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「課外活動」で人生を豊かにする働き方  第4章

どうして私が指名されたのだろう?東京にはたくさん社員もいるし東北出身者もいる。 生まれてこの方、一度も行ったことがないし、誰も友人も知り合いもいない仙台。 家族は東京にいて単身赴任で福岡にいるところを、何故東京を通り越して仙台に?震災で大変なこともわかるし、復興の需要があることもわかる。そして、大学や公共施設をユーザーとしての長年の経験も買われたこともわかる。でも、なぜ何百人もいる中で私が行くのだろうか?そんな疑問とともに会社への憤りを強く 感じました。

しかし、冷静になって考えてみると、福岡から仲間たちと少しでも役に立つようにと震災支援をしていました。 被災地のことを何とかならないものかといつも想っていました。 確かに業務命令での異動です。自分なりにこの異動、このタイミングを考えてみました。果たして、私に何ができるのだろう?私に何を求めているのだろう?と。

そして、この異動は天命であるんだろうと自分なりに納得しました。当時、小学生の息子に異動になったんだがどこだと思う?と聞いてみました。すぐに仙台と答えました。なぜ仙台かと尋ねると私が行くことで悲しんだり苦しんだりしている人たちが和やかになり笑顔になるからと。穏やかな私と接しているときっとそうなると。その言葉を聞いて更に天命であると確信しました。

仙台に赴任してみると、福岡から見ていたものとは大きな違いがありました。もちろん、被災状況はマスコミには報道されない報道できないものもありましたが、私が一番気になって憤りを覚えたのがボランティアグループや NPO 団体の覇権争いでした。

世界中から注目されて支援されて復興に向けて頑張っている人たちがいるのに、どの団体コミュニティが有名になるのか?有名になればどれぐらい補助金がもらえるのか?そんな汚い争いを垣間見ました。そこで私が出来ること、考えたのはコミュニティ同士を繋ぐこと、横串を入れていくことでした。

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