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宿利原地区を盛り上げたい!閉校にハンドメイド雑貨屋『やまなみ学校』がオープン

錦江町宿利原地区。”やどりはら”と言うと、冬の大根やぐらを思い浮かべる方が多いのではないだろうか。錦江湾一帯を見下ろせるのどかで穏やかなこの地域は、少子高齢化・過疎化といった深刻な課題を抱えている。

激しい人口減少に遭いながらも、地域課題を逆手に取った活動が盛んな宿利原。地域住民を主体に、町内外からたくさんの人を巻き込んでマルシェの開催やコミュニティースペースの開設など、これまで多くの地域おこしをおこなってきた。

子育てをしながら地域の明るい取り組みを主導するのが、笑喜(しょうき)南さん。害獣の肉を使用した商品開発や委託販売店舗の立ち上げに奔走している。


山奥のハンドメイド雑貨屋さん『雑貨商店 やまなみ学校』

笑喜さんとやまなみ学校。オープン間近の店内で。

『やまなみ学校』のもとは宿利原中学校の敷地内で行われていた「宿利原マルシェ」。コロナでイベントが開催できない期間が続き、ハンドメイド作家の売り場・販売機会がなくなってしまったことから、常設でアイテム販売できる場所をつくろうとマルシェの運営メンバーである笑喜さんが立ち上がった。

販売するハンドメイド作品は大隅地域の作家から募集したもので、編み物やピアス、マクラメ、お菓子に薪も並ぶ。おしゃれで可愛いアイテムはどれも個性的で、お気に入りの一点を探す楽しみがある。

錦江町の新たな拠りどころへ行ってみて!

「町内の方だけでなく、町外の子育て世代を中心に20代の方、錦江町出身の方に興味を持ってもらえたら。地域の高齢者が外に出るきっかけでもありたい」と笑喜さんは語る。この春、コロナ禍を乗り越えて始まった新しい活動は、地域の拠り所として、また町の情報発信所として、大隅地域を中心に県内の幅広い世代へヒットしそうな予感だ。

4月29日には『やまなみ学校』オープンを記念してミニマルシェを開催予定(雨天中止)。田舎暮らしやハンドメイドグッズに興味のある方はぜひ訪ねてみてほしい。

雑貨商店 やまなみ学校
住 所:旧宿利原中学校 (宿利原地区コミュニティセンター)
時 間:10時30分〜16時
定休日:月・火・水
駐車場:あり
公式Instagram:雑貨商店 やまなみ学校 やどりはらschool marche
問い合わせ先:090−6298−2077 またはインスタグラムのDM
備 考:イノシシジャーキー販売中!宿利原マルシェも定期開催予定。詳細はインスタグラムをチェック!※4/29はオープン記念にミニマルシェ開催予定〈雨天中止〉

錦江町発ペットのジビエ

笑喜さんの手作りのイノシシジャーキー。
犬はもちろん猫にも与えられる。

笑喜さんは『やまなみ学校』の立ち上げのほか、害獣を使用したペット用おやつも考案している。高い栄養価と無添加で、愛犬・愛猫の体に優しい『イノシシジャーキー』だ。

ジャーキーには猟師の義父が獲った野生イノシシのもも肉を100%使用し、肉のスライスから乾燥まで全て笑喜さんが行っている。脂身が少なく肉質がしっかりとしたイノシシは、高タンパク・低カロリーで鉄分も豊富。保存料など添加物を使用せず猪肉のみでできているので、飼い主にもペットにも嬉しいおやつだ。

ジビエジャーキーでペットと一緒に地域貢献!

開発のきっかけは佐賀県の道の駅で見かけたイノシシジャーキー。錦江町でも害獣に指定されるイノシシは、捕獲後の処理に困ることも多い。食肉加工のほか、山へ埋没もするが、猟師の高齢化やなり手減少が原因で一人当たりの負担が大きい。「少しでも義父の負担軽減になるように」と、笑喜さんが独自で加工を始めた。

害獣の新たな処理方法を模索した笑喜さんは「これからも高品質なものをたくさん作りたい」と話す。ジャーキーはテレビやペット雑誌でも取り上げられ、県内で注目度が高まっている。宿利原を始点としたエコな消費活動が全国に広がりつつあるもようだ。

錦江町や猟師さんとゆるやかにつながり、貢献できる商品。それが笑喜さんが作る『イノシシジャーキー』だ。

ジャーキーは、どっ菜市場(鹿屋市)、宿利原マルシェ・Azusalon(いずれも錦江町)、ツクツク!!(通販)で販売中。
もちろん、『雑貨商店 やまなみ学校』でも購入可能。お留守番を頑張るわんちゃんや猫ちゃんへのお土産にいかがだろうか。

イノシシジャーキー
販売場所:雑貨商店やまなみ商店 Azusalon どっ菜市場 ツクツク!
料  金:550円
公式Instagram:kinko.inoshishi
問い合わせ先:090−6298−2077  またはインスタグラムのDM

お話した人 笑喜南さん

鹿屋市出身。高校3年間を宿利原で過ごす。結婚を機に錦江町へUターン。2人の子どもを育てながら大隅地域のハンドメイドアクセサリー作家として活動している。「宿利原マルシェ」運営、イノシシジャーキーの加工など幅広く宿利原地区の地域活性活動を主導している。

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