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【おうち読書のミカタひろば】保護者さまが集まるコミュニティイベントを開催しました!

この記事では、1/28(日)に開催された保護者さま向けイベントの様子をレポートします。


お子さんの読書を大切にする保護者さまが集うこのイベントも、いよいよ第3回を迎えました。
なんと今回から……コミュニティ「おうち読書のミカタひろば」として、誰でも参加できるオープンなイベントとなりました!

🌟 「おうち読書のミカタひろば」とは?
「子どもの読書を大切にしたい」
「読書の良さをもっと深めたい」
読書教育に取り組む保護者さまが、体験談、お悩み、日々のヒントをシェアできる場所です。おうち読書を大切にしている保護者さまであれば、ヨンデミーご受講にかかわらず、どなたでも参加できます。

自己紹介から盛り上がりが……!

まずは自己紹介タイムです。ほとんどの人が「はじめまして」なので、交流のきっかけになるようにミニ名刺を作成しました。
今までの参加回数に応じて、青が初めて、緑が2回目、ピンクが3回目を表しています。

ピンクの名札の保護者さまは大ベテラン! メンバーもとても頼りにさせていただきました。

ミニ名刺には、事前に記入いただいたアンケートより、それぞれのご家庭の読書にまつわるお悩みを印刷していました。

「それうちもある!」と同じ悩みを共有したり、正反対なお悩みに驚いたり……みなさんそれぞれのおうち読書のリアルなお話に、始まる前から大盛り上がりです。
名刺をシェアすることでグッと距離が近くなり、なごやかな雰囲気になってきました。

素敵な読書エピソードに思わずほろり……

まずは、それぞれのおうち読書について語るライトニングトーク。
3名の保護者さまにご登壇いただき、ご家庭での読書の様子や「読書をしていて良かった!」と感じたエピソードなどを自由なテーマで語っていただきました。

お話の一部をお伝えします。

📚 Hさん:プチ反抗期に思いがけない絆が!?
読書によって夫と娘の親子関係が改善したことが、家族にとって一番嬉しかった変化です。
単身赴任が始まり距離が生まれ、娘のプチ反抗期も加わり、せっかくの家族団らんの時間でも些細なことで衝突していた夫と娘でした。
しかし、夫が集めた東野圭吾さんの本を娘が読み始めてからは、『次に読むなら、この本がいいよ』と夫が娘に選書したり、最新作を二人で心待ちにして楽しんだりと、これまでとは違い2人だけの会話が生まれ、以前より仲が良くなりました。
夫が娘に「この話を読むと、あの話が読みたくなるな~」と言うと、娘が「そう言うと思って用意しといたよ」と本を差し出し、「なんで分かったの!?すごい!」と2人が盛り上がる姿を見て、私まで嬉しくなりました。

この温かいエピソードには会場みんなで胸を打たれました。

 📚 Tさん:ニュースに出てくるアレも「本で読んだ!」
日常の体験やニュースを見て、「これはあの本に書いてあった」と言ったり、覚えてたら内容を説明してくれる時があります。
例えば、「2027年リニア新幹線開通延期」のニュースを見た時には、「知ってる! 東京から大阪まで1時間で着くようになるってあの科学の本に書いてあったよ」と教えてくれました。
こうして、子どもの中で本の内容と現実がリンクする瞬間に立ち会えることは、おうち読書をやってて良かったと感じます。

日常の中で「知ってる!」というワクワクが増えると嬉しいですね!

📚 Iさん:本をじっくり読んで編み物にチャレンジ!
12月のある日、突然「今年のクリスマスプレゼントは編み物セットをお願いする!」と言い出しました。ヨンデミ―先生からおすすめしてもらった『ラブ・ウール100%』や『ハートウッドホテル』という本を読んで編み物をやりたいと思ったとのこと。さっそく編み物を始めた娘は、本を見ながら、あっという間にコースターやアクリルタワシを作れるようになりました。娘は「もっと詳しい本が欲しい」と言って、自分で次の本を選びました。大人向けの本で、わからない!できない!と大騒ぎするだろうなと覚悟していましたが、予想に反して、娘は粘り強く何度も文章を読んで編み方を習得していき、キラキラの笑顔で出来上がった作品をプレゼントしてくれました。
新しいことに挑戦する力や、文章からイメージする力は、間違いなくこれまでの読書経験によって培われたものだと思います。読書の力は、生きる力につながっているんだなと実感する嬉しい出来事でした。

なんとお子さんのお写真も送っていただきました!✨

始めたばかりとは思えない力作ばかりです……!

お子さんのご成長や読書がつないでくれた家族のあたたかな時間、自分の興味に真っすぐ向き合う努力が詰まったとても素敵なお話でした。
どのトークの後にも、聞いていた保護者さまからは温かな拍手が上がっていました!

学びをシェア! おうち読書勉強会

続いては初の試みとなる「おうち読書勉強会」!

読書教育に関する本を保護者さまに事前に読んでいただき、学びになったことや感想、実践してみたことをシェアしてもらうコーナーです!
今回の課題本は、今井むつみさんの 『親子で育てる ことば力と思考力』(筑摩書房)。

ご自身の読書も、お子さんの読書も大切にされている保護者さまにご協力いただき、熱のこもった発表をしていただきました。
その一部をご紹介します!

✍️ Cさん:親子で発見! 読書を通じた「生きた知識」の育て方

……読み終えた直後の感想としては「もっと早く知りたかった~」ということです。特に冒頭で書かれている「生きた知識」と「死んだ知識」という部分は印象的でした。
必要な時にすぐ取り出せて使える、他の知識と組み合わせて新たな知識を生むことができる知識のことを「生きた知識」と呼ぶそうです。そして、この「生きた知識」だけが「ことばの力」になるというんです。
「ことばの力」も外から頭に入れるのではなく、大人との会話や読書を通じて自分で磨いていくものなのだそうです。
……振り返ってみると、生まれてから幼稚園の頃まで毎日のように読み聞かせしてあげていたのですが、小学校に入り、いつしか自分で本を読めるようになったらその機会もどんどん減っていったように思います。 少し寂しいなという気持ちにもなって、久しぶりに読み聞かせしてみました。子供の反応はすごく良く、一人で読む時とはまた違った面白さに気づきました。

✍️ Pさん:文章題の壁はここにあり? 体験がことばの力を厚くする!
考える力とことばの力は支え合っている。知っている言葉の知識を使って新しい言葉の意味を考え、吸収して、また新しい言葉に出会ったら…...この繰り返しで言葉の力と思考力はついてくる、ということがわかりました。
娘は思考力が問われる文章題が出ると難しい、わからないと言っ て混乱してしまい匙をなげがちでした。もしかしたら、娘は考えるのを放棄しているのではなく、ことばの力が足りなくてそもそも考たり、予測したりすることが出来ないのかもしれないと思い直すきっかけとなりました。
……最後に、この本にも素敵な本として紹介されていた「動物の見ている世界」という仕掛け絵本図鑑を早速購入しました。
図鑑を娘と楽しんだ後、動物の視野の体験が展示がされている「茨城自然博物館」に行き、実際に図鑑の世界を体験してもらおうと考えています。
これからも親子で読書体験を楽しんでいきたいです。

ご自身の読書体験、子育ての経験、お子さんの読書を通した実感が詰まった学びのシェアに、全員が深くうなずきながら聞き入っていました。
みなさん熱心にメモを取り、「その場で図書館で予約しました!」なんてお声も。
ここだけの深い読書教育トークが聞けた、新鮮な勉強会となりました。

▽今回の読書勉強会で取り上げた本はこちら!

今井むつみ 『親子で育てる ことば力と思考力』(筑摩書房)

リアルな話が続々! おうち読書座談会!

ここからはグループに分かれて座談会へ。
事前にアンケートでうかがったお悩みを中心に、保護者さま同士で語り合いました。

🌟お悩みの一部をご紹介!
・漫画や好きなシリーズ本ばかり読んで、親がすすめる本は読みません……
・他のお子さんが親のサポートなく読書している姿を見ると羨ましいです
・本当に読んだのか怪しいですが、「本当に読んだ?」とは聞きづらく……読書後の声かけに悩んでいます

「わかります」「なるほど!」「ステキですね!」が飛び交う空間でした。

読書はお子さんを見守るのがいちばん、それを大事に取り組んでいるとはいってもお悩みは尽きないもの。

トークテーマについてたくさんお話しました。

それぞれのお悩みに真剣に向き合い、共感したり効果のあったサポート方法をシェアしたり、おうち読書のリアルな話がどんどん出てきます。盛り上がって気づけばあっという間に時間が過ぎていました……。
同席したヨンデミーメンバーにとっても、学びが満載の時間でした!

初! オンラインでも同時開催!

今回はなんと、Zoomにてオンラインで同時参加ができるイベントでした!
遠方にお住まいの方がご参加できるイベントは、メンバーの念願でもあり本当に嬉しかったです。

ライトニングトーク・勉強会はZoomで会場から生中継。その後はブレイクアウトルームに分かれて座談会やワークショップを開催しました。

オンラインの皆さまと会場の皆さまと一緒にパシャリ!📸

イベント終了後のフリートークでは、読書にハマるきっかけの1冊について、講師やご家庭の体験談を話しました。
あるご家庭の読書にハマるきっかけに、「え! うちもまったく一緒です!」というお声も……!?
思わぬ偶然にその場にいた全員がびっくり! ふだんおうち読書に取り組んでいらっしゃる家庭ならではのお話をオンラインでもたっぷり共有できたステキな時間となりました。

会場ではお子さん向けワークショップも!

イベント会場では、講師によるお子さん向けの読書ワークショップも開催しました。

あるグループで読み聞かせをした『ウォーリーをさがせ!』では、お互いに教え合ったり、「バムとケロ」シリーズでは、ページの中に散りばめられたさまざまなアイテムに盛り上がったり!
みんなで読書の楽しみを深めたワークショップとなりました。

自由時間にほんのむしを工作してくれました!✨

イベントの参加者へ、素敵なプレゼントが!

会場では、朝日新聞出版さんFQ Kidsさんより、大人気のサバイバルシリーズの見本冊子や身長計など、ワクワクするお土産を参加者の皆さまに配布させていただきました。

イベントの余韻をおうちでも楽しめるプレゼントをありがとうございます!

参加者の方々の声

今回のイベントにご参加いただいた皆さまの声を、少しだけ紹介します。

🌟 東野圭吾さんの作品を通して父娘の会話が増えたというエピソードに胸が熱くなりました。
交わしている言葉の内容も関係が良くなかったとは思えない内容で、いつか子どもたちとこんなふうに十二国記(将来子どもたちにおすすめしたい大好きな小説の一つです)の話が出来たら幸せだなぁと、(一方的な親の願望ではありますが)一つの目標地点にしたいと思いました。

🌟 オンラインでの参加でした。あっという間で座談会が終わった後に「あれも聞けばよかった」「こんな質問すればよかった」と思いました。時間がもっとあると良かったです!

🌟 イベントに参加させていただき、ありがとうございました。 ヨンデミーを始めて本当によかったと実感しましたし、これからもおうち読書を大切にしていこうと改めて思うことができました。 同じ想いの保護者のみなさんとお話することができたのも、とても嬉しかったです。

🌟 同じ悩みを持つ保護者の方が多く、共感し合ったりアドバイスを頂いたりと非常にためになり楽しい時間でした。

おわりに

「本が苦手なわが子も、少しずつ『好き』の気持ちを育めるよう頑張れそうです!」
「この工夫がうちにはバッチリでした!」
「読書を通していつかこうなってほしいと思います」

そうした声をたくさんいただき、今回のイベントも大盛況のうちに終われたことを実感しました。

「読書教育」という概念もまだまだ知られていないなか、各ご家庭が、手探りでお子さんに本を読んでもらおうと取り組まれているのが現状です。
「読書は良いと信じているけど、『本当に?』と聞かれるとうまく言えない」というお声も多くいただきます。

だからこそ、こうして読書教育に取り組む保護者さまどうしが直接交流できることは、大きな一歩だと思うのです。

読書そのものへの想いや、読書を通した子育てへの想いを、同じ熱量で語り合える場所をこれからもたくさん作っていきたいと思います。

ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

▽次回は5/12に開催します。イベントの詳細・お申し込みはこちら!

▽「おうち読書勉強会」はミカタラジオでも聴くことができます📻
・#80 『親子で育てる ことば力と思考力』 ①思考力の土台は、親子で本を楽しむ時間にあり
・#83 『親子で育てる ことば力と思考力』 ②小学生の学びの壁は、読書で自然に乗り越えられる!?

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