那智勝浦町昔懐かし話 第24話

 第24話『おまぜ』
 
なんとすばらしい言葉「おまぜ」、なんと分かりやすい言葉「おまぜ」
たった3文字「おまぜ」、勝浦の人間で知らん人はいないと思う「おまぜ」
とっても丁寧な言葉「お」がついている「おまぜ」、
ちょっとエッチな言葉「おまぜ」、泣いている赤ん坊が泣きやむかどうか分 からない言葉「おまぜ」、その状態がそのまま言葉になった「おまぜ」
聞いただけでよだれが出てくる「おまぜ」、みんな大好き「おまぜ」
とっても簡単「おまぜ」、みんなでわいわい「おまぜ」、
何がなんでも「おまぜ」おーまーぜー(なんのこっちゃ。叫んでしまいまし た)
はい、新作です。23話に続き今回も食べ物の話です。つまり「おまぜ」で す。
インターネットのヤホーとゴーグル(お父さん、このまま覚えたらあかんで。 笑われるで~。)で調べたら、詳しく書いてあるだろうが、 あえてタケちゃん風にいうと、冠婚葬祭でおっちゃんやおばちゃんやご近所さん等、とにかく人がいっぱい集まるときにおかずやごはん用意するの大変なんで、手っ取り早く作れる保存がきく五目寿司である。にんじん、しいたけ、ごほう、たけのこ等を細かく刻んで甘辛く炊き、酢でしめたまぐろ(勝浦は、まぐろ)を、すし桶に入れた酢飯に入れて混ぜ混ぜ(この言葉大好きです) するのである。このおまぜに肉じゃがや鯖のみそ煮などおかずを付けてはいけない。何故かそんなおかずを作る時間がないのでおまぜを作るからである。(あくまで個人的な意見です)。僕の実家ではおまぜに「なます」と別虎かま ぼこの切ったのと、吸いもん(おすまし)であった。おまぜは、寿司なんで 日持ちがする。祭りのときや忙しいときは大量に作り朝、昼、晩おまぜである。さめてもおいしいし、おにぎりにしても最高である。遠足のときや運動 会の時もおまぜである。うちのおかあちゃんは、忙しいときはとにかく子供 にはおまぜ食べさせといたらええやろと思っていたと思う。
僕は(多分僕だけやなしに勝浦の子供みんな)、このおまぜが大好きで
一度に茶碗10杯食べたときもあった。今は、そんな量食べれないが、未だ に好きで3食おまぜと吸いもんでも文句言わない。逆にうれしい。
おまぜに綺麗な言葉は似合わない。食べるとか、おいしいとか似合わない。
 「おまぜは、とにかく食うたら、うまいんじゃ~。」である。
 こんなん書きやったら食べたなってきた。あ~、おまぜ食いたいよ~。
僕らの味方お~ま~ぜ~。               第24話終わり
 
 

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