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和歌山県那智勝浦町昔懐かし話 第1話から第30話

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那智勝浦町出身の吉村 剛です。那智勝浦町に生まれ育って60年。昔懐かし話を100話書いてます。今回は第1話から30話までのマガジンです。ぜひ、お読みください。今後も31話からあと…
ノートで現在35話まで掲載しています。昭和30年後半からの懐かし話を書いています。和歌山の方言も出…
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2024年4月の記事一覧

那智勝浦町昔懐かし話 第20話

第20話『ホテル浦島には、ケーブルカーがあったんやで』

記念すべき第20話である。たぶん今の若者(この表現嫌いなんやけどなぁ、自分がものすごく歳とったみたいで。まだまだ若いと思てるんで)は、知らんやろけどホテル浦島は、僕ら小学生の格好の遊び場でしたと言う話です。

「タケちゃんあそぼ~。」またまた、仲の町の2馬鹿小学生タコちゃんとナカシャが僕んちに遊びに来た。「どしたん。まあ、入りなぁ。おか

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那智勝浦町昔懐かし話 第21話

第21話『祭り囃子がきこえる』

いつも書いている話は過去形の物が多いが、今回の話しは現在も続いている勝浦の伝統のお話です。

「オーレンヤ、ホウランゲー、ヨヤサノサッサ、ヨイヨイヨヤサー」かけ声に合わせて太鼓を叩く。トントコリンノトン、トントコリンノトン。旧勝浦(1区から6区)の勝浦町民なら口ずさめるし、太鼓のリズムも刻めるほど有名なかけ声である。そう勝浦八幡神社例大祭の櫂伝馬のかけ声である

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那智勝浦町昔懐かし話 第22話

第22話『餅まき好き好きおばちゃん』

21話から少し間が空きましたが、まだまだ書きますよ。22話です。

「タケちゃん、明日の1時から桟橋のとこで餅まきあるんやて。お母ちゃんにゆうたって。」「うん、おばちゃんおおきに。」隣のおばちゃんが通りがけに明日の餅まきを教えてくれた。「お母ちゃん、隣のおばちゃんが、明日1時から桟橋のとこで餅まきあるゆうてたで~。」「ほんまか。隣のおばちゃん、餅取りの名

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那智勝浦町昔懐かし話 第24話

 第24話『おまぜ』

なんとすばらしい言葉「おまぜ」、なんと分かりやすい言葉「おまぜ」
たった3文字「おまぜ」、勝浦の人間で知らん人はいないと思う「おまぜ」
とっても丁寧な言葉「お」がついている「おまぜ」、
ちょっとエッチな言葉「おまぜ」、泣いている赤ん坊が泣きやむかどうか分 からない言葉「おまぜ」、その状態がそのまま言葉になった「おまぜ」
聞いただけでよだれが出てくる「おまぜ」、みんな大好き

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那智勝浦町昔懐かし話 第25話

第25話『山口熊野忌』

今回は、少し赴きを変えて歴史的なお話を。でわでわ第25話でありまーす。

皆さん、山口熊野って知ってますか。山口県と熊野地方ちゃいますよ。
人の名前で「やまぐち ゆや」と読みます。この方何をされた方と言いますと、紀勢本線(紀伊半島の鉄道ですな)の敷設に関わった大功労者なんですな。
この方が居なかったら、今僕らはJRで和歌山や大阪へ又は大阪から勝浦へと
列車移動が出来な

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