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人生100年、動ける身体とは④ 〜歩けない、歩いていないから、歩けるへ part.1〜

前回の【人生100年、動ける身体とは③】では、『やってはいけない歩行訓練』について掲載しました。
今回はどのような歩行練習を行うかを決める、簡単なアセスメント、テストを確認します。

⭐️歩行練習を行う前に
①車イスを使っているが、2〜3歩はつかまり歩きまたは軽介助で歩ける

②車イスへの移乗は自力で可、自走もできる

上記の①②の方々はすぐに歩行器(キャスター付き)の歩行練習を、必要な介助で行えます。

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または生活の主体を車イスから歩行にしていきましょう。
普段の生活で自然に歩ける可能性がかなり高いと考えられます。
※歩く事が可能になるのに、介護者やご家族の過介護や行動制限により、できないものと決めつけたり、取り組めない事がないようにしていきたいです。
十分歩ける可能性が高いです。

⭐️5秒つかまり立ちテスト
●全介助でよいので、手すりにつかまってもらい、そこに立たせてから、介助者は介助の手を離す。
その後、5秒間何とかくずれ落ちなければ、歩行器歩行の訓練を行っていきます。

●5秒つかまり立ちが難しい方
3日〜5日程の介助つかまり立ちの練習を行います。ポイントは短い期間で、【立つ練習】はやめて次の段階である『介助歩行器歩行』へ移行することです。『立位能力』を獲得することを目的とはしないことが大切です。あたり前のように何日も何ヶ月も『立つ練習』をベッドサイドや、平行棒につかまって行っている風景をみますが、マンネリ化した練習は前にすすみません。
立つ練習をするだけなら、いっそのこと介助で歩く訓練をする考え方が必要です。

長期寝たきりの方でも2〜3週間で介助ありで歩行器歩行になる例もあります。

もちろん施設の人員体制等や、本人の意思も必要になります。リハビリの病院やリハビリの専門職が行ったものでなく、特養ホームで歩行の取り組みを行い、歩行率がかなり高い施設も出てきています。
難しく考える必要はありません。誰にでも行えます。ご家族、介助者の方々の理解、協力がとても大切になります。
歩けない方が歩くようになり、車イスとは違った生活を送る姿は表情も変わり、日々の活力が変わるのがみられます。

『歩ける』『歩けない』でその方の人生は一変すると、僕はかなり感じました。
次回、【歩行練習の原則】【下肢の拘縮と歩行練習について】を掲載いたします。

少しでも多くの方に楽しい人生を送っていただきたいと思います😊

心も身体も健康に👍


⭐️素敵なエピソード

76歳のMさん
歩行中につまずき転倒。右脚の膝蓋骨を骨折し、手術が必要で入院となりました。
補助具等なしでは歩けないであろうと診断もありました。
右膝の痛みがひどく、あまり動かせないも退院。
そんな状態で、一緒にトレーニングをすることになりました。
立位は安定していたので、歩く練習に加え、ストレッチやトレーニングの計画を立て、ご自宅でも行える運動を少しずつ段階的に行っていきました。
また、身体を変えるために、ノートにその日の体重、血圧、食べた物を記載し、栄養からのアプローチもしていきました。
6ヶ月もたたないうちに、しっかりとした歩行が行え、正座ができるまでになりました。週末には娘様と山登りまで行くようになっています。
何より退院後と今の表情が全く違います。
暗い顔から、今ではトレーニング中もとても笑顔が多く見られます。
次の目標はご家族とホノルルマラソン完走🏃‍♂️
自由に生きたいように生きる為、そして楽しくご家族と過ごしたい!そんな思いで、意地でも膝を治すという意思の強さ。
とても胸を打たれました。

⭐️自宅でできるYouTube⭐️

↓↓↓ ヒップアップトレーニングの前に❗️にhttps://youtu.be/-PhKoRfXl8U

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