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【理学療法士と知る】女性とストレスシリーズ/ユーストレス(良いストレス)とディストレス(悪いストレス)

【動作・歩行・呼吸の専門家】である理学療法士として、身体の歪みや不良姿勢が及ぼす身体への影響や、生活における悩みとの繋がりについての解説と、その改善方法・予防方法として、【運動や、生活に取り入れてほしいこと】もあわせてお伝えしています。

わたし自身が女性ということもあり、特に女性の身体と心についての投稿をどんどん書いていますので、是非読んでいただけたり、「○○について知りたい!」などのリクエストもいただけると嬉しいです。

先日より、女性の身体にとっては【変化】もストレスになること、さらに女性は毎月【変化】が起こるので、よりこの【変化】による影響へのケアが必要だということをお伝えしています。

先日は、女性にとって【ストレスマネジメント】が重要であることを投稿しました。

ストレス社会、ストレスのかかる職場、家庭でもストレスが、、、など、【ストレス】と聞くと、とにかく悪いもの、無くさなきゃいけないもののように思ったり、なんだか聞くだけで気が滅入るような気持になるときもあります。

そして先ほども書きましたが、【変化】は、人間にとってのストレスとなりますし、女性は【毎月変化】を抱え、よりストレスマネジメントが必要なことは事実です。

しかし実際のところ、私たちはまったくストレスを感じない状態では力が入りません。ほどほどにストレスを感じて気が張っているときに、一番実力が発揮しやすくなるのです。

一方でストレスがかかりすぎると緊張し、心も身体もこわばってしまうために思うように力を発揮することができなくなります。

この「差」は何なのでしょうか?なんと、きちんと「良いストレス」と「悪いストレス」は区別されています。

  • ユーストレス(良いストレス)
    【快い適度な刺激】や【前向きな目標】などが当たります。この適度なストレスは、意欲や向上心に繋がり、メリハリがあってイキイキとした生活を送るエネルギー源となります。

  • ディストレス(悪いストレス)
    【過度の刺激】や【重たいプレッシャー】などが当てはまります。親しい方に不幸なことがあったり、職場でのパワハラやセクハラなど強い衝撃とそれに伴う情動は、意欲を停滞させやがては健康を損なうことに繋がってしまいます。

このユーストレスとディストレスは、地続きに繋がっています。何事であっても行き過ぎるとディストレスになります。

ストレスは、【不要なものは減らす、無くす】こと大切ですし、いかに【悪いストレスを良いストレスに変えていくか】も重要です。

【ディストレス】を【ユーストレス】に変える努力や、それに向かって頑張った自分、そしてストレスを乗り越えて達成した自分に対する達成感は、その後の自分にとって自信となります。

また、コロナパンデミック中の高レベルのストレス(ディストレス)がかかる時期に、女性が精神的な健康を得るためには【適度な運動】を必要とする、という研究結果が出ました。さらにこの研究では、男女ともに運動を全くしないことと精神的苦痛とが相関していたことも示していました。

適度で快い強度と感じられる運動は【ユーストレス】に該当します。ユーストレスでセロトニンを分泌したり、アクティブレストに繋げてストレス値を下げたり、自分ごととして能動的に取り組むことでストレスに対抗・対応する力をつけていきましょう。

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運動習慣作りや自分の姿勢や身体の歪み、呼吸法などの把握・改善はとっても地道ですが、「しっかり取り組もう、改善しよう」と思われた場合は、やはり客観的な指導があることが一番効率的かと思います。

動作・歩行・姿勢・呼吸の専門家である理学療法士視点を入れて、一度ご自身の身体をチェックしてみることはいかがでしょうか。

現在の問題点や、改善するためのセルフエクササイズ、おすすめのトレーニングもお伝えできます。お気軽にご相談ください。

また、もっと知りたいことやわからないことがある場合も、是非コメントや連絡いただけると嬉しいです。

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