【偏愛日記】カシラみたいに名前負けしない私でいたい
偏愛日記、前回から結構間があいてしまいましたが、今回はだいすきな串焼きのなかでもとくにだいすきな「カシラ」について書いちゃいます。
過去の偏愛日記はここにまとめてあります▼
串焼き、お酒を飲まない日でもたくさん飲むぞという日でも、いつでもワクワクした気持ちにさせてくれます。
焼き鳥もやきとんも牛串も野菜串も大好物なので、焼き鳥とは言わず串焼きと言っていますというどうでもいい前置きはさせてください。
カシラって鶏肉ではなく豚肉なので、尚更言わせてください。
実はやきとんの方が好きなことも、ついでに暴露させてください。
串焼きを食べるときに「串を外すなんて!」と思う人も多いようですが、私の場合、お店によります。
「ここの串焼きは絶対に串のままが良い」ってお店があって、なぜかって、見た目が美しいから……。
すっごく古い居酒屋さんで、おじいちゃんマスターがゆっくり焼いてくれるこのカシラ、食べたときにおいしすぎて目が潤んで声が震えました。ほんとうです。
「口元も震えてる」と一緒に行った恋人に言われました。
このお店のカシラは、特製のタレも絶品で、串にさされた状態の美しさといい、すべてが絶妙なバランスなのです。
ひとくちサイズとはいえど、ちょっと大きめ。カシラはそのくらいが最高です。カシラってお店によっておいしさが全然違う。柔らかさとか切り方とか、味付けとか。
それを楽しむのも楽しいですよね。
串焼きは基本塩が好きですが、カシラはタレを頼むこともおおくて、タレを頼むとそのお店ならではの個性とか特徴がわかってより面白いからクセになります。
カシラを好きになったのは、21歳の時に、幼馴染が「カシラがおいしいから食べて」と居酒屋に連れて行ってくれて、食べたらまんまとハマりました。
そのカシラが好きになるきっかけだったから、私の中のカシラのハードルはかなり上がってしまったのだけど、わりとカチコミめなカシラも好きです。
タイプは、柔らかいのに弾力もあってほどよく脂がのっているものです。そういうカシラに出会うと「おかしら〜!!!」って叫びたくなります。(ワンピースの見過ぎです。)
馬刺しのタレで食べるお店もあったり、にんにく醬油で濃いめに味付けされているものもあったり、色々なカシラに出会うたびに沼に沈んでいきます。
カシラを食べる時は、片手にサッポロ黒ラベルと決まっています。異論は認めます。黒ラベルをぐびっと飲んでカシラをひとくち食べたらもう身体の芯からハッピーです。
黒ラベルがありかつカシラがおいしい、そしてハイボールの炭酸がきつくて濃いめ、そういうお店に出会うと、明日も生きられます。
「最高……」と声に出したいのを抑えながら、グビグビ飲んでいるうちに頭がふわふわ、心も宙に浮いて、足まで地面から3センチ浮いてしまいそうになりますね。
私日本酒もかなり好きで、好きな銘柄の日本酒に相性の良いカシラを探すのも趣味のひとつです。
日本酒とカシラも、大罪です。
あったんですよ。ぽん酢の酸味がきいた創作料理のおカシラ。
日本酒と相性抜群でした……。写真ないのが残念ですが、「お好みでゆずや山椒を少し」と言われて試したら、これがまた最高なんです。
おカシラさんはなかなかおうちで食べられないのも特別感があってたまらないのです。
カシラが名物と謳うお店でも、カシラが脇役のようなお店でもカシラがあれば頼んでしまう私なのです。
カシラ必ず頼むのだけど、なんせ、食いしん坊な私は手が早いので写真が少ないのです。串はあついうちが一番おいしいからね。
カシラって、淡白で重たくないのに、その名に恥じぬ満足感と存在感があって、憧れちゃいますよ。
焼き加減が難しい部位と言われるだけに、お店によって特徴があるのかもしれませんが、カシラという3文字を見るだけでその日のお酒はおいしいから、積極的にメニューに入れて欲しいです。大体ありますけれども。
ワインバルで食べたカシラなんて、ちゃんとワインにあうように工夫されていて感動したなあ。書いていたらまた食べたくなってきてしまった。
カシラというおおきい名前を背負いながらも名前負けしないその堂々たる味。私も自分の「柔らかい雰囲気」と言われた名前に負けない人間でいたいものです。
さて、明日も私は、幼馴染と恋人を誘い、おすすめのカシラを食べに行きます。
カシラヤクザになりそうな私です。
食べ物ばかりなので、そろそろ無機物書きたいかも。
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