逃げるは恥だが何とやら
会社を辞めたい。
会社の目標に対して、モチベーションを感じられなくなったからだ。
しかし単純に辞めたいとしか思えていない私が行動に移せないのは、迷いが生じているのかもしれない。
そもそも「会社を辞める」のは、世間一般的にはあまり良い印象を受けられなていないだろう。
当然給料はなくなるから生活は苦しくなるかもしれない。
転職先がすぐに決まったとしても、所謂ブラック企業で心身ボロボロになれば本末転倒だ。
そう思うたびに「本当にこれでいいのか」という葛藤が私に押し寄せてくる。
仕事をやめて転職したい。しかし、その先に進めないのだ。
「悩むくらいならやめとけ」なんて意見が飛んできそうなのは言うまでもない。
人生は案外長く、うまくいけばあと60年くらいは生きていられるから少しやらかしたってまたやり直せる。
そう思っているが、悩んで、迷ってしまう。
これはきっと、少なからずとも自分に対して保険をかけているからだろう。
生きるためには安定が必要だし、もう若くはない親に心配もかけたくない。
今の会社を辞めたら、安定という保険を解約するも同然になるかも。
でも、どっちかというと辞めたい。
こんな具合にふらふらと迷いを巡らせている自分は、間違いなく覚悟が生まれていない。
「逃げるは恥だが役に立つ」とはよく言うものの、自分は逃げる覚悟すらできていない。
会社を辞めることは、武士が腹切りをするのと同じくらいの覚悟が必要なのかもしれない。
やはり、当分今の会社に居座ることになりそうだ。
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