地理旅#6「カタール編〜描かれない国を目指して」
2014年の暮れ、僕は世界の宗教対立の中心に立っていた。イスラエルの事実上の首都・エルサレムだ。この都市には、ユダヤ教徒とイスラム教徒、キリスト教徒の3つの宗教の聖地がある。とりわけ、イスラム教徒のパレスチナ人とユダヤ教徒(ユダヤ人)との間に勃発しているのが「パレスチナ問題」である。
ただし、問題の本質は、宗教の対立だけではない。中東周辺国や欧米諸国も巻き込んだ利害関係が、複雑に絡み合っている。
…というのは、教科書に書いてあること。お恥ずかしい話だが、社会科を教えている