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【第一の人生】71の章:半年ぶりに会ったK美・・・やっぱりな展開

*登場人物*

  • 萬里→主婦(まだ自覚はないが、なんとなく直感的に分かることが多くなってる)

  • K美→萬里中学の頃からの友人(基本、自分が幸せな時は連絡してこない)


K美から不倫の子を妊娠した
と言う話を聞いて
K美母と萬里は
産むことに反対した。

病院の手配までして
K美母は自分が連れて行く
と言ってたので
萬里は手を引いた。

それからまた
パッタリ連絡がなくなった。

イケメン弟の情報によれば
〇川急便は辞めたらしい、
理由は
『一身上の都合』
せっかく良い職場に行けて
上司からも派遣ではなく
社員になって
直で働いて欲しいと契約の話まで
出ていたのに棒に振った。

それから程経った頃
広告会社に勤める
萬里の後輩からの頼みで
企業のチラシに出てくれる人を
5人ほど集めて欲しいと
依頼があった。

撮影の指定日は平日昼間
あちこち声をかけてはみたが
平日の昼間出てこれる人間は
なかなか限られている
K美は〇川急便を辞めたと聞いてたし
こんな時くらい利用しようと思い
期待はせずにメールを送った。

K美「うん、いいよ!
でも私を見て、
なんも言わんでね、お願い。」

最近の状況は何も知らないし
協力してくれれば
何でもいい
深くは考えなかった。

当日、
現地集合の現場に現れたK美は
お腹が大きかった
『あ~、そういうこと。』

約束通り
萬里は見て見ぬ振り
何も言わなかった。

とりあえず、
撮影さえ済ませればいいし。

あまりにも何も言わない萬里に
痺れ切らしたのか
本当は聞いて欲しくて
自慢をしたかったのか
K美から話しかけてきた。

K美「〇川急便の彼、
離婚して私を選んでくれたから
結婚して生むことにした、
結婚するなら
文句は無いやろ。」

萬里「あんたね、
人の家庭を壊して
相手の奥さんの立場だったら
どんな気持ちか
考えたことある?
子供たちから
父親も取り上げたのに
自分だけ
幸せになれると思うと?」

K美「だって彼が
私を選んでくれたんやけん!
私は好きになっただけ、
なんも
悪いことはしてない!」

萬里「あんたさ、
子供作れば勝ちとか思ってない?
そういうことは
必ず自分に返ってくるけんね、
それなりの覚悟で
人の家庭を壊したんよね?」

K美「萬里は私の幸せを
喜んでくれんと?
私が幸せなのが
気に入らんとやろ?」

萬里「萬里はそんなことは
一言も言ってない。
今居る息子の事も
ちゃんと考えた上で
何が起こっても
自己責任でやり通す
覚悟があるのか?
って聞いてると!」

K美「あるよ、
私が一番好きだって
言ってくれる彼のために・・・。」

萬里が言ってるのは、
そう言うことじゃない。
何よりも、今いる子供の事
これから生まれてくる子供の事
ちゃんと考えてんのか?!って話
返答がなんかズレてる・・・。

萬里「そう、
あんたがそれで幸せなら
あんたが決めた事。
簡単に逃げたりせず
この先何が起こっても
それはK美の責任だから
がんばり~。」

K美「うん、わかった。」

なぜしつこく
念を押して聞いたかというと
この時
これから生まれる子が
因果を被って
病気か障害を持ってるんではないか
と思ったから。

K美は相手家族に対して
申し訳ないという気持ちもない
悪びれた感じもない。

彼が奥さんより自分を好きで
そうしたかったから
こうなったと言わんばかり。

勝者の気分か!?

こんな軽はずみな事
絶対何かしらの
オチが付いてくるはずだ。

これまでの経緯の中でも
今居る子供に対しての愛情より
男に対しての愛情が
優ってるような話しか
しなかったので
子供が心配になった。

子供は大人になっても
自分の子供だから
男よりももっと目を向けて欲しい
その辺りもきちんと
覚悟と責任をちゃんと持って
欲しいと思った。

これからまたK美とは
数年会うことは無くなった

この後
毎日楽しく過ごしていたはずの
ユカりと連絡が
取れなくなる時がやってくる

メールなら一方的にでも
見てもらえると思い
時々、
差し障りのないメールを送り続けた
いつか返事が来ることを願って
しつこいと思われない程度に・・・。

どんな言葉でもいいので返事が欲しい・・・。

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