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【正常歩行】デメリットもやっぱりあるという話

メリットだけ、万能なものはない

動作・歩行の専門家である【理学療法士】として、病院勤務で何人もの人々を診てきた知識や経験から、「運動不足には歩くことが一番である」と考えています。

これまでは、それがどうしてなのか、正常歩行が身体に与えるプラスの効果の内容や多さ(コスパの良さ)を書いたり、正常歩行を日常で取り入れるためのポイントなどをお伝えしていました。

世の中、万能でいいことしかないものなどないのが当たり前で、いいことを書き連ねてきましたが、歩行にもやはり【デメリット】があります。

いくつかのデメリットも理解し、予防やリカバリ方法を知っていただきたいと思い、今日は投稿していきます。

【歩行】のデメリットその①:筋肉が分解する恐れがある

こちらの投稿の中でご紹介した【イリシン】というホルモンと一緒に働く物質に【筋肉を分解する作用】があります。

せっかく体のために歩いていても、筋肉が分解されてしまうのはとっても勿体ないです。

特に、12,000歩以上を目安によく歩いたと思う日は、この筋肉分解を補うためにも【タンパク質を摂取する】ことをいつもより意識してみてください。

タンパク質を摂取する、と聞くと難しそうに聞こえますが、細かく量を測ったり、タイミングを考える必要はありません。

1食当たり必要なタンパク質量は【手のひらサイズ】が目安になりますので、通常通り3食の中で、上記サイズのタンパク質を食べれば十分です。

ダイエット中の方は、鶏むね肉や豚もも、また鱈や烏賊などの高たんぱく低脂質な食材を選ぶと、より効果的かと思います。

【歩行】のデメリットその②:朝の歩行は要注意

朝は日中より涼しくて静かだったり、空気が澄んでいる感じがして心地がよいことや、空腹のために脂肪が燃焼されやすいという理由から歩く方も少なくないと思います。

しかし、朝起きてから水分を十分に摂らないと、体の中は就寝中にかいた汗のおかげで血液がドロドロの状態です。

血液がドロドロの状態での歩行や運動は、お年を重ねられた方ですと脳卒中や心疾患のリスクが高まります。

この投稿を読んでいただけている方は、若い方が多いと思いますので、それらのリスクは少ないにせよ、やはり水分不足ではめまいや不快感などの体調不良を引き起こす可能性があります。

少なくとも【コップ1杯の水を飲んでから】歩くようにしてくださいね。

【歩行】のデメリットその③:不良姿勢での歩行は逆効果

ストレートネック、巻き肩、反腰など、不良姿勢のままで長距離歩行を続けていくと、筋肉や関節などに負担がかかってしまいます。

その他、足に合わない靴や片方の方に大きく負担のかかる重い荷物なども同じように負担をかけてしまいますね。

それらの負担は、膝痛や腰痛を引き起こしたり、外反母趾などの変形を助長する要因になってしまいます。

ただ歩行を行うだけではなく、不良姿勢の改善に取り組んだり、歩きやすい靴や局所的な負担のかからない鞄などを使用して歩くようにしていただければと思います。

以上、本日は歩行のデメリットをお伝えしました。

姿勢改善には、客観的な指導があることが一番効率がよいかと思います。
自分の姿勢が気になっている方は、歩行の専門家である理学療法士視点を入れて、一度ご自身の身体と歩行をチェックしてみませんか?

現在の問題点や、改善するためのセルフエクササイズもお伝えできます。
お気軽にご相談ください。

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