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マーケティングの勉強が腹落ちしてないのは、「雑誌」を読んでいないから

こんにちは。米川(@yoneshi0320)です。

これから求められる人材、「バフ人材」。彼ら彼女らが発揮する「バフ(=チームの能力を最大限発揮させる行為)」に関するnoteです。

バフ人材とは?は、こちらをお読みください。

22秒で読める 要約

・マーケティングを学びたい。けど、オンラインスクールだと腹落ちしない
・マーケティングを理解するには「モテる」を理解するのが必要
・モテるために読むべきは、自分と同性に向けた雑誌ではなく、異性向け雑誌
・雑誌とは、『読み手の「こうなりたい理想像」の解像度を上げ、なりたい姿の実現をサポートする存在』

・マーケティングとは、「相手に自分を売り込まなくても、選んでもらえるようにする行為すべて」
・モテる人=マーケティング思考の人とは、相手がなりたい姿になれるサポートができる人
・「なんとなく嫌い」と「知らない」は脳の働く部位がかなり近しい
・マーケティングのプロや自己表現が主目的の人には、オススメしない記事

オンラインスクールもいい。けれど

新社会人や入社歴2-3年の方で、次のキャリアを見据えてマーケティングを学ぶ人は多いと思います。ぼくも最初の企業で、法人向けマーケティング研修を外部パートナーとともに企画する立場だったので、いろんな本やセミナーを参考にしました。

現在であれば、マーケティングの概念や事例はオンラインスクールで月数百〜数千円で学べるでしょう。しかし、体感として文字通り「腹落ちする」まで至(いた)った方は、周りに多くありません。

そこで今回は、ぼくの腹落ち体験をお伝えします。マーケティングの専門用語を一切使わずに、マーケティングを理解する。ぜひ参考になれば嬉しいです。

「だからモテないんだよ」

ぼくが新卒2年目のとき。とかくモテたいが一心にあった時期に、先輩の紹介でマッチングアプリ「Pairs」を運営するエウレカ社のエンジニア(Aさん)にお会いしました。

Aさんは毎週木曜の夜に、有志数人で「モテを考える会」を開いており。しばらく経つとある女性から「モテないでしょ?マーケティングのセンスも無いね。」と痛烈なパンチがAさんへ。

なにが起こったかわからないAさんの前に、ananや美的などの女性向け雑誌が並べられ、女性はこう言い放ちました。
「モテないやつはマーケティングがわかってない。そしてマーケティングを学ぶなら、異性向け雑誌を読め。」

雑誌とは世の中の企業のマーケティング代行

「なんのことやら……」なAさんを見兼ね、女性は続けてレクチャーに移ってくれました。

まず、女性向け雑誌とはなにか?美味しくて映えるお店や最新のメイク情報が載ってる?そんなのは「機能」の話。アプリでいえば、他のアプリと連携できるだの好みのニュースがピックされるだのの話。

雑誌の本質は、『読み手の「こうなりたい理想像」の解像度を上げ、なりたい姿の実現をサポートする存在』。
ゆえに、雑誌で紹介されるお店やブランド、スポンサーはすべて手助けする存在。ギャル向け雑誌にスーツ特集は無いし、30代OL向け雑誌に日サロのクーポンは無い。

なるほど……。しかしここでAさんも、聞いているぼくも新たな疑問が。
「なぜ同性向けではなく、異性向けを読まなければいけないのか?」

好みのタイプ=「こうなりたい私」の隣にいる人

マーケティングは、(いろんな定義があるけど)相手に自分を売り込まなくても、選んでもらえるようにする行為すべて と解釈してる。

恋愛でいうと、デートそのものが営業。告白がクロージング(契約)。そしてマーケティングは、デートプランを計画する、身なりを相手好みに整える、メッセージのやりとりで安心感をつくるなど、それ以外すべて。

すべての女性向け雑誌に絶対あるもの、それが「デート特集」。そのページにはかならず、男性がいる。お店もある。雑誌に載っているすべてのものは「こうなりたいの実現をサポートする存在」。すると……もうわかるよね?

なるほど。同性向け雑誌だと主語は読んでいる自分。しかし、マーケティングで大切なのは「相手(ぼくの場合だと、好みの女性)がどうなりたいのか」。そのために、何を食べ、どんな場所にいき、それらの隣にいる男性はどういう姿なのか?を丁寧に解説してくれているのは、むしろ女性向け雑誌です。

自分を偽(いつわ)るということ?

最後に、具体的なHOWも教えてくれました。

自分が好みの異性にモテたいなら、本屋さんに行ってきみが好みのタイプの雑誌を買いなさい。男性なら、ViViとかCanCanとかananとか美的とか、ざっと立ち読みして「自分が好きなタイプが多く出てる」のを買う。

その雑誌に載ってるお店や観光スポットを、スマホにメモしておく。普段着る服は、デート特集に出てる男性のもので全身揃える。予算が厳しいなら写真を残して、似たようなトーンで安いものをGUとかネットで探す。

で、会話するときやデートの提案のときに、さらっとお店や観光スポットを出す。「このお店(スポット)気になってるんだけど、一緒に行かない?」とか。一緒にいくときは、もちろん雑誌に出てくる服装で。

それを繰り返していったら、相手は「こうなりたい私」の隣の存在に、自(みずか)らあなたをイメージしてくれる。あなたを売り込まなくても、選んでもらえる確立が勝手に上がる。これこそが「モテる」の本質だし、マーケティングが上手い人の思考。

雑誌でここまでを学べるのか……。そんな驚きの一方、「相手にあわせて、自分が好きでもない服やお店にいくのか?そんな自分を偽って付き合うのが、果たして本当にいいのか?」な方もいると思います。

脳の「知らない」と「嫌い」は限りなく近しい

たしかに、明確に嫌いな理由がある場合は、なにも無理する必要はありません。自分のスタイルを貫いて、自己表現すべきです。しかし嫌いな理由が「なんとなく」の場合は要注意が必要です。

脳の構造上、「知らない」と「嫌い」をそれぞれ認識する部位は、かなり近い部分にあります。ゆえに、知らないことをかなりの確立で嫌いと錯覚するバイアスが働きやすいのです。

また、雑誌含め商業出版される書籍には、世に出るまで「ユーザーにとって本当に必要なのか?」と、実に多くのチェックが入っています。ゆえに、そこで取り上げられているブランドや製品には、それなりの理由が存在します。自分が好きか嫌いかは置いておいて、知っておくこと自体は損にはなりません。

たとえば相手から一定評価される服装やお店と、自分がすきな服装やお店。2つの選択肢から状況によって使いこなせるほうが、豊かな感性を有しているとぼくは考えます。

最後に

今回の内容はある程度、企業でマーケティングを学んでいる方やプロからしたら、当たり前の話かもしれません。また、マーケティングとかちょっともうダサい。自分のありのままを表現していきたい方には、共感しづら点もあると思います。

しかし当時のぼくのように、まだマーケティングがなにかもわかっていない。マーケティングのアドバイスを先輩や上司に求めたら「相手の立場になって考えてみれば?」の問いに四苦八苦している。そんな方の助けになれば、これ以上なく嬉しいです。

まとめ

・マーケティングを学びたい。けど、オンラインスクールだと腹落ちしない
・マーケティングを理解するには「モテる」を理解するのが必要
・モテるために読むべきは、自分と同性に向けた雑誌ではなく、異性向け雑誌
・雑誌とは、『読み手の「こうなりたい理想像」の解像度を上げ、なりたい姿の実現をサポートする存在』

・マーケティングとは、「相手に自分を売り込まなくても、選んでもらえるようにする行為すべて」
・モテる人=マーケティング思考の人とは、相手がなりたい姿になれるサポートができる人
・「なんとなく嫌い」と「知らない」は脳の働く部位がかなり近しい
・マーケティングのプロや自己表現が主目的の人には、オススメしない記事

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
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次回は2021年12月18日(土)更新予定

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