への復帰は、優先順でいうと5番目に置いています。

■休職終了後、どう生きていくかの候補

1.働かなくて暮らせるか検討する
2.自分のペースで少し働きながら収入を得る
3.負担が少ない職場に、負担が少ない働き方で就職する
4.これまでと異なる業界に就職する
5.元の職場に、部署や働き方を変えて復帰する

以下、もう少し詳細に見てみましょう。

休職終了後、どう生きていくかの候補

1.働かなくて暮らせるか検討する

傷病手当金の期限が来たら、もうこのままリタイヤしちゃえ案です。
いわゆる早期退職ですね。
お金の心配がなければ、最近の言葉でいうと「FIRE」と言えるのかも。
これで生きていけるならいいじゃないですか。

アラフィフ以降の年代なら、非現実的な話ではないと思います。
資産が十分にあるとか、投資がうまくいっているとか、配偶者の稼ぎで生活できる、生活費が安い、などの条件が整えばいけそうですね。
「まだ働ける年齢だから、何か社会のお役に立たないといけない」などは誰が決めたのでしょうか。
世の中の多くのサラリーマンが憧れる生き方、とも言えるのでは。

2.自分のペースで少し働きながら収入を得る

そうは言っても、FIREできる人はそう多くはないですよね。
日本の全世帯の2~3%くらいは「億」の資産があるそうですが、その多くは高齢者だと思われます。
ある程度の資産を作り、それを運用しながら、自分のペースでできる仕事で収入を得る、という働き方は、現代の風潮にも合っています。

近年は副業ブームということもあり、個人が仕事を取って収入を得る方法が多数あります。
クライアントワーク(依頼主から受注して行う仕事)以外にも、小さな起業もアリですね。ハードルはありますが、下がってきている印象で、参考本もたくさんありますよね。
副業でやるような仕事を、本業なしでできるので、稼ぎは少なくても落ち着いて時間が取れる分は有利と言えます。

3.負担が少ない職場で、負担が少ない働き方をする

見つけるのは難しいかもしれませんが、人間関係が良好で、プレッシャーが少なく、働く時間も選択できるような職場を見つけて働くパターンです。

高い収入は期待できない代わりに、精神と体の負担は少なく、休職後の働き方としては適しているのではないかなと思います。

短期バイトのような職場になってしまう可能性も高いですが、例えばパソコンは問題なく使えて、自分でトラブル解決できるとか、Webデザインやライティングの経験がある、とか、何らかのスキルがあれば、事務所等の仕事に出会える可能性は上がるかと思います。

4.これまでと異なる業界に就職する

これまでの会社に別れを告げ、転職するパターンです。
※3と4は同じでは?と思うかもしれませんが、3はパートやバイト、契約社員など、4はフルタイムの職員を想定しています。

転職活動はそれなりに大変で、相当な負担になるとは思いますが、元の職場で休職になったわけなので、新天地に職を求めるのは、ある意味では合理的です。

通常、転職活動は、より良い条件を求めて行うことが多いと思います。
しかし、休職明け就職のパターンは、あえて給与条件は落としてでも、精神的、身体的、時間的負担が少ない職場を探すのがいいと思います。

私の知る範囲ですが、利益追求をしない法人(独立行政法人など)に転職した知人は、比較的マイペースで仕事が続いているようです。

5.元の職場に、部署や働き方を変えて復帰する

5番目に、やっと元の職場への復職を検討します。
実は、短絡的には「一番楽チン」なんですけどね。
「戻る」だけで、特に何もしなくていいですから。
変化をしない、現状維持、というのは、やはり楽です。
部署や役割が変わったとしても、勝手知ったる古巣には違いありません。

ただ、そのままでは、再度体調を崩す可能性が高いので、休職することになった原因を排除した形で戻らないと意味がありません。

上司のパワハラが原因なら、普通はその上司の下には戻らないですよね。
長時間労働が原因なら、その部署の働き方が全く改善されていない状態であれば、そこに戻るのは困難と思われます。

休職の原因となったのが、以下のようないずれか、細分化して分析し、復職後はそれが回避できるかどうかを見極める必要はあるでしょう。
例)
・上司(パワハラなど)
・同僚(いじめ、裏切り、人間関係のもつれなど)
・時間(長時間労働、深夜・休日出勤など)
・社風(ノルマ至上主義など)
・待遇(安月給、休みが取れないなど)

まとめ

職場を休職した場合、「早く良くなって、元の職場に復帰する」という前提を第一に考えることは多いと思います。
そのため、「また再発したらどうしよう」という不安が消えない状態になってしまうのではないでしょうか。

職場が悪いというよりも、自分に合っていない、という意味で、環境に問題があった可能性は高いので、視野を広げて、身を置く環境を変えてみるという思考が必要かなと思います。

もちろん、何をするにもリスクはあるでしょうが、行動しなければ何も分かりません。
休職期間は、思考実験ができる時間もあるので、視野を広く、視座を高く持って、今後の生き方をじっくり考えてみるのが必要と考えます。

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