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ミュシャ展@福岡市美術館 2023.5.2来館

 みなさん、こんにちは。風薫る5月、新緑まぶしいゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか。お仕事の方、お疲れ様です。そして、ありがとうございます。お休みの方、しっかりリフレッシュし、ゆっくり心身を休めてくださいね。
 さて、私はと言いますと。社会人生活で、初めてゴールデンウィークらしい休暇をいただきました(去年のお休みは置いておいて)。休日出勤の振替休日を含め6日間。前職は第1・3・5土曜日が出勤だったため、有給休暇をとらなければ3連休止まり。せっかくなら別日にとりたいので、年末年始以外基本よくて、3連休。2.5連休が多かったです。ですから、6日間、大切に過ごしたいと思いました。
 この6日間をどう過ごそうかと思い、妹は2、6日は仕事のため、その日以外は多分妹と過ごすんだろうと思いました(別に決まってはないのですが)。合間にnoteの更新もしつつ、溜め込んでるプライベートタスクもしなくては。昨日、今日、1泊2日で両親が来ることになっており、先ほど見送ったのですが、この2日間は家族の時間を大切に、少しでも親孝行しようと思いました。まだ部屋も片付いていないから、引っ越しの片付けもしたいし、有給休暇がまだないため、初日は貴重な平日休み。夜は前職の先輩(noteをおすすめしてくださった方)とごはん。よし、ということで、2日は警察署、郵便局に住所変更、転居届・転送願の手続きへ行くことにしました(帰ってあれもこれもやっておきたかったと気づきましたが、後の祭り…)。
 そうして、ゴールデンウィーク初日は諸手続きへ。案外すんなり終わり、先輩とのお約束までしばらくあります。そのときふと、通勤途中に「ミュシャ展」のポスターを見たことを思い出しました。ミュシャ展、行きたい!となり、気づけばバスに乗っていました。

 神戸にいた学生時代は、美術史の授業で美術館・博物館めぐりに半年間行っていたのと、美術史の座学、美術館・博物館の学芸員さんなどをお招きする日本史の授業を受けていた影響で、関西各地の展覧会に個人的にも行くようになりました。
 福岡に越してきてからも、福岡や大分、関西の展覧会に行っており、福岡市博物館のほうには行ったことがありましたが、福岡市美術館は今回が初めて。本当は、数年前、大分市美術館のとある展覧会など行きたいのもあったのですが、コロナ禍で泣く泣く諦め、それからしばらく余裕がなく、美術館に行こうと思うこともなくなっていました。そのため、今回は久方ぶりの美術展。ここ最近、大変忙しくはあるのですが、心には余裕があり、行きたいと思えた今ならきっと楽しめるんじゃないかと、期待が膨らみます。
 乗ったバスが美術館近くのバス停に停まらないと後で知り、しばらく歩きました。おかげで舞鶴公園の景色や藤の花、たんぽぽの綿毛なども見ることができました。藤の花がもう枯れかけていることに衝撃を受けました。写真はこちら。

 散策をしながら20分ほど歩き、閉館一時間前に滑り込み。注意書きを読むと、全画撮影OKとのこと。でも、どうしても撮りたいものに絞って、展示をぎりぎりまで満喫しました。(その割に、後に出てくる写真は結構あります。)

 タイトルを読み、ここまで読んでくださった方、特にはじめましてのみなさま。大変お待たせしました。やっと本題に入ります。
 展示概要はこちら。

 実は、お恥ずかしながら、ミュシャについてほとんど予備知識がないまま伺い、名前を知っていて、絵画を数点見たことがある程度。展示文を読んで初めて知ることばかりで、一つ一つ新鮮に味わいました。
 ミュシャについて少しだけ、基本知識を掲載いたします。詳細はこちらや「ミュシャ」で検索された記事などをお読みになってください。

アルフォンス・マリア・ミュシャ(1860-1939)チェコ生まれ
パリでおこった美術運動「アール・ヌーヴォー(新しい芸術)の旗手」と呼ばれる芸術家。女性、装飾的なモチーフ、植物などが画風の特徴とされる。

This is Media「ミュシャとは?アルフォンス・ミュシャの代表的な絵画・イラスト作品を解説」(2023.5.4閲覧)をもとに改編
(https://media.thisisgallery.com/20214427)
写真「自画像(パリ)」

 ミュシャといえば、繊細できめ細かい線、女性の写実的かつ美しく魅力的でやさしい描写、パステル調、装飾で彩られ、女性とともに植物があしらわれることの多い絵画を描く。私のなかで、そんな印象がありました。
 展示を巡りながら、本の表紙・挿絵、ポスター、大衆的な商品のデザインなどなど、素晴らしい作品の数々を堪能しました。そのいくつかをご覧に入れましょう。

※会場で見たいという方、この後から写真を貼っておりますので、「戻る」ボタンでお帰りください。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!

 キャプションは割愛いたします。写真に展示文がございますので、そちらをご覧いただけましたら幸いです。また、筆者の写真撮影能力の低さのため見づらいかもしれません。ご了承くださいませ。生の作品、見る価値大いにあります。ぜひ美術館へ!(回し者じゃないですよ!一観客の個人の感想です。)

 以下、拙い感想です。
 もっといたかった~というのが、率直な感想。ゴールデンウィークでしたが、平日のため、人も少なくてゆったりじっくり見入ることができました。とはいえ小1時間。どうしても見たい絵のところに戻ったり、好きな絵のところで他のお客様の邪魔にならないよう隙を見て立ち止まったりしながらでしたが、足りませんでした。美術史の団体鑑賞(団体割引のチケット代で入館だけ一緒にして、現地集合、現地解散)のときも、私ともう1人の友人だけいつも暗くなるまで残っていたのを思い出しました。そう、1時間で見きれるわけがなかったのです…
 個人的に、まずは、ポスター「ジズモンダ」。しばらく前で立ち尽くしておりました。どのポスターも魅力的ですが、とにかくこれが好き!
 また、彼は様々な雑誌などの表紙・挿絵を描かれているのですが、ご自身が納得して受けた仕事の絵を描いているとしたら、その冊子を選ぶ感性も素敵だなぁと思いました(会場には掲載冊子の解説もあります)。もちろん、仕事として割りきって描いたものもあるかもしれません。勝手な憶測に過ぎませんが、ミュシャは生活、人々の営みを大切にされた方だったのではないかと感じました。
 そして、日常の風景の素描が好きでした。華やかで繊細かつ緻密で大胆な絵も素晴らしいんですが、素朴な絵もとっても魅力的。花を描くことが多い、大衆商品デザインを引き受けていることからも(生活のためもあったでしょうが)、前述の通り、彼が日常、人々の生活を大切にしていたのかなぁということが垣間見えて、そこが今回の感動というか、行ってよかったなぁと思えたポイントでした。
 気に入った絵のポストカードも買いました。素描のは残念ながらなかったです…映えないけどとってもいいのになぁ。

 思いつきで行った割に、大変有意義な時間を過ごし、私の心のなかで止まっていた芸術の針が、ようやく動きだした気がしました。また他の美術展にも行きたいですし、学生時代しょっちゅう行っていたのにずっと行けていない、コンサート、演奏会などの音楽鑑賞も久しぶりにしたくなりました。母校の定期演奏会にも、またいつか久しぶりにこっそり行けたらいいなぁ(繁忙期なのでかなり難しいですが…)。後、書道。母が準師範までとるくらいには硬筆・毛筆ともにうまく、小学生、中学生まではみっちり仕込まれ(結局県で金賞をやっととれるようになったレベルで上達せず、それどころか社会人になり後退する始末)、書道展によく行っておりました。また行きたいなぁ。

 美術展レポートといえるほどでもない、よかったよー!という感想まとめをお送りしました。
 ちなみに「ミュシャ展@福岡市美術館」は、6/4(日)まで開催中!(月曜休館 開場時間 :9時30分~17時30分  ※最終入場は30分前まで)お近くの方は、ぜひ足を運んでみられてはいかがでしょうか。

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