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二年目

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2020年の詩まとめ
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2020年6月の記事一覧

白黒白黒

さいごのデートは冷たい視線を無視して冷たいくちびるにくちづけを、鯨幕が揺れて君の姿を探す

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いつでもいなくなる準備はできている、と言うけれどわたしは君を失う準備ができていないよ

ひみつ

背をなぞって君だけに教えるよ、くすぐったいよって笑いながら解けもしないだろうけどそれでいいんだ、一方的な告白で安心させて

珈琲とわたしたち

/死んでしまいたいと訴える君のことを肯定も否定もできずにただいつものように珈琲を淹れた、もしもその時がきてしまったとき、この日の珈琲の香りを思い出してくれたなら、僕らは後悔しないだろう

/珈琲の美味しさを知る前に君に出会ってただすきになりたかった

/職員室から漂う珈琲の香りに憧れていたなにも知らないあの頃にもどれたらいいのに

月火水木金

平日に花束を贈っても変な顔しない人と出会えたら幸せだろうね

??

タイムマシンで過去か未来にとんだとして、現在はその間にも進んでいるのだとしたら、僕のいない現在は現在と呼べるのだろうか、僕が戻ってきた現在に生きる僕はちゃんと今を生きられるのかな

どうしても

居なくなりたい日に限って夜中にふらっと外にでても野良猫はブロック塀のうえでのびてるしコンビニ前でたむろしてるおにいさんたちはいないし帰りのHRで不審者情報も聞かなかった、平和すぎた、うまくバランスとってるなぁ世界、せめてこのあとうっかりサンダル滑らせて田んぼに落ちたりしないとわたしが保っていられないよ