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「 ここが海老名なら、きみは新発田 」

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阿賀北ノベルジャム(2021年)への参戦記です。
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#小説

「あがのあねさま」コメンタリー(特別編2)とおしらせ

 本編とともにお楽しみいただきたく。  特別編もういっちょ。これで阿賀北ノベルジャムの会期中に書いた「あがのあねさま」は全部になります。だいたいここまでどれぐらい書いたのかと調べてみました。うっ、小説本文で94272字、旅行記14930字、特別編2話で22630字、このコメンタリーがここまでで23029字。だからここまでで20万0081字! ひいいい、ひどいっ。読むのも大変だ。そりゃこれ全部入れた本をやるとしたら320ページ行っちゃうよなあ。やるんですけどね。  最後のエ

#2阿賀北ノベルジャム「あがのあねさま」制作快調特番!「 ここが海老名なら、きみは新発田 」

総 裁:うむう。現在我が著者米田淳一は2021年阿賀北ノベルジャム参戦中であるのだ。我が著者の新発田取材旅行も無事完遂し、ついに参戦作品「あがのあねさま」まもなく完工であるのだが…。 ツバメ:え、だが、ってどういうことです? 総 裁:我が著者の限界に達したっぽいのだ。 ツバメ:限界案外簡単に達しますねえ。 総 裁:とにかくあと12日で完成させねばならぬ。しかしこの作品「あがのあねさま」は執筆中の現状でいろいろ問題を抱えておるのだ。 字数問題総 裁:まず字数がおまけ旅行記など

#3阿賀北ノベルジャム「あがのあねさま」制作快調特番!「 ここが海老名なら、きみは新発田 」

総 裁:阿賀北ノベルジャム作品のこの「あがのあねさま」いよいよ発売間近、原稿も入稿してこれからBCCKSでの書籍データ編集に入るのである。 ツバメ:ここまでずいぶん時間かかりましたね。 総 裁:うむう、この長丁場が阿賀北ノベルジャムの特徴なり。本家Noveljamとはかなり時間のスケールが違う。あっちは2泊3日とかの短期決戦、この阿賀北ノベルジャムは数ヶ月の長期戦なのだ。 ツバメ:ギア変えないとしんどいですよね。 総 裁:さふなり。我が著者はそれができずにかなり苦しんだのだ。

「あがのあねさま」コメンタリー(序)

あがのあねさま本編はこちら!! https://bccks.jp/bcck/171868/info  「あがのあねさま」という話で2029年の未来を描こう、と思った私。  でもよく考えたら今からたった7年先、私に至っては今48歳なので55の時にしかならない。えらく近い近未来になってしまうのは実は企画を立てたあとで、しまった!と思ったことだった。  下手すれば今から何も変わらない世界かもしれない。しかし今から7年前の2015年がどういう時だったかを思い出してみると、IS(イ

「あがのあねさま」コメンタリー(1話)

あがのあねさま本編はこちら!! 本編とともにお楽しみください。 1話 これ高校生が高校に立てこもる話ですが、これ、早くもいろんな先行作品のイメージをお借りしております。まあ完全な無から何かは作れないものです。すべて文化文明は先輩たちの大きな肩を借りてそれをリスペクトしながらその先を目指していくモノなのです。  まず自衛隊新発田防衛センター庁舎。イメージとしては『踊る大捜査線』の湾岸署みたいなイメージです。位置は新発田カルチャーセンターの駐車場のあるとこを想定しました。取

「あがのあねさま」コメンタリー(2話)

本編はこちら。  思考戦車(シンクタンク)は士郎正宗「攻殻機動隊」より。で、この思考戦車、うちで3Dプリントで作ったんですが、これがややこしい。 作中で「攻殻機動隊」のファンの参加者がモデル化した、と言う設定。だから本物の攻殻の思考戦車とは形がビミョーに違う。というのも私、モデリングするときに本物に引っ張られないように一切本物の資料を見ないで記憶だけでモデリングしたんです。でも細部とかどうしようかなーと思って、やっぱり資料見ちゃおうかなと思ったけど引っ張られるので諦めまし

こんなにあるぞ! 阿賀北ノベルジャム・ノベルグッズ

 現在販促合戦ということで始まったのがグッズ展開作戦。今かんたんにオンデマンドでグッズ作れるサイトがあって非常に便利なもんです。またこれらアイテム、なかなか普段遣いにもいいものだったり。というわけで個性あふれる阿賀北ノベルジャムグッズで差をつけよう!(えっ、何に?) 3Dプリント模型(1/150)「あがのあねさま」思考戦車競技会用思考戦車  5,940円~  2029年の近未来を描いたSF長編「あがのあねさま」米田淳一著の2話に登場する思考戦車(シンクタンク)です。ロ

「あがのあねさま」コメンタリー(3話)

 本編とともにお楽しみください。本編はこちら。  3話ー。  冒頭、SDGsの話。いや私、個人的にはまじめに取り組まないとやばいよと強く思うのです。地球温暖化だけ見てる人もいるけど、SDGsってほかの社会問題も幅広く包括的に扱ってる話なので。というかいい加減人類の進化を自分で理解して推し進めないと無理がきまくってろくな未来は来ないばかりか人類の存続すら危ういよね、って話なのに、すごく矮小化されたり誤解を混ぜ込んだりしてるのが何とも。  「家畜がかわいそう」とかはSDGs関

#7「あがのあねさま」絶好調特番! 「ここが海老名なら、きみは新発田 」

ツバメ た、大変です!! 総 裁 うむう、ワタクシも驚かざるをえないのだ。まさか阿賀北ONLINE書評バトルであのNGTのお二方がわが『あがのあねさま』の書評で優勝するとは。 ツバメ すごいですよね!! 総 裁 うむ。でも今思えば、あの勝利は約束されたものであるのだ。彼女たちはそもそも大勢の人前に出てパフォーマンスするプロであるからの。そのプロに交じって他のバトラーがむしろよく肉薄健闘したと言うべきであろう。彼女たちは映像を撮ることについては仕事としてはスタッフがいると

『あがのあねさま』感謝特別編

   本編はこちら。 総 裁 ふむう。 ツバメ どうしたんですか。 総 裁 我が著者、いつのまにかこんなモノを書いておった。 ツバメ なんですかこれ。 総 裁 どうやら『あがのあねさま』本編の後日譚らしい。 ツバメ えっ、そんなの書いたんですか。 総 裁 すっかり好評に気を良くしておるようだ。じつにけしからん。 ツバメ そんなことないですよ。私もあれ読んだあと、阿賀野さんたち三姉妹ともう少し一緒にいたくなりましたもん。 総 裁 そうなのか? ツバメ そうですよ。でもこれ、公

『あがのあねさま』感謝特別編2

本編はこちら。 『あがのあねさま』2030年弥生(3月)#2 「あーさん、何? その仏花。だれか亡くなってたの?」 「あ、これ」  防衛センターの給湯室で仏花の水切りをしていた阿賀野は私、能代の言葉に、黙り込んだ。 「どうしたの?」  阿賀野はためらうので、私は不審に思った。 「のんちゃん、私たちに妹がいた、って話、したっけ?」 「え、高橋妙さんでなくて?」 「うん」 「本当?」  阿賀野は軽くため息をついて、話し始めた。 「あなたも知ってるでしょ。旧

#8「あがのあねさま」終戦特番! 「ここが海老名なら、きみは新発田 」

総 裁:授賞式が終わった。これで阿賀北ノベルジャムへの我が著者米田淳一の参戦は『終戦』となった。 ツバメ:賞、取れませんでしたね。 総 裁:うむ。これも想定内である。もともと趣旨的にマッチしておらぬからの。チームメイトの「宵闇の盃」が最優秀賞であったのは本当によかったが、我が著者はほとんどその受賞に寄与も出来なかった。やはり賑やかし目的での参加と言いながら、本当にただの賑やかしで終わった。 ツバメ:でも販売促進賞は取れたじゃないですか。それも審査員さんにめちゃザクザク刺

#9「あがのあねさま」終了特番「ここが海老名なら、きみは新発田」

ツバメ なんですかこのエントリの前のnote記事! また小説書いちゃったんですか著者さん。あの引退宣言っていったい何だったんですか!もー!! 総 裁 うむう、我が著者を呼びつけて問い詰めたところでは、すごく褒められたのに結果が出なかったのは、合わせてとても苦しかったらしい。やるだけやってそれだともう「伸びしろも無いけどとりあえずお引き取りください」といった強い拒絶のように思えたという。 ツバメ なんなんですか。ずっと参加賞の新潟のお米狙いだって言ってたのにいったい何過大に期待

「あがのあねさま」コメンタリー(4話)

  本編はこちら。本編とともにお楽しみいただきたく。よろしく!  4話冒頭のエコビレッジ。これ、私たちのチーム山米茶文庫のキレキレのデザイナー・ヤマシタナツミさんがネタにならないかと紹介してくれた阿賀北の施設です。ほんといろいろ助かりました……。  ここでまた触れますが、チーム山米茶文庫、賞をいただきました。しかもチームメートの茶山日縁さんがグランプリとりました! すげい。いやー、茶山さんギリギリまで粘ったけど報われましたね。というわけでこの『あがのあねさま』は無冠に終わ