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【読書本4冊をろ過してみました】読書の技法 読書上級者の読み方

「読書の技法」はこんな人向けの本

・専門書や学術書等の難しい本を理解したい人
・ワンランク上の読書術を知りたい人
・本を読む速度を上げたい人

「読書の技法」を何故読もうと思ったか。

僕自身色々な読書法に興味があって読んでみました。

今まで読書術の本を3冊読んできて、今作で4冊目です。

4冊目にして一番難易度が高い内容でした。

これが1冊目じゃなくてよかったなぁというのが正直な感想です。(;^_^A

今までに読んだ本は下記の記事に書いていますのでよければ読んでいってください。

この3冊は読書初心者でもとっつきやすく読みやすく書かれていますので安心して読んでみて下さい(笑)

対して「読書の技法」は言葉遣いや内容がほか3冊と比べると難易度はたかめかなと感じました。

なので1冊目に読むには向いていないと思います。

読書法を求めている人は読書が苦手という方が多いと思いますので。

しかし中級者上級者の本の読みかたを知るには、他3冊に無い部分もあってとても参考になりました。

なので、読書はある程度続けれているけどもっと上のレベルの読みかたを探している人にはぴったりの内容です。

おいしいところだけを抽出した結果(似たような内容や関連する内容をまとめました)

読書術の本を4冊読んだ僕がこれは!と思った項目を丁寧に抽出しました。

この記事のメインはここなので時間がない人もこれだけはぜひ

・読書はコスパの良い行為
 過去や現代の偉人や専門家の成功や失敗等の経験が学べる。
 場所や時間を問わず1500円前後の投資で可能。
・読書前に目的を明確にしてから読み始める
・全部読まなくてもいい
 目的に合う情報を抜き出すイメージ
・はじめに、目次、あとがきを読んで本の全体像を把握してから読むと効率がいい。
・読むだけではダメでアウトプットする。(メモ、ブログ、SNSで発信する)
 内容の理解・整理・編集が出来るからより本の内容を吸収出来る。
 アウトプット前提で読み始めるとより効果的です。
・1週間で3回アウトプットすると記憶に定着される。(例:1日、3日、7日)
・古典は重要。でもいきなりはキツイから、まずは漫画版や入門書を読んでからのほうが心が折れづらい。
・高校教科書レベルの基礎知識(土台)が大事←New!
 基礎知識があると理解度が上がる

筆者

著者の佐藤優さんは日本の作家で元外務省主任分析官という方。

月平均300冊を読み多い月は500冊以上を読むという読書の達人でもあります。

そんな佐藤氏が普段どのようにしてそんなに大量の読書をしているのかというところを解説している本です。

「読書の技法」のいいところを抜粋

本書で説明されている中でこれは良さそうというところを一部抜粋して説明します。

知りたいと思う分野の基本書は奇数冊購入して熟読する。

基本書は1冊ではなく複数冊読むのがオススメです。

その中でも3冊か5冊の奇数冊を熟読するのがいいんですね。

同じ分野の基本書でも作者によって定義や見解が違う場合があります。

その場合には多数決を取る必要があるから奇数冊ということです。

熟読の方法

①真ん中あたりにページを読んでみる。

初めの部分は「つかみ」と言って、どのように読者を引き込むかという工夫を著者と編集者がしており、最終部の結論は、通常、著者が最も述べたいことを書いているので読みやすいからだ。
(中略)
真ん中くらいというのは、実はその本のいちばん弱い部分なのである。
あえて、このいちばん弱い部分をつまみ読みすることで、その本の水準を知るのである。
                         引用元:読書の技法

本書では翻訳書を例にあげて真ん中くらいは荒れてくる部分と言っています。

翻訳書じゃなくても、「わかりやすい」「読みやすい」を判断基準にするといいんじゃないかなと思います。

➁基本書は3回読む

基本書は3回読むことが肝要だといいます。

1読目はシャープペンや鉛筆で大事だと思うところや気になったところに印を付けながら通読する。

シャープペンや鉛筆を使うのは後で、そうでもなかったなというところを消せるようにするためです。

2読目は1読目で重要だと思ったところを抜き書きします。

このときにポイントなのが抜き書きした文言に対しての自分の感じたことを書き込むようにします。

例えば、「〇〇はよくわからないなぁ」とか「他の本と真逆のことを言っているぞ!」等々書き込んでいきます。

そうすることによって理解を深めて記憶に残りやすくなります。

3読目は再度通読をします。本書の中で

まず目次の構成を頭に叩き込んだうえで、結論部を3回読む
                         引用元:読書の技法

としています。

最初読んだ時にはちょっとわかりづらいなぁと思ったので自分なりに噛み砕いてみました。

2読目後に感じた「作者が言いたかったこと」や「重要な部分」を目次を熟読して検討を付けたうえでよく理解するように読むということなんじゃないかなと思いました。

高校レベルの知識を身に着けてから読むのが一番効率がいい

僕がこの本で一番「たしかに!」と思った箇所はこの分でした。

専門書や学術書を読んで何となくわかんないとか難しいと感じる部分があるのは前提知識が無い場合があります。

例えば哲学を学びたいと思ってニーチェの本を読んでも、そもそもの時代背景等歴史がわかっていないと理解できない部分が出てきてしまいますよね。

そのジャンルの冊数をたくさん読めば何となく理解出来てくるかもしれませんが、ほとんどの人はその前に挫折してしまうんじゃないかなと思います。

なので「急がば回れ」で、まずは基礎的な知識を頭に入れてから読み進めた方が頭に入りやすいというわけですね。

なので学びたいジャンルの本を読んでわからないところが出てきたら高校レベルの知識で足りていない部分じゃないか?と、一度自分で考えてみるといいんじゃないかなと思います。

例えば第一次世界大戦周辺のインドの時代背景がわかれば理解しやすくなるのであれば、そこを深ぼって学んでみるだとか。

学生時代は「こんなこと勉強して何の役立つんだよ・・・」と意味を見出せずに受験のためにしょうがなく学んでいたという人も多いと思います。

僕も同じように思っていました。

この本を読んだ今だったら、なんのために勉強をするのか当時の自分に教えてあげられる気がします。

将来は何が起こるかわからない。どんな仕事に就くかわからない。
その仕事が永遠にうまくいくかもわからない。

そんなときに自分の選択肢を広げるためのカギとして、学生時代の勉強は意味があるんじゃないかと思います。

たくさんカギを持っていれば思わぬ扉を開けることが出来るかもしれませんしね。

まとめ 中上級者の読書術だった

読書の技法は専門書や学術書、論文等の難易度が高い本を読みこなすための方法が書いてある本でした。

なのである程度読書の習慣がある人でもう少し難しい本にもチャレンジしたいという方にはピッタリでいい内容だと思います。

逆に言えば普段読書の習慣がないような本を読みなれていないような人だとヘビーな内容なので避けた方が無難かなと感じました。

改めて読書って奥が深いなぁと感じさせてくれました。

この記事では「熟読」のみを抜粋しましたが「普通の速読」と「速読」の方法も紹介されているため興味のある方はお手に取っていただけたら幸いです。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

「もっとこんなこと知りたかったなぁ」「ここはわかりづらかった」等あればコメント欄で教えていただけるとありがたいです。

改善をしてよりよくするための貴重な意見として読ませていただきます。

他にも読書術本を読んで情報を更新しています。

読めば読むほど濃くなる情報を是非。

複数冊読む時間を節約出来ますよ。


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