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サウナ✕アートで脳がピッカピカ[チームラボ リコネクト(六本木)]

今回行ってきたのは、六本木にあるチームラボのサウナアート展「リコネクト」。サウナ施設の隣にアートの展示が併設されているイベント。

AbemaPrimeでこのイベントについて、チームラボ代表の猪子寿之さんが出演していたんだけど、猪子さんの説明がもう感覚的な感じで、だけどなんか気になるような猪子節。ゲストたちも終始わかるようなわかんないような感じでキョトンとしていた。

極めつけのその言葉が (こちらの動画の26分45秒頃)

「 (サウナに入って、ととのった状態でアートを見てると)
 気持ちよくなっちゃって、
 持ってかれすぎて、
 脳がピッカピカになるんですよね!」

脳がピッカピカって…。
もはやこのワーディングセンスがピッカピカだよね。脳が開いてるわー。

でも、サウナ×アートのコラボは、シンプルに興味があった。

我々、サウナって結局はととのう(ディープリラックスの)ために入っているよね。これって別に手法は外気浴だけとは限らないと思う。アートかもしれないし、禅の瞑想かもしれない、もしかしたらエロいことだってありかもしれない。とにかく、気持ちよくなれれば、幸せを感じられればそれが正解、なんだと思う。

サウナ×アートは私は初体験。この組み合わせで、どこまで未知の境地へ連れてってもらえるのか…。そんな期待感を胸に、六本木へ。

六本木の駅を出てトンネルを抜け、テレビ朝日を右手に坂を下った先に見えてくるプレハブ小屋が並んでいる。 

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受付を済ませ、ビデオによるガイダンスの後、サウナで着る水着と、タオル、マスクを取って更衣室へ。(この施設は手ぶらで行って問題なし。中で必要なアメニティは基本揃っている。)

入ると最初に、サウナの歴史的背景とか、この企画の背景みたいなのがボードに書かれていた。この辺は真面目なメディアアート展のようなノリ。でも9割のお客さんはこれをガン無視でスルーしていく。

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#ゾーンへの入口

最初に温水シャワーで身体を清め、いざ、サウナゾーンへ。
入り口にはチームラボのトレードマークとも言えるランタンが最初にお目見え。高まるチームラボ感。

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#7つのサウナ

ランタンを抜けるとその奥には7つのサウナ。(なかには女性専用のサウナも)。
温度、ドライorロウリュありなし、BGMで分かれていた。
サウナは大小さまざまだが、小さめだと6人、大きめで20人入るサイズ。

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このうち、Cyan とFire Redはメトスのikiストーブ。

まずはFire Redへ。

間接照明の不思議な空間(クラブで即席カップルがイチャイチャするあの部屋をも想起させる感じ)。

不思議な雰囲気に最初はとまどうが、慣れてきたら、その世界にどっぷり。メトスのikiストーブも効いていて、サウナとしても申し分ないクオリティ。

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ロウリュも。30分置きにスタッフの人が入ってきてジョウロでジャーとやってくれる。

Fire Redの香りは、「ほうじ茶」。佐賀の「三船山楽園ホテルらかんの湯」でも使われている嬉野のほうじ茶が使われている。とても香ばしくて甘い匂いで、これがやみつきになる。だんだん自分も燻される感覚に。

#水シャワー

10分ほどしたら、サウナ室を出て、隣の水シャワースペースへ。

シャワースペースは2箇所。下から吹き出す霧に、ひとつは丸い虹、もうひとつの方は蝶が投影されている。それを抜けると、水シャワーのスペースにつながっているという寸法。

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※あんまりよくわからないけど、まるい虹が投影されているはず

最初は「なんだ水風呂ではないのでないのか」と、なえちゃうんじゃないかと思っていたんだけど、結論…

ここの水シャワーは別格だった。

何か別格かと言うと…

とにかく流量がすごい。シャワーヘッドの大きさは30センチ平方くらいあるのではないかというくらいで、体全体がシャワーで包み込まれる。

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そして、温度の設定は16度だということで、キンキンに感じる。

水風呂と違って羽衣なんてものはないわけで、最初は心臓の鼓動がドクドクで、体がハフハフいうんだよね。これは水風呂にはない感覚かな。で、だんだんと体がその冷たさに慣れてくる…。
2周目、3周目と繰り返すとなおさら。そんじょそこらの水風呂よりも、ここの水シャワーの方が断然好きなんだよな。これ、普通にサウナ施設にも導入してくれないかなぁ。されているのかなぁ。

水シャワーで冷やされたあとは、水分補給してアートスペースへ…!
アートは全部で3つ。

#アートその1 花が咲いたり枯れたりするやつ

最初のは、プロジェクションマッピング。20畳くらいの部屋の壁に、花が咲いては満開になり、やがて枯れていくのが繰り返される映像が投影されている。

また、部屋全体が合わせ鏡になっていて、それが無限に広がっているように見える。単純な仕掛けだけど、侮れない。

サウナ→水シャワーでととのっちゃうと、目の前のものを感覚で受け入れる脳みその状態になる。ジーっと見てると、ボーっとしてきて、時間がすぎるのがあっという間。

この、サウナ→水シャワー→アートを組み合わせて3セットやる。

#アートその2 水が降ってくるやつ

2つ目のアートは、水を使ったアート。
部屋の中には雨のように、いろんな色の光に照らされた水が上から下に落ちていく。

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その中を行ったりきたりしたり、遠くから眺めていることもできる。
これも、サウナ後の状態でぼーっと見ていたら、
その空間全体が昔のアナログテレビの時代の「砂嵐」のように見えてきてきた。

#アートその3 ボールのやつ

3つ目は、ボールのアート。
40畳くらいのスペースに、直径4メートルくらいの球体が、浮かんだり沈んだり…
そして色が赤や青に変わったり…。


どうやって動かしているんだろうか。
(おそらく四隅に柱が立っており、これで何かを操作しているのか)。
そんなことを考えながらボーッと球体を見ていると、ここの世界がどこなのかわからなくなってくる…
そんな不思議な感覚に襲われた。

3つ全てに共通するのは、「ただ、何も考えず、ぼーっと見ている」ことができることなのかなと思う。

難しい理屈は頭から消え、単純に、ただ「あー動いてんなー」みたいな。外気浴のときに、頭上でほわーっと動く雲をボケーっと眺めているときに近いかも。頭がからっぽになるというか、普段の生活のあれやこれやとか、考えたくないこととかが消えて、頭の中が無になる。そんな時間が訪れる。

でも、ボーっとするにも時間がかかるし、急いでボーっとすることもできないもので、3セットもしたら制限時間の100分なんてあっちゅう間。

ただ、制限時間があるとはいえ、他のサウナ施設と違って出るときは何のチェックもない。もちろん延滞してたら追加料金払うような管理体制もなかったので、多少時間が押しても大丈夫なんじゃないかとは思いつつ、施設をあとにした。

#まとめ

「サウナ×アート」の異色のコンビ。

異色でもそれは「頭をからっぽにする」という部分で親和的につながっていて、組み合わさると、足し算でなく完全にかけ算の効果でトリップできる。そんな化学反応的なナニカがあった、気がする。リフレッシュというよりは、異次元空間に放り出された感じ。

猪子さんが言ってた「脳がピッカピカになる」って状態。これのことなのかなぁ。とにかく、いままでに経験したことない体験であったことは確かだ。

※これは、2021年6月のサ活の記録です。もろもろ情報はその当時のものなので、ご了承ください。。


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