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Vol.27_『心理的安全性』について学習してみた(その2)

こんにちは。

先日、肩こりが酷かったので肩甲骨はがしを見よう見まねでやったところ、筋を痛めてしまい、肩こりに加え、背中の筋を寝違えたようになり、しばらくすると左腕にしびれを感じるようになりました。あー情けない…💧

さて、前回予告の通り、今回も"心理的安全性"に関する『WEB労政時報』の記事について書きたいと思います。

『WEB労政時報』記事はこちらです。↓

※以下の投稿記事中の引用は、すべてこの記事から行っています。


1.はじめに

冒頭、ダイバーシティとインクルージョンについて次のように説明しています。

ダイバーシティとは、年齢・性別といったSurface(表層)の観点だけでなく、価値観や考え方といったDeep(深層)の観点もある。
われわれは、すぐに表層的な観点を想起しがちであるが、本来考慮するべきは深層の部分であり、相手の価値観や考え方を含めて多様な価値観を認め、尊重し合い、組織に受け入れられており、自身のスキル・強みが発揮・評価されていると感じられる「インクルージョン風土」の高いチームをつくっていくことが大切である。

言われてみれば良く理解できるのですが、実際には「ダイバーシティな状態」を目指したり、そこで満足したりしがちなのでは…と思います。

しかし、単なる『ダイバーシティな状態』では組織のパフォーマンスを落とすことにもなりかねず、「インクルージョンな状態」まで目指すことが大切であるとしっかり認識したいと思います。

2.多様性とチームパフォーマンス

多様性がチームに高いパフォーマンスをもたらす……こう聞くとすごく納得してしまいますが、鵜呑みにしてはいけません。筆者は次のように述べています。

………一方で、多様性が高いチームは、同質性の高いチームと比べ、メンバー間の規範の不一致や仕事の仕方、考え方の行き違いによって、マイナスの影響が生じることが多いのも事実だろう。

そこでインクルージョンの登場です!筆者は、インクルージョン風土の必要性・重要性について次のように簡潔に述べています。

多様性が高くとも、インクルージョンな風土があるチームにおいては、関係性コンフリクトを低め、満足度を上げることができることがわかっている。要するに、ジェンダーの多様性が高くとも、チームにインクルージョン風土があれば、そのマイナス効果を抑制し、プラスに変えていける。

なるほど…。D&Iと一括りにしているのはこういうことなのか…。とあらためて感じました。

一方で、『多様性がありながらインクルージョンな状態』具体的には、それは一体どんな組織なのか…。という素朴な疑問も湧いてきましたので、妄想してみました。(これは参考記事からの引用ではありません…)

【麦わらの一味】
大秘宝を目指して挑む冒険を描いた漫画『ワンピース』に登場するルフィー・ゾロ・サンジ・チョッパー・ナミらが所属する海賊団。

【湘北高校バスケ部】
バスケットボールを通じての挑戦と成長を描いた漫画『スラムダンク』に登場する桜木花道・流川楓・赤木剛憲・宮城リョータ・三井寿らが所属する高校バスケ部。

【明訓高校野球部】
青春の汗と涙、個性あふれる若き高校生の活躍を描いた野球漫画『ドカベン』に登場する山田太郎・岩鬼正美・里中智・殿馬一人らが所属する高校野球部。

どうですか?
ピッタリじゃーないですか!?笑笑

私が注目したいのは、これら組織の主役級の存在ではなく、時に異彩を放ちはするがさほど目立ちはせず、それでも確実に組織に貢献している貴重な存在。すなわち、湘北高校バスケ部における木暮公延であり、明訓高校野球部における微笑三太郎

この二人の存在が、多様な価値観を認め、尊重し合い、組織に受け入れられており、自身のスキル・強みが発揮・評価されていると感じられるインクルージョン風土の高いチーム…ということを象徴しているように思います。

そして筆者は、『チームのインクルージョン風土を高めるためには心理的安全性が一つの重要な要素となる』と述べ、心理的安全性とインクルージョンとのつながりを明確にしているのであります。

3.共感力・共感的行動の大切さ

筆者は、心理的安全性の構築には共感力が重要であり、ダイバーシティーが高いチームが成果を上げるためには特に大切なポイントになると言います。

そして、共感力とは「相手がどう感じているか、どう思っているかを想像・認知する能力」であるとし、その際に注意すべきこととして次のように述べています。

相手がどう感じているのかを想像する場合、自分だったらどう感じるかという自分の価値観や考えに置き換えて想像してしまうことが多い。

つまり、相手の立場に立った時の自分の考えを想像してしまうのです。

これはあるあるぅ~!

自分自身も大抵の場合そういう状態なのではないかと思い当たりまくります。「普通こうだよね~」とか「こう考えたほうがいいんじゃね?」などと思ってしまうのはその証拠。で、当然相手もそうであると考えてしまう。

ではなぜ、そのようになってしまうのか…?これも筆者は明確に指摘をしています。

特に日本のような同質性の高い環境の場合には、自分と他人の考え方は基本的には同じであると思い込んでしまう傾向がある。(中略)そのような中では、相手の状況や思い・感情をあえて確認したり、聞いてみるという行為を省略してしまいがちだ。

また、筆者は、『そういう意味で 対話 というものは、口に出してもらうという非常に重要な行為 なのである、』と述べ、対話 という素朴でアナログでトラディショナルな方法が、心理的安全性の構築のポイントになると言います。

ここで感じたのは、対話して相手の思いや感情を聞き出すことがとても大事であるということ。それと併せて、自らの思いや感情を発信するということもとても大事だということ。

発信しなければ、わかってもらうこともできず、気持ちを汲んでもらうことはできない。そう、自分自身も『発信する勇気を持つ』ことが、チームの心理的安全性の構築には必要なのだと感じました。

4.最後に

心理的安全性についてだいぶ理解が進んだように感じますが、まだまだ奥が深いような気もします。気を緩めずに(?)、しっかりと勉強を進めたいと思います。

今日はここまで。

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