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働く上で、「防御力」を考慮すると、死にづらい

要約

・防御力とは、「崩れにくさ」
・崩れにくさの方程式:体力+(耐性+回復量)−ダメージ
・投資は、耐性と回復量にする
・回復量アップ=睡眠の質への投資
・耐性アップ=本への投資

==キリトリ==

※はじめましての方向け

こんにちは。米川(@yoneshi0320)と申します。
現在2社で代表/役員を務め、普段は大企業に対し人事領域の支援をしています。

noteのテーマは、”バフ人材”

2020年代は企業勤め・フリーランス問わず、「バフ=周りの能力を発揮させる」を一つの職として、生き抜いていけるのでは?
と思い、その具体を解説しています。

全員複業&パラレルワークで経営しつつ、大企業と複数プロジェクトを行う経験や直近プロジェクトでの実験結果・学びなど、ここでのみ読める内容です。

リモート/テレワークで今までと違う領域・職種の人との仕事が増え、あまりうまくいかない方の参考になれば嬉しいです。

==キリトリおわり==

今回はバフ人材に必要な要素、「防御力」について。

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防御力が高い人≠体力がおおい人


たとえば、取引先とのハードな交渉もなんなくこなす上司。
深夜明け方まで飲んでも、翌朝には元気に出社する同期。

彼ら彼女らに向けられる言葉はきっと、「タフですね」「体力オバケ」でしょう。
以前お伝えしたように、バフ人材に大切なのはこの崩れにくさ。つまり「防御力」です。

しかしぼくを含め多くの方は、こんなに体力はありません。
そこでまず、「体力」と「防御力」の概念を整理しましょう。

体力「だけ」では、防御力は語れない

一般的に、体力と防御力の関係性は、次の認識が多いでしょう。

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しかし、「体力」は少し上げられるものの、遺伝やホルモンなど先天性が高い領域です。
一般的に、文化系家系よりもアスリート家系、女性よりも男性のほうが、高くなりやすいと言われています。

とはいえ、冒頭の上司や同僚の例どちらもが、男性やアスリート家系に当てはまらない場合も。

つまり、この式だけで防御力を解説することは難しそうです。

「見える」体力とダメージ量、「見えない」耐性と回復量

そこで、防御力の高い人をよくよく観察し、解像度を上げる。すると、2つの隠しパラメータが出現します。

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耐性とは、「ダメージを受けた際の体力の減らなさ」です。
「辛(から)いものが得意な人」は、辛味への耐性が高く、「書くことなら2時間は休憩無しでいける人」は、書く作業への耐性が高い、と言えます。

なによりこれは体力と違い、知識や経験・アイテムを通じて、後天的に高めやすいです。

回復量は、「減った体力を回復する量」。意外と見落とされがちな概念です。
実は体力が多いといわれる人は、回復量が高いだけだったりします。僕はここが強いです。

人間は若さというバフで、回復量が最大に高まった状態で生まれてきます。
お酒を飲んだ翌朝にだるさを感じたら、バフが弱まってきた証拠。

回復量も耐性と同じく、自分に合った知識や経験・アイテムを通じて、後天的に高めやすいパラメータです。

めんどくさい方は、以下の図だけ、覚えておきましょう。

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どうにかできるのは、どこか?

バフ人材、もといビジネスパーソンの第一命題は、「死なないこと」です。
※ここでの「死」とは、「無断欠勤を繰り返したり、鬱や長期療養が必要な病気になるなど、事業活動を続けられない状態」を指します。

多くの人は、人生を豊かにするために、働きます。
なのに、働くことで鬱や病気になってしまっては、本末転倒。

そうならないために、この方程式で生死の「境」を見極めましょう。

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加えて、3スクロール上部を思い出します。

体力は先天性が高く(=拡張性が低く)、ダメージ量は(ほぼ)一定で変わらない。

ゆえに、「死なないため=防御力をあげるため」に、僕たちがなんとかできるのは、耐性と回復量のアップです。

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マットレスに惜しまずぶっこめ

人間が眠る理由はまだよくわかってないそうですが、唯一わかっているのは、寝ないと生産性がクソになることです。

過度な飲酒、暴食、ネトゲ、SNS徘徊、漫画etc...
睡眠の質と量の低下は、回復量に直結します。

そして、どうしても睡眠量は、仕事や家事で削られがちなもの。
なのでせめて、睡眠の質に投資しましょう

即効性があり、かつすぐ実践できるものでいえば、マットレスへの投資がおすすめです。
なんてったって、アロマを焚き忘れても、お風呂に入り忘れても、ベットで横になり忘れることは、ほぼありません。

セカイの広さ=耐性の高さ

「20の悪癖」とは、元GE※会長ジャック・ウェルチをコーチした、コーチングの第一人者であるマーシャル・ゴールドスミス氏が、指摘したものである。
※GE…エジソンが創業者の、アメリカを代表する企業。2020年度の売上は、約7兆6000億円

経営者やリーダーの多くは次のような悪癖を持っていて、それが職場に悪い影響を与えているという。

<20の悪癖>
1. 極度の負けず嫌い
2. 何かひと言価値を付け加えようとする
3. 善しあしの判断を下す
4. 人を傷つける破壊的なコメントをする
5. 「いや」「しかし」「でも」で話を始める
6. 自分がいかに賢いかを話す
7. 腹を立てている時に話す
8. 否定、もしくは「うまくいくわけないよ。その理由はね」と言う
9. 情報を教えない
10. きちんと他人を認めない
11. 他人の手柄を横取りする
12. 言い訳をする
13. 過去にしがみつく
14. えこひいきする
15. すまなかったという気持ちを表さない
16. 人の話を聞かない
17. 感謝の気持ちを表さない
18. 八つ当たりする
19. 責任回避する
20. 「わたしはこうなんだ」と言いすぎる

引用元:以下参照

これは今日、記事(と元となる書籍)から、僕が学んだことです。

そして今日、同時に僕には、耐性がつきました。
悪癖を持つリーダーに会った際、進んで「そうなった」のではなく、「そうなりうる環境や構造がある(かもしれない)」と、準備ができたのです。


そう。
耐性アップに即効性のある投資は、記事、できれば、本を読むことです。

知識や学びが広がり深まるほど、あなたの耐性は高くなっていきます。
ぼくはこれを、「セカイが広がる」と定義しています。


現代に残っている本とは、時空を超えた人々と対話でき、それを現在まで紡いでいきたいと多くの人に思われた、最古のコンテンツ。
それが1000円そこらで手に入るのは、世の中のバグとすら思います。


まとめ

・防御力とは、「崩れにくさ」
・崩れにくさの方程式:体力+(耐性+回復量)−ダメージ
・投資は、耐性と回復量にする
・回復量アップ=睡眠の質への投資
・耐性アップ=本への投資

さいごに:お礼と次回予告

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
このnoteをきっかけに、バフ人材に興味を持っていただけたら嬉しいです。

次回は2021年08月28日(土)更新予定

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