ともやす まりあ

宮崎県高原町在住のフリーライター。2024年春、錦江町の地域おこし協力隊を卒業して地元…

ともやす まりあ

宮崎県高原町在住のフリーライター。2024年春、錦江町の地域おこし協力隊を卒業して地元へUターン移住。西諸地域をうろちょろしながら執筆活動しています。

マガジン

  • フリーペーパー

    2021年から2022年に協力隊活動の一環で制作したフリーペーパーです。錦江町のゆったりした日常生活に影響を受け、身近な文化財、食、人を題材に3回発刊しました。

  • 錦江町

    協力隊活動で執筆したもの

  • yomoyasu

    ともやすが読んだ本とその感想です

最近の記事

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フリーペーパー『錦江おてもと』3号

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      フリーペーパー『錦江おてもと』2号 特集:受け継ぐ(改訂版 2.5号)

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        フリーペーパー『錦江おてもと』実験号(改訂版 1.5号)

        • 『キッチン』吉本ばなな

          ”「うまく口に出せないけど、本当にわかったことがあったの。口にしたらすごく簡単よ。世界は別に私のためにあるわけじゃない。だから、いやなことがめぐってくる率は決して、変わんない。自分では決められない」” ”なぜ、人はこんなにも選べないのか。虫ケラのように負けまくっても、ご飯を作って食べて眠る。愛する人はみんな死んでゆく。それでも生きてゆかなくてはいけない。” 私たち人間は世の中の大きな流れや運命といった自然的なものを操ることはできない。 だからこそ同じ苦しみの中にいる人同士に

        フリーペーパー『錦江おてもと』3号

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        マガジン

        • フリーペーパー
          3本
        • 錦江町
          19本
        • yomoyasu
          11本

        記事

          錦江町発地酒!地域のこだわりが詰まった本格芋焼酎「池田旗山」

          本格芋焼酎「池田旗山」のふるさと錦江町の山奥からお届けする芋焼酎「池田旗山」。年に一度限定販売されるこの焼酎は、池田地区の活性を目指して生まれた。 6年前、池田旗山プロジェクトの発起人、笹原政夫さんは地域にこれといった特産物がないことに注目。池田では美味しいサツマイモや米がよく採れることから、農家で連携をとり、池田を盛り上げようと芋焼酎の醸造を掛け合った。 原材料は地元産にとことんこだわる。サツマイモや米は全て池田で育ったもので、水も八三岳の伏流水を汲み出して使用するほどの

          錦江町発地酒!地域のこだわりが詰まった本格芋焼酎「池田旗山」

          ゲストハウスよろっでで本格カレーとナンが楽しめるイベント『ナンパーティー』開催!

          本格スパイスカレーとナンが集合!5月22日(日)カレー好きによるエスニックイベント開催 5月22日(日)、錦江町の”ゲストハウスよろっで”で本格スパイスカレー・ナンを堪能できるイベントが催される。その名も『ナンパーティー』! 今回用意されるカレーメニューはスパイスチキンカレー、シーフードカレーなど磨き極められた4種類。おすすめはグリーンカレー。ココナッツミルクに唐辛子が効いたスープは絶品。食欲をそそる香りに、口の中ではココナッツの独特な甘さに爽やかな辛味が広がる。野菜たっ

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          宿利原地区を盛り上げたい!閉校にハンドメイド雑貨屋『やまなみ学校』がオープン

          錦江町宿利原地区。”やどりはら”と言うと、冬の大根やぐらを思い浮かべる方が多いのではないだろうか。錦江湾一帯を見下ろせるのどかで穏やかなこの地域は、少子高齢化・過疎化といった深刻な課題を抱えている。 激しい人口減少に遭いながらも、地域課題を逆手に取った活動が盛んな宿利原。地域住民を主体に、町内外からたくさんの人を巻き込んでマルシェの開催やコミュニティースペースの開設など、これまで多くの地域おこしをおこなってきた。 子育てをしながら地域の明るい取り組みを主導するのが、笑喜(

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          猟犬たちとの出会い

          フリーペーパー3号の取材でイノシシ猟を追っています。先日取材先で出会った猟犬たちがかっこよくてかわいい!⁡⁡ ⁡ ⁡行きの車でものすごく吠えるのですが、猟師さんいわく「下ろせ~!山を走らせろ~!」というメッセージらしい。⁡⁡猟が楽しみなのかな。 車から下ろすと、これまたものすごいスピードで走り出し、匂いを嗅ぎ分けて山に入ってゆく。取材陣やっとのことで山を駆け上がると、検討もつかないスポットでイノシシを仕留めていました。イノシシの耳の後ろには噛み付いた跡が。心臓あたりには穴が空

          猟犬たちとの出会い

          フィルムカメラを使う とは

          錦江おてもと(地域おこし協力隊活動の一環で町のあれこれを取材しています)の取り組みで使用している写真はフィルムカメラで撮ったものが多いです。⁡ ⁡ デジタルカメラが主流の時代、なぜ時代遅れの⁡フィルムカメラを愛用しているのか。それは「空気を映してくれるから」です。 フィルムカメラ特有の発色や質感が空気感を如実に撮り出すから。⁡人を撮影すれば、その人がまとう雰囲気までも一枚の写真に収めてくれる。町の人、ひいては錦江町の温度感が写真だけでも伝わるよう、協力隊活動で特に力を入れてい

          フィルムカメラを使う とは

          トレビス

          1次産業が盛んな錦江町。珍しい野菜を育てている農家さんもたくさんいらっしゃる。この町にきてもうすぐ1年になるが、見たことのない野菜を目にして驚いたことが何度もあった。 ⁡⁡ ⁡写真にうつる赤い葉野菜、トレビスもそのひとつだ。カットされた状態ではよく見かけるのだが、丸々した姿は初めて見た。 菊の仲間で、和名をキクニナガという。ほろ苦くシャキシャキした食感が特徴だ。⁡⁡欧州・北アフリカ生まれの野菜で、日本でのニーズが高まり近年全国各地で栽培されるようになった。大手コンビニやスーパ

          立春

          ⁡鹿児島の節分では落花生を撒く。地元は違えど、南九州地方出身の私は節分には全国共通で落花生を撒くものだとつい最近まで思っていた。⁡⁡ ⁡⁡ 写真は大根占小学校、手作りの鬼の面を着けた小学生がずらり。5年生の立志式をなんとなく思い出した。寒い体育館で抱負を書いた半紙を片手に喋った。何を喋ったかはしっかり忘れているが…。何とか大人になって、こうして錦江町で楽しく仕事をしていますと11歳の自分に伝えたい。⁡ ⁡ 節分を終え立春。錦江町では梅の花があちこちで咲いて、冬枯れた景色が鮮や

          池田小の鬼神舞

          なぜか⁡ずっと出し惜しみしていた昨年秋の発表会での写真。⁡再び伝統が繋がってゆく様子を泣きながら撮影した。⁡⁡⁡ ⁡ 発表会を楽しみにされていた方も多く、地域教育の一環で取り入れた神舞のパワーは計り知れないと実感した。⁡ ⁡あの胸が熱くなる感じはなんだろう。今持てる言葉で表してみてもしっくりこない。地域の楽しみ・誇りを取り戻した感じ。「なにか大切なもの」が守られている安心感。そんな気持ちが溢れて涙に変わったのだと思う。

          池田小の鬼神舞

          お天気の善し悪しはお天道様の機嫌による?⁡ ⁡

          錦江町役場より、むかしのフイルム写真。 ⁡錦江町に来て驚くのが海辺の強風。⁡⁡私は盆地生まれ盆地育ちなので海自体が珍しい。風の影響で堤防なんかに波が荒々しくザッパーン!と打ち砕かれる様子がちょっと怖い。⁡ ⁡ ⁡この写真は現在の鳥浜海岸周辺で撮られたもの。昔は波が道路まで砕かれにきていたようだ。怖いけど、それほど自然がより身近だった証拠でもある気がする。 ⁡ ⁡鹿児島は最近天災も多かったが大事なくてほっとしている。皆さんご無事でしたか?⁡ ⁡神様の機嫌が悪いのかななどと思うこ

          お天気の善し悪しはお天道様の機嫌による?⁡ ⁡

          生かされている実感

          一昨年の冬、同僚の伝手で漁船に乗せていただいた。 ヒラマサたちを相手に漁師さんが仕事をする間、同僚と2人で釣りをした。何匹か釣れた。サバと、おそらくカンパチだったと思う。 この写真は陸に上がる前、漁師さんが釣った魚を絞めてくれたときのものだ。 人によっては、この写真はショッキングに映るかもしれない。けれど私たちの生の根本は誰かを殺した上にある。 錦江町では魚をはじめイノシシ、タヌキなど生き物の命が終わる瞬間に立ち会う機会がしばしばある。野菜や花など植物の収穫も死に近しいこ

          生かされている実感

          〈サロン納め〉表木のいきいきサロン

          12月21日、田代地区表木(ひょうぎ)自治会でサロン活動が開催された。 各自治会の住民主体で催される「ふれあい・いきいきサロン」。高齢者を中心とした地域住民がレクリエーションや交流を楽しむ場だ。 どの自治会でもコロナの影響でここ2年は活動の中止も多かった。町のイベントもなく静かな期間が続いたが、最近表木サロン(あじさいサロンとも呼ばれる)では新メンバーも迎え取り組みを再開。 今回は年内最後のサロン。ちらし寿司・すまし汁・紅白なますと、年末感のあるメニューが揃い、和気あい

          〈サロン納め〉表木のいきいきサロン

          〈がねをつくる〉池田小初の取り組み

          池田小の地域教育 12月17日、池田小学校の5、6年生を対象に調理実習が行われた。 小学生が地域の方々と一緒に校内で育てたサツマイモを使い「がね」をつくった。 池田小学校は今年度より特色ある学校活動に取り組む。『池田学』として伝統芸能である神舞(かんまい)や農業体験など、地域にあるもの・人・ことを題材に地域教育へ力を入れている。 調理実習の様子 小学生が慣れない様子で包丁を握り先生からごぼうのささがきを習う。 大さじとすり切りを初めて使い、こぼさぬよう全集中で砂糖の分

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