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K-1チャンピオンから学ぶ、人生戦略

大変貴重なご縁から、現役K-1チャンピオンの久保優太選手と直接お話をする機会をいただきました。

久保 優太は、日本の男性プロキックボクサー。東京都立川市出身。初代K-1 WORLD GPウェルター級王者、GLORYフェザー級SLAM世界トーナメント2013王者、元Krush -67kg王者、元NJKFフェザー級王者、WPMO世界スーパーフェザー級王者。K-1ジム五反田チームキングス所属。 (ウィキペディア)

現役のK-1チャンピオンでありながら、投資で年間2億円稼ぐトレーダーでもある彼は、スーパー綺麗な奥さんまでいらっしゃる、まさに超人。

身長と体重に関しては僕とほとんど同じはずなんだけど、圧倒的な実績を持つ彼には何が備わっているのか、彼の持つ影響力の根源は何なのか。彼の考え方や日々の習慣から、その秘訣を探ってきました。

今や凡人の域を越えている方ではあるものの、彼も生まれ持った才能があった天才なんかではなくて、しっかり分析を重ねて努力をした末の状態である、という前提で話は進めていきたい。今回久保さんとお話しした中で気づいたこと2点を順番に。

自分ルールとルーティンによるパフォーマンス管理

1点目は、格闘技にも、トレードにも、マイルールやルーティンを取り入れ、パフォーマンス管理が徹底されているということ。

朝4:30に起きてNYダウのチェックから始まり、朝のランニング、9:00からのトレード、1日3銘柄の勉強、夕方トレーニングを終えて夜の予定をこなすまで、日々のスケジュールをきっちり習慣化している彼。こうしたルールを自ら設定しているのは、メンタルがブレないようしっかり保つためだと、その「自分ルール」の重要性を教えていただきました。 ある意味、自らをシステム化してしまうようなものだと彼は言います。

ルーティンと言えば、イチローや五郎丸選手なんかのそれが取り上げられたことで一般的に認知されているものだとは思いますが、あの動作にもしっかり理由があることは先に少し補足しておきたい。

それは至ってシンプルだと思っていて、毎回同じ動作を無意識でしていると、例えば自身の体調だったり、周りの環境の微妙な変化に気づくことができるようになる。つまり、定点観測的に違和感を察知する「勘」が冴え、ブレることなくベストパフォーマンスの発揮を可能にする、というのがルーティンが持つ本来の意義で、彼らが勝つ秘訣は、たぶん、ここにあるんじゃないかな。

メンタルや体調の変化にも負けず、勝つためのパフォーマンスをブレずにし続けることはとても重要で、それを可能にする「自己管理のシステム化」はとても大事。万が一、そこに感情を挟んでブレてしまうようなことがあっては元も子もなくて、ただ黙々と、淡々と、勝つために設定した自分ルール・ルーティンをこなせる人が最終的には勝つのだ、と言うことを、久保優太さんの姿勢から学ぶことができました。

ロジカルかつ入念な、分析と改善

そして2点目、今回、僕にとって一番印象的だったのがこれで、入念な、ロジカルな分析をベースとして、最悪の想定にも対処できるような「勝つための戦略」を、とても緻密な計算で立てているということ。その分析量と精度は、勝ちへの執念に比例していると言ってもよいと思うほど、彼のそれは徹底されたものでした。

1点目に挙げた自分ルールの内容に関しても、自分の得意不得意を分析し、自ら設定した課題解決のためのものだったことを特筆しておきたいのですが、こうした行動と分析、改善を繰り返しているうちに「自分はこれくらいの人間だ」と精度の高い自己理解を得ることにも繋がるため、自分ルールの設定というのはその意味においても大変意義深いものだと言えます。

格闘技界において、ディフェンス世界一と呼ばれる彼の「守り」の重要性に関する哲学はそんな考え方から来ているようで、例えば、動画などで対戦相手の間合いやクセなどをたくさん研究し、最悪の想定をしながら対処法を繰り返し反復練習するなど、徹底的に勝つための戦略を打っています。トレードにおいてもその分析量は徹底されているようで、そのロジカルで入念な分析こそが彼のチャンピオンたる所以だと強く感じました。

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まとめ

結局、自分が何者であるかを知らないと、戦略を打ちようがない。

世界を知り、自分を知る。

その上で、自分がどのように振る舞えば勝てるかがわかってくるし、守破離を経て、自分のスタイルを確立できるわけです。

ぼくが誰かをプロデュースをするにあたって、画一化された方法なんて当然ないことにも気付かされたタイミングだったんだけど、自分のことはもちろん、相手のこともよく理解し、勝ちにこだわった入念な分析のもとロジカルに戦略を立て、それをただ淡々と実行するのみなのだと、久保選手の在り方によって認識を改めさせられたのが、ぼくにとっては大きな気付きであり、変化でした。

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