見出し画像

踏みつけられる社会

今日もお疲れ様でした。


昨日はやや晴れ間が出ましたが、今日は雨でしたね。



例年どうだったかがあまり思い出せない所はありますが、
梅雨って意外に、6月だけに留まらず結構長いんですね。






さて、今日は先月から始めたサークル活動、
「ストレスジャンププール」略して「#SJP」のタグに、
ご投稿頂いた小説を紹介していきたいと思います。




線路に飛び込む代わりに"不思議なプール"に飛び込むと、
思い描いた最高の世界に行けるというフォーマットの元、
各々で心のままに小説を"書き殴る"という活動です。






今日ご紹介するのは、こちらの作品。




団子虫丸 さんの「妖怪と魔酢苦」という小説です。






"はぁ…



嫌になることばかり



授業はオンラインで、大学の施設は利用できない



友人や異性との出会いもない



大学生活や、どのサークルに入るか、楽しみにしてたのにな…"






皆さんの中に、大学生活を過ごされている方もいらっしゃると思いますが、
こうした状況下において、どのような毎日を過ごされているのでしょうか。



当時、友人もほとんどおらず、何の良い思い出も無い私としては(笑)、
こんな灰色のキャンパスライフでも、あまり影響は無かった気もしますが、
ただ、実家にいる時間が長いのはストレスだったかもしれません。








"自分の生活費は稼ぎたいと、飲食店でバイトをしているが、、、



報道と法令で、お店が苦しめられ、経営が厳しい…"







"ふと足元に目が付くと、魔酢苦が落ちていた



時々、落ちているのは目にするけど…



荒んだ気持ちから、踏んづけてしまおうと、足を近づけたら…



「汚い足、どけろやボケ!」



突然の怒声に驚き、足を引っ込める"






今、学生をされている方のご両親の皆様は、
こうした社会情勢の中で、職に就けているのでしょうか。



"ウチの親、仕事大丈夫かな?"と子供に心配される位、
非常に厳しい社会になってきたなというのを、
ひしひしと感じさせられる描写だと感じます。



挙句の果てに、駅で捨ててあったマスクを踏もうとしたら、
マスク本人から激しい抗議を受けるという(笑)、
なかなかカオスな展開を迎えることになります。



「魔酢苦」という当て字も、凄いですよね(笑)。



皆さんも、ご自身が嫌いなものの名前に、禍々しい漢字を当て、
新たな造語を生み出してみてはいかがでしょうか。






"気が付くと、大量の汚れた魔酢苦が、山積みされた空間にいる…



一体ここは、どこ?



「お前さんに言いたいことがあって、ウチらの世界に来てもらった」



声のする方を見ると、先程の魔酢苦に



切り込みが入り、人の口の動きをしている"






たくさんのマスクが消費され、ゴミとなっていく社会。



私は正直、2年前まではマスクなどほぼしたことが無く、
ここまで毎日マスクを着け続ける生活には、
2020年の春先位までは、なかなか慣れなかったです。



しかしながら、慣れてしまうと毎日ガンガン使い捨てて、
日々使うマスクのことなど、じっくり考えることも無くなりました。



使い捨てて、使い捨てて、使い捨てて…



ある時突然、そのマスクに呼び出されて見せられたのが、
これまで捨てられた大量のマスクの山というシーン。






この光景から、私にはふと思い出される場面があります。




役員の皆さん、管理職の皆さん。






あなたが踏みつけ、使い捨てた部下の数は何人ですか?(笑)






毎日、使い捨てているときには何も感じないのですが、
ある時、その溜まりに溜まった蓄積を思い知らされ、
激しく糾弾され、その罪の重さを償わされることになります。



こうした小説を読んでも、改めて考えさせられることですが、
物でも人でも、皆さんは何かを、大事に使い続けていますか。



是非、この機会に、ご自身が杜撰に扱っているものが、
普段の生活の中で無いか、洗い出されてみて下さい。



いつか、こうした「呼び出し」を現実に食らうことが無いように(笑)。








以上、団子虫丸 さんの小説「妖怪と魔酢苦」を紹介しました。



上半期は、読むことも書くこともめっきり無くなっていた小説。



こうして触れる時間があることは、本当に豊かなことだと思います。






皆さんも、ふと死にたくなる位のストレスを感じられたときは、
ご自身のその思いを、心のままに書き殴ってみませんか(笑)。







どんなに雨の日も、意を決して飛び込めば、そこは夏の楽園です。

その100円玉が、誰かの生きがいになります!