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「ボランティア運営を通じて学んだシミュレーションの価値」~サスティナブルな社会の実現~

大学~大学院の6年間、クリニックの院長、お寺の住職、大学の教授たちに出資していただきながら、ボランティアを運営していました。

・子供たちと一緒にキャンプ/ハイキング
・海外の方と異文化交流
・地域の餅つき大会
・清掃活動
・ソフトボール、ドッヂボールのコーチ
・ペットボトルロケット講習会
・赤い羽根/歳末助け合い共同募金
・夏休みの宿題をやっつける会
・医療講演会
・法律相談会
etc.

今思い返せば、19歳~24歳という年齢で、人生の大先輩方から学ばせていただく機会を得たということが、とてもありがたく思います。

社会に対して何を提供できるのか、どんな貢献ができるのか、すべて自分で考えて、活動の目的、目標、方針等を明確にして、それに対して予算を決定していくことは、貴重な経験ですよね!

活動報告や決算報告の際にも、いろいろご指摘いただき、沢山、学ばせていただいたように思います。

様々な活動をやってきましたが、やっぱり、その中でも、一番思い出に残っているものが、「地域の子供たちとのキャンプ」です。

毎年100人規模の大イベントですので、力が入ります!

キャンプ

基本的に、子供向けなので、ビラも手書きで温かみのあるものを作成します。

A3サイズの用紙に、「ポケモン」の絵をたくさん描いたりしてました。

1)子供の心を掴む内容を書く
2)保護者の方が安心する内容を書く

シミュレーションのイメージは、
「ねぇねぇ、ママー。キャンプ行きたい。」
「えー、どれどれ。あら、ちゃんとしてるわね。」
的な感じです。


ビラを作ったら、コピーして、
自転車に乗って、ポスティングしていきました。

そして、申込用紙は、自宅の玄関にBOXを用意して、その中に入れていただく感じにしていました。

参加者リストをまとめつつ、
・バスの手配
・キャンプ場の手配
・保険の手配
・下見の手配
・サポートしてくれる人の手配
等、一つ一つの作業を丁寧にやっていきました。

そして、概要をまとめ上げた後に、しおりの作成や保護者の方向けの説明会を開催したりしていました。

当時、先輩からは、下記のことを教わりました。

お金を出してもらえるけど、好き勝手に使って良いわけではないよ。
■価格交渉をしながら、できるだけ経費を抑えていこう。


人にサポートしていただけることは当たり前ではないと思います。
この教えは、今でも大事にしています。

当時は、バス会社が沢山あったので、
数時間かけて、一社一社、交渉していたことが、今では懐かしいです。


そんな感じで、必要な準備を終わらせた後は、
いよいよ、キャンプの下見をやります。

実は、この下見が、一番、盛り上がります。

下見という名の「大人だけのキャンプ」ですから。

もちろん、ちゃんと仕事しますが、皆、心は、ウキウキです。


キャンプ場に到着すると、安全確保のため、肝試しのルート等、シミュレーションをしながら調査します。

肝試し

保護者の方との信頼関係で、子供たちを預かってるわけですから、最優先事項です。

次は、実際に料理を作ってみて、
当日、スムーズなサポートができるようにします。

料理

こんな感じで、仕事を完了させてしまえば・・・

夜は、サポートスタッフとの交流を兼ねての飲み会です。
これ、めちゃ楽しいです。

でも・・・

飲み会の準備をしてる時に、ちょっとしたアクシデントが起きたことがあります。

なんと、山道を歩いていると、突然、目の前に、ヘビが現れました。

「うわーっ、ヘビが出た! マムシじゃん! やべー!」
と、騒ぐボクたち。

へび

そんな時、先輩が、とんでもないことを口にしました。
「ラッキー。食おうぜ。」

「は・・・??」

そこからは、
先輩の指示通りに動くボクたち。

「よし、お前、そっち抑えとけ。」
~省略~
「おぉー。ここから○○が出るのか。」
~省略~
「精力つきそうだから、〇〇飲もうぜ。」
~省略~
「これ、どうやって食べるの?」
~省略~

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リアルすぎるので、いろいろ省略しますが、結果的に、炭火焼きの網の上に並びました。

「あれ、これ、鶏肉の味じゃん。」
以外に、皆、ノリノリでした。

「無事に、明日、目覚めることができるかな。」
と心配でしたが、翌朝の目覚めは最高でした。

*あぶないので真似しないでくださいね。


人間って面白いもので、最初は何でもドキドキするものですが、一度、経験して乗り越えてさえしまえば、二回目以降は、意外と心に余裕ができるものです。

仕事でもプライベートでも同様だと思います。

もちろん、会社経営でも同じことが言えます。

キャンプの下見を例にするならば、このアクシデントを通じて、スタッフ全員が経験を積み、強くなったように思います。

「マムシなんて余裕」というレベルではなく、むしろ大歓迎モードになりまして、翌年以降、下見のプランの中に「マムシを捕まえる」という項目が追加されちゃいました。

今でいう、「ポケモンGO」みたいなイメージですね。


キャンプにおいて、ボクらの頭の中の妄想とも言えるレベルのシミュレーション内容は、下記な感じです。

マムシたち:
「おらー、人間、ビビれよー?」

ボクたち:
「マムシの野郎、おれらがビビってると思ってるだろ?」
「すでに、準備万端なんだよ。どんどん来いやー。」

向山雄治 サスティナブル


こんな感じで・・・
当時のサポートスタッフ達との話を面白おかしく綴ってみましたが、実際のところ、学ぶことが沢山ありました。

子供たちの世話をしているはずのボクたちが、逆に、子供たちから学ぶこともありました。

詳細は省きますが、とあるアクシデントが起きた際、子供たちから、
「先生、ボク達のことを信じて!」
と言われたことがあります。

その時に、ボクが感じたことは、
「子供たちは、実は、大人なんだな」
ということです。

子供たちが成長する機会に居合わせることが出来たことを、とてもありがたく思います。

サポートスタッフとして手伝ってくれた先輩も、今では、子供の教育に関する事業に携わっています。

きっと子供たちとのキャンプを通じて、何かしら影響を受けていたんじゃないかなと思います。


今後、サスティナブルな社会を実現していくためには、国や会社単位だけではなく、個人単位で、シミュレーションをしながら物事に取り組んでいくことが大切になると思います。
そのためには、SDGsに関する丁寧な「教育」というものが必要になると思います。

行き当たりばったりや、思いつきではなく、自分たちの行動により生じる現象を予測し、一人一人が自身の選択に責任を取り、SDGsに則った意図した通りの未来を創造することが大事だと思います。

向山雄治
https://humanstory.jp/mukaiyama_yuji/
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https://twitter.com/mukai_yonkuro

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