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映画『トラペジウム』の味がわからなかったあなたへ
トラペジウムというアニメ映画を見てきた。実は映画館が好きではないので映画館に行ったのは約2年ぶり。なんでわざわざトラペジウムのために足を運んだかというと、X(旧Twitter)で悪評がバズっていたからだ。
別にクソアニメやB級映画ファンというわけではない。逆張り気質であることは否定しないがそれは動機の1割くらい。ただ悪評で揶揄されていた主人公の在り方はおそらくちゃんと描かれていれば私にとって好み
伝奇でSFでポルノ論でもある『出会って4光年で合体』を読んでいないという損失
読んでいない人へこれは『出会って4光年で合体』の物語の核心に言及しながらここがよかったと語っていく記事なので、18歳以上でまだ読んでない人は今すぐこの記事を閉じて作品を読んでほしい。
公開当初から随分と良い評判は聞いてはいたものの、R-18の同人というジャンルとAVをパロディした軽薄なタイトルから、せいぜいエロ本にしては壮大で真面目で面白い話だったという、ギャップゆえの好評だろうと思い読むのを後
片想いはノンフィニート――【オイサラバエル】樋口円香で描かれた感情についての一考察
※一度公開してから大幅に加筆修正を行い、タイトルを一部変更しました。
【オイサラバエル】樋口円香のコミュをTrue Endまで読みました。既読の方はご存知の通り最後にとんでもない衝撃が襲ってくるコミュだったわけですが、その衝撃のラストが円香のどのような感情を表現したものなのか考えてみたいと思います。つまりネタバレ全開になりますのでご注意ください。またS-SSR【UNTITLED】樋口円香のコミュ
遥&雫のサイドストーリー後編から考える桐谷遥にとっての白石杏と花里みのり
現在、桐谷遥のカップリングやコンビとして最も支持を得ているのは花里みのりとの「みのはる」もしくは「遥みの(はるみの)」だと思われる。公式供給の質と量を考慮すればむべなるかな、恋愛に踏み込んだものまで含めて多くの二次創作や空想が繰り広げられている。
一方で桐谷遥と特別な関係にあるキャラクターがもう1人存在する。幼馴染である白石杏だ。公式供給の量としては「みのはる」には到底及ばないが、エリア会話