見出し画像

自己憐憫に浸るのはやめない?

「自分はかわいそう」と
思うのは大きな間違いのもと

生きていれば誰にでも、
災難は降りかかります。

しかしそんな時に、
自己憐憫に浸っても
何の解決にもなりません。

自己憐憫(じこれんびん)とは、
「自分ってなんて可哀想なんだろう」
と自分自身のことを憐む感情のことです。
さらにいうと、自分自身のことを
何かの被害者だと見なし、
その悲劇性にうっとり酔ってしまっている
状態のことです。「悲劇のヒロイン症候群」
とも呼ばれています。

自己憐憫モードは、
早く抜け出さないと、
負のスパイラルに
巻き込まれてしまいます。

そうなると自分だけではなく、
周りの人たちにも迷惑がかかり、
挙句の果てには、周囲から距離を
置かれる人物になってしまいます。

何かを「過去の出来事のせい」
と考えるのはやめる

過去に対する「総括」というものは、
自己憐憫に陥る原因になります。

この「総括」の問題点は二つ
ると言われています。

まず一つ目は、
「自分の子ども時代」を
掘り起こして、現状の責任を
なすりつけるには、うってつけの出来事を
見つけ、すべてをその過去のせいに
しようとすることです。

そもそも、いつまでも自分の両親や
環境のせいにすることは出来ません。

いい年をした大人が、いつまでも
自分の問題や課題を親や環境の責任に
しようとする人は、最悪の場合、
問題を抱えて当然な未熟な人間として
捉えられてしまいます。

二つ目は、
たとえ、子ども時代に、
親の死や離婚、ネグレクト、
虐待などの不幸を経験したとしても、
成年になってからの
成功や満足度には、ほぼ
影響がないと研究で
示されているようです。

過去が不幸だとしても、
今も不幸でいる必要はない

アメリカ心理学会の調査結果によると、
子ども時代の出来事は大人になってからは
際立った影響は見つかっていません。

むしろ人格に影響を与えるのは、
「過去」ではなく「遺伝子」です。
しかも、どんな遺伝子を
受け継ぐかはまったくの「偶然」
なのだそうです。

だからといって今度は、
すべてを「遺伝子」のせいにする
というお話ではありませんが・・・

結論

私たちが健康な精神状態を保つには、
自己憐憫モードに陥らないことが大切です。

人生は完璧ではないという
事実を受け入れよう。
ほかの誰かの人生だって、
あなたと同じく
完璧ではないのだから。
古代ローマの哲学者セネカの言葉
運命は、いろいろな出来事を
人間の頭の上に投げつける。
生きるには強い精神を持たねばならない。

現在抱えている
人生の問題や課題は、
解決できるなら解決し、
出来ないのであれば、
その状況に今はひたすら
耐えるしか方法はありません。

愚痴るのは時間の無駄であり、
自己憐憫はさらなる悪循環につながります。

過去に不幸だったから、
今も不幸でいつ必要は全くありません。

自己憐憫の沼に浸りそうになった時は、
一刻も早くそこから脱出しましょう!

参考文献:ロルフ・ドベリー(著) 
安原美津(訳)『Think clearly』2019年、P324ーP330

宜しければ、サポートをお願い致します❗️より良い記事を書く為のエネルギーにさせて頂こうと思います😋