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キーマンの役割

7月下旬から入っていた休職も、いよいよ大詰め。

今月末付で退職となり、12月からは新たな職場に勤めることになります。



4か月間、あっという間といえばあっという間だったでしょうか。

なかでも、後半の2ヶ月の目まぐるしさときたらありませんでした。



転職先への5度にも渡る面接(!)が佳境を迎える一方、
9月下旬に、隣の部署の管理職と手を組み、
当社の経営層の不正経理とパワハラ問題について、親会社への告発を敢行。


結果、幸いなことに、親会社の監査役員がこれを問題視し、
監査部、経理部、人事部の各管理職に発破をかけたことにより、
10月~11月にかけ、2度に及ぶ当社への立入監査が実施されました。


そこで行われた社員・管理職へのヒアリングや、
隣部署の管理職が提出した、経営層の会議音声などにより、
当社の経営の杜撰さと、ストッパー不在の社長独裁体制が生み出した、
ありとあらゆる経営問題が、親会社の目に晒されることとなりました。


2度の立入監査により、親会社の結論としては、
「当社の経営層を一新する」という方針が概ね固まり、
近々に、社長・専務の更迭人事が検討される見込です。






5年前に親会社から出向してきた現社長。


社長交代後、業績はガクッと落ち込んでしまうのですが(笑)、
その当時は、No.2の常務がストッパーの役割を果たしていました。


しかし、その常務も職を離れ、3年前に今の専務が出向してくると、
独裁主義者の社長と、イエスマンの専務により、
もはや、歯止めの利かない暴走経営が加速することとなります。


専務出向後に休職・退職に追い込まれた部下は累計20人以上にも及び、
抜けていく社員を中途社員で埋めるという、
その場しのぎの人事が、近年は続けられていました。


そんな最中、去年の10月に入社した自分も、
過去に退職した管理職の穴埋め候補と目されており、
専務が、入社数日も経たない自分を指して、経営企画部員達に、
「彼はキーマンだ」と自信満々に話していた時は驚きました。


特に、評価面談や係長研修なども受けることなく、
入社半年でいきなり役職手当なしの中間管理職に上げられ、
4か月間やれる限りは奮闘しましたが、
膨大な業務量、押し付けられる無理難題、サービス残業、
無給での土日勤務、専務からの度重なるパワハラにより、
あえなく7月下旬に休職に追い込まれた次第です。



今年度も、4月・5月・7月(自分)・9月と、
経営企画部内においては、半年間で4名の休職者が出ました。


その後、隣の部署の管理職が電話をかけて下さった際に、
親会社への告発を画策することとなり、そこから彼とのやり取りを重ね、
結果、今日を迎えたこととなります。



自分は、管理職としては4か月でギブアップしてしまいましたが、
5年間巣食っていた"悪の病巣"(社長・専務)を、
経営陣から除去することが出来たという点では、当社にとって、
この5年で"最も大きな経営改善"ではないか(笑)と思われます。


隣部署の管理職の力を十二分に借りての成果ではありますが、
「経営企画部のキーマン」としての役割は果たせたかな(笑)と、
ある種の変な充実感を感じています。


近々に社長・専務が入れ替わり、当社の経営が快方に向かった暁には、
これまで、経営会議で一言も発言してこなかった子飼いの部長連中は、
会社を良くしてくれたことに対する溢れんばかりの感謝を込めて、
我々2人にいくらか包んで欲しい(笑)と、そんな思いもありながら…。


来週からはいよいよ新天地に赴くこととなります。


その際は、経営企画業務の悪いお手本はきれいに忘れ、
まっさらな気持ちで、業務に当たることができればと思います。


その100円玉が、誰かの生きがいになります!