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【理学療法士とやってみよう】横隔膜マッサージ

【動作・歩行・呼吸の専門家】である理学療法士として、身体の歪みや不良姿勢が及ぼす身体への影響や、生活におけるの悩みとの繋がりについて解説し、その改善方法・予防方法もお伝えしています。

わたし自身が女性ということもあり、女性にとって特に重要な【骨盤底筋群】や【骨盤】、その周囲の筋肉などについて、歩行や胸郭、また呼吸や生理との関係も投稿していますのでそちらも読んでいただけると嬉しいです。

これまで、呼吸が姿勢に及ぼす影響をいくつか投稿しています。

これらの中で、大事だと繰り返しお伝えしているのが【横隔膜】です。

【腹式呼吸】という、横隔膜をしっかり上下・収縮させて肺に空気を取り込む呼吸法で、肩や首への負担も減り、腹筋群のインナーマッスルにも効果があり、また心理面にもプラスの影響がある呼吸の要となる筋肉が、横隔膜です。

胸式呼吸優位で、この横隔膜がかたくなっている人がとても多く、深い呼吸をすることが重要です。

「かたくなっているかわからないな」と思う方もいるでしょうし、「そうは言ってもどうしたら深く呼吸ができるのか」と感覚がつかみにくい方もいると思います。

今日は、横隔膜のかたさチェックと、横隔膜をイメージして呼吸がしやすくなるように【横隔膜のマッサージ】をやってみましょう。

まずは、横隔膜の位置を見てみます。

この図で、肺の下、太く黒い線の部分に横隔膜があります。前からみると肋骨の下部、八の字に緩く沿う形なのが分かりますでしょうか。

マッサージですので、この横隔膜を触っていきます。手順は以下の通りです。

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1) 肋骨の下部、八の字部分の頂点に、両手の人差し指~小指までを当てる

2) 腹式呼吸を意識して、ゆっくりとお腹を膨らませて息を吸う

3) お腹がへこむくらいゆっくり息を吐きながら、身体を前に倒す
  このときに、肋骨に当てた指を押し込んでいく

4) 肋骨の八の字に沿って指をずらし、同じように1)~3)を繰り返す

5) 1)~4)を5~10セット繰り返す

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このとき、横隔膜の理想の柔らかさは、第二関節くらいまで指がしっかりと入り込むくらいです(みぞおち部分は胃もあるので、無理に入れる必要はありません)。

全然入らない、という方も、ゆっくり続けていけば柔らかくなるので大丈夫です。無理に押し込まずに根気強く続けてみてください。

  *  *  *

呼吸や姿勢を「しっかり改善しよう」と思われた場合は、やはり客観的な指導があることが一番効率的かと思います。

動作・歩行・姿勢・呼吸の専門家である理学療法士視点を入れて、一度ご自身の身体をチェックしてみることはいかがでしょうか。

現在の問題点や、改善するためのセルフエクササイズもお伝えできます。
お気軽にご相談ください。

また、もっと知りたいことやわからないことがある場合も、是非コメントや連絡いただけると嬉しいです。

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