#27 「本を読んでいない時間」にこそ子どもの成長のチャンスあり!
こちらは一部のみの書き起こしです。 読書のコツが満載の「お悩み相談コーナー」は、Podcast限定でお届けしています。
▽本編ではこんなお悩みに回答中
SNSが読書の継続のカギ!?
第13回、第14回のミカタラジオ「ヨンデミーメンバーに聞いてみた!③ 東大3年文学部 Mさんの「読書が役に立ったとき」とは?前編・後編」に出ていたヨンデミーメンバーのMさんを覚えていますか?
▽第13回のミカタラジオはこちらからご覧ください。
読書家揃いのヨンデミーメンバーの中でも特に読書量の多いMさん。
そんな彼の読書習慣のカギはSNSの読書アカウントにあるそうなんです。
Mさんは、本を読む時間よりも、本について話す時間の方が楽しいと言います。
SNS上の交流が、読書の継続を後押ししているのです。
実はMさん、SNSのせいで本を読む時間自体は減っているそうなんです。
でも、その代わりに本について話す時間が増えて、読書の楽しさを実感しているそうです。
「単にたくさん本を読むだけならSNSなんかやめちゃったほうがいいのかもしれない。けど、長期的に見ると、SNSを通じて楽しく読書をしたほうがいい。そのほうが、長く楽しく読書ができる。」とも言っていました。
つまり、「本について話す時間があるから読書を続けられている」ということです。
SNSを通じた交流が読書の喜びを倍増させ、継続につながっているんですね。
成長するお子さんの共通点は「本について思い出すきっかけ」
実は、習慣化がうまくいっているご受講生さんでも、全員が暇さえあれば本を読んでいるというわけではないんです。
実際、「読書は週に3回だけ」「ミニレッスンに取り組めない日もある」というお声もあるくらいです。
それでも、お子さんたちはじっくりと読書と向き合いながら成長しています。
では、成長の要因はいったい何なのでしょう?
それは「本について思い出すきっかけをつくること」です。
たとえば、多くのご家庭では、家族で夕食を食べながら、最近読んだ本についてお話ししています。
これは、Mさんの言う「人と本について話す」ことそのものですね。
お子さんの成長のためには、どれだけ読んだかの冊数や文字数よりも、本について話したり思い出したりした「読書体験」が大事なんです。
「お母さんの考え方、おもしろいな」
「お父さんの感想は自分の感想と違うけど、どうしてかな」
「あの本、もう一回読みたいな」
何気ない会話でも、お子さんにとってはいろいろなことを考えて成長する絶好のチャンスになるんです。
それに、小学生のお子さんの集中力の限界は、だいたい20分ほど。
本を数冊連続して読めたら御の字、というところではないでしょうか。
一方、夕食の時間に本について話すことができたら60分間の読書体験を稼ぐことができます。
この積み重ねはとても大きいですよね。
家族の共通言語としての本
お子さんが小学生になって学校で多くの時間を過ごすようになると、どうしても親子間での共通の話題は減っていきます。
でも、本は親子の共通言語となり、心と心の架け橋になってくれるんです。本を読んでいる時間以外にも「本って楽しい!」と思える時間をどんどん増やせれば、お子さんの読書のモチベーションも高まります。
そして、それはお子さんだけでなく保護者さまやごきょうだいにとっても幸せなことではないでしょうか。
ヨンデミーを始めてから親子関係が良くなったというお声も多く寄せられています。
もちろん、「本を読みなさい!」と言う必要がなくなってギスギスしなくなったということもあるでしょう。
しかしそれ以上に、本が家族の共通言語となることで家族の絆が深まっているのだと思います。
足りないのは本の量じゃない?
「いや、うちの子はそれどころじゃなくて、本当に全然本を読めてない…… 」
「読むペースが遅いとかじゃなく、そもそも読書習慣がほぼゼロ……」
そんなご家庭もあるかと思います。
そんなときは、習慣化に成功したご受講生さんの例を逆手に取りましょう!
具体的には、次の2つをおすすめします。
①一緒にミニレッスンを受ける
できれば毎日が理想です。
ミニレッスンの内容について話したり、小さなお子さんには読み聞かせしてあげるのもいいですね。
②夕食の時間に本の話をする
本に関係していれば、話題は何でも大丈夫です。
今までお子さんが読んできた本や、小さいころに読み聞かせした本について思い出して話してみるのも効果的です。
この2つをまずは1週間だけ続けてみてください。
思ったようにいかないこともあるかもしれませんが、無理強いすることだけは避けましょう。
続けていれば、ほんのちょっとだけでも、お子さんの方から本に興味を示すことがあると思います。そんなときは、お子さんをめいっぱい褒めてあげましょう。
「本が好きなんだね!」「さすが、○○ちゃんは読書家だなあ」など、お子さんが「自分は本が好きなんだ!」と錯覚してしまうような声かけができると「もっと読もう!」と思えるはずです。
「読書」の本質
「毎日本を読むこと」だけが読書習慣ではありません。
大事なのは、「本について考える時間」を増やすこと。
そのために、夕食の時間に親子で本の話題を共有するのがおすすめです。
きっと、会話を通じて家族の絆が深まり、読書の楽しさを一緒に味わえるでしょう。
最新回はPodcastで先行公開しています。
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