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新しい文章力の教室 完読を目指すには準備が大切という話

新しい文章力の教室は誰向けの内容か

・文章を書くのが苦手な人
・これから文章を書く仕事に就きたい人
・文章の書き方が間違っていないか不安に感じている人

何故新しい文章力の教室を読もうと思ったか。

シンプルに自分自身の文章力に不安があったため読みました。

作者

元ナターシャ 取締役の唐木元さん。

現在は音楽活動されているんでしょうか・・・?

検索したらこのツイッターアカウントが出てきました。


結論

ニュースメディアサイト ナタリーの社内研修テキストをもとに構成された内容です。

web文章の基本が書かれています。
そのなかで、一番重要なことは完読されることです。

昨今活字離れと言われているなかで、最後まで文章を読んでもらうのは難しくなっています。

本書中で完読される文章は完食されるラーメンと一緒、と例えられています。

完食されないラーメンは、「量が多すぎる」「麺が伸びている」「虫が入っている」等、色々な理由がありますよね。

完読されない文章も同じで、言い換えると「文章が長すぎる」「タイムリーな話題じゃない」「事実誤認がある」となります。

料理で例えているのが面白くわかりやすく感じました。

口から摂取するか、目から摂取するかの違いで作り方、心構えは料理人もライターも同じなんですね。

その上で文章を書き始める前の準備が重要なんです。

何を目的として書くか(作りたい料理名)を決めて、それに必要な話題(材料)を揃えて、適切な順番で書き上げる(調理する)。

やはり料理で考えるとすごいしっくりきますよね。

本書では、準備と基本的な書き方の細かいテクニックが多数書かれています。この記事ではその中で、僕が特に勉強になった部分を抜粋していきます。

準備が大事

まず、文章を書く前にきちんと準備をすることが大事です。

料理は具体的な料理名を決めて、必要な材料を用意し、手順に従って調理しますよね?

しかし、文章になるといきなり書きがちです。
それではまとまりがなかったり、何が言いたいの?という文章になってしまうことが多いんですね。

なのでまずは、主眼と骨子を決めましょう。

主眼はテーマ(料理名)のことです。
その文章で何を言うか、何を言うための文章なのか目的を決めます。

骨子は経路(作り方)のことです。
何を話すか(材料)、どこから話す(手順)か、どれくらい話す(分量)かを決めます。

そして、構造シート(レシピ)を作り整理することにより調理しやすくします。

新しい文章力の教室の書籍内で図解付きで詳しく解説していますので、ここでは簡単に手順を解説します。

まずは、A4用紙を用意する。

①上の方に大きく線を引いて、テーマ(主眼)を書く欄を作り、空欄にしておきます。
②箇条書きで話題を列挙します。
③話題を見定めてテーマを決めて書き込む。
④どの話題から書くか、テーマに準じて吟味をして項目の左横に順番を書き込む。
⑤紙を変えて、決めた順番に並べ直す。気に入るまで何度でも修正してください。
⑥アピールしたい優先度に応じて項目の右横にABCの3ランクで分ける。

この構造シートをもとにして、話題の中身を肉付けしていきます。

この一手間で、まとまりのある文章が迷うことなく書けるんですね。

そして、文章を書いている途中や書き上げ後に使えるテクニックを3つ抜粋して解説します。

読み返しの第一歩は重複チェック

絶対のルールではありませんが単語の重複は「2連は黄色信号、3連はアウト」です。

要はなるべくダブらないように気をつけて書くのがいいよということ。

例えば

☒ 私おばさん三女会社社長は有名人です。
○ 私のおばさんの三女が努めている会社の社長は有名人です。
                                                                         引用元:新しい文章力の教室

上は「の」が以上に多く、読みにくいですよね。

また、文末表現の重複もよくあるトラップなんです。

☒ イベント企画について会議をしました。予算の条件が見合わず紛糾しました。結論は来週に持ち越すことにしました。
○ イベント企画について会議をしました。予算の条件が見合わず紛糾しています。結論は来週に持ち越すことになりました。
                                                                         引用元:新しい文章力の教室

他に体現止めの連続使用もよくあります。

僕自信気をつけていても、ついついやっちゃう項目でした。

伝聞表現は腰を弱くする

不確かな伝聞や、推定の情報等は「~のようだ」「~とのこと」「~らしい」という表現をします。

伝聞表現をすると話の内容自体が不確かで、信憑性が乏しく感じてしまいます。

そのため、裏が取れている事実や取材に基づいた話題は、人づてであろうと断定して語った方がいいんですね。

真面目で誠実な人ほど間違ったことを言いたくない心理が働き、つい伝聞表現になってしまいます。

僕も誠実かはわかりませんが、自信のなさから伝聞表現をしてしまうことがあるので、意識して直していかないとなと思いました。

感想文やレビューを書くには

感想文やレビューのような主観的な意見を書く場合も基本的な準備は同じです。

違うところが一つあり、それは自分を取材対象として情報を収集します。

自分自身に聞いていって「それはどういうこと?」というようにどんどん自分の回答に自分で深掘っていく。

文章においては、ここでしか読めないコンテンツになります。

主観的な意見のため、強固なロジックが必要になります。

そのため、「深堀り」が重要なんですね。

まとめ

今まで書いたもの含めて全部で77項目あるため色々なテクニックが学べます。

特にwebライターやブロガー等のwebで文章を書く機会がある人には参考になる内容でした。

特に事前準備が大事だというのがわかり、全く出来ていなかったのできちんとやっていこうと思いましたね。


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