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障害児のオイルケア


私がアーユルヴェーダを学び、仕事にし始めてから思っていたことの一つが
障害児へのオイルケアです
私は学生時代、教育学部で情緒障害児教育について学び
特別支援学校で障害児教育に携わっていました
てんかん発作や、コントロールのできない衝動などが
学習のさまたげになったりQOLを下げてしまうことになったりしてしまい
お薬でコントロールするお子様も少なくありません
西洋医学のお薬も合えば、お子さんが楽に過ごすことが出来きたり落ち着いて活動に取り組めたり、自分の意思を表現しやすくなったりと
すごく助けになり、ありがたいなと思います。
ただ、量や相性によってはボーっとしてしまって学習に取り組めなかったり
副作用で辛い思いをすることもあります
そこで、補完医療としてアーユルヴェーダのオイルケアを加えることをお勧めしています。

オイルは神経系の病の治療に使われたり、精神の安定のための治療につかわれます
私と一緒に活動している神経内科医師は、(成人に対してですが)てんかんの重積発作に対して
オイルケアを行い効果を感じたという話をしておりました
私も、かつてご一緒した先生方(教員の)にお願いし、重症心身障害のお子様にオイルケアを実践してもらったところ
発作の減少や睡眠の質の向上、過緊張の緩和などの報告がありました

また、現在私自身、発達障害児とかかわる時間を作っていて
放課後等デイサービスにらっしゃるお子様たちにオイルケアを行い
指導員の方達に研修する機会も設けさせていただき、職員全体で取り組んでくださっています。
その中でも、嬉しい事例が沢山あります
・オイルケア後に安定する
・多動でもオイルケアの間はピタッと動きがおさまる
・初対面や、関わりの少ないの子供と指導員との関係性がオイルケア後に深まる
・コミュニケーションが取りにくかった自閉傾向の強いお子さんが自らオイルケアを要求する
・普段乱暴な言葉や行動の目立つ子さんが、他者にオイルマッサージを優しく施すようになる
などの事例がそれぞれ複数あります。
ただ、お子さんによっては
オイルの感覚を嫌う子や
触られること自体好まないお子さんもいらっしゃるので
タッチケアなどのメソッドと組み合わせるなどの工夫もしています。
中には、はじめ抵抗を示していても、後に好んで受けるようになるお子さんもいらっしゃいます。
そして、施設では現在オイルを外用として使用していますが
内服と外用で使用し、アーユルヴェーダ的な生活法も取り入れ(睡眠、食事、運動など)
そして家庭と施設などでしっかり取り組んでいくことで
障害児の持つ困難が自然的ケアで減らしていけたら素晴らしいなと思っています

※オイルケアの禁忌などは次回また書かせていただきます◎



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